【体験記】「まさか自分が!」たまたま発見できた腎臓がんの恐怖とは(2/2ページ)

手術を終えて伝えたいこと

編集部
もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?
マメ子さん
「そんなに無理をして働かないで、悔いのないようにしたいことをしなさい」と伝えたいです。
編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
マメ子さん
転移や再発がないか定期的に検査を受けています。術後、半年が経ち(取材時)、今のところ順調です。体調はとてもよく、登山が趣味になりました。水分を多めにとることと、減塩を心がけています。
編集部
あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。
マメ子さん
「この年で腎臓がんなんて?」と最初は思いましたが、病院の先生やネットの情報によると、40代女性の腎臓がんは思っていたより、ずっと多いことがわかりました。他人事とは思わないで欲しいですね。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
マメ子さん
今回お世話になった先生をはじめ、医療従事者の方々に、とても感謝しております。これ以上望むことはありません。
編集部
早期発見のポイントはありますか?
マメ子さん
腎臓がんの罹患率は10万人に数人といわれており、「まさか自分が」という気持ちでしたが、確率が低いその数人に自分が入ることを体験しました。女性の40代以降は、体調が大きく変化する時期です。不調があっても「そういう年頃だし」「更年期だろうから仕方ない」「疲れが溜まってるから」と、隠れている大きな病気を見過ごすことがあるので注意してほしいです。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
マメ子さん
私自身、血尿と強い痛みが起きてからでさえ、「生理中だからかもしれない」と一旦受診を躊躇しました。少しでも違和感を感じたら、迷わず受診するべきだし、がん検診も欠かさず受けるべきだと思います。
編集部まとめ
マメ子さんは、「非正規雇用で働く人も、正社員と同じように、人間ドックを少ない負担で受けられたらいいのに」と話されていました。マメ子さんは、たまたま初期のがんでも症状が出たので気づくことができました。初期で自覚症状が出ることは、まずないと言われています。マメ子さんも、このまま気づかず進行していた可能性があります。ほかの方の闘病体験記を見ると、初期の腎がんは人間ドックで受けたエコーで見つかった方が多いようです。逆に言うとエコーをとる機会が無ければ、初期発見は難しいのではないでしょうか? 今後の、制度が変わり、皆が検査を受けられる機会ができれば、安心できますね。この記事を見て、少しでも早期発見につながればいいですね。