花粉症対策に漢方薬という発想! 西洋薬と比べて、こんな利点があった(2/2ページ)

かゆみなのか、くしゃみなのか、涙なのか

編集部![]()
漢方の仕組みはわかりました。続いて、具体的な診断方法について教えてください。
新井先生
じつは、60項目以上にわたる、細かな設問事項があるのです。たとえば、その中の「気虚(ききょ)」の欄なら、「全身に無力感がある」「息切れがしやすい」「物を言うのがおっくうに感じる」などです。もちろん、すべてを伺うわけではありませんが、患者さんに関係ありそうな設問から、「この患者さんは、こういうタイプであろう」という診断を付けていきます。
編集部![]()
患者さんのタイプと症状がはっきりすれば、それに適した漢方薬が処方されると?
新井先生
そういうことです。ただし、初回の処方量は1〜2週間程度にしています。再受診していただいて、効き目がありそうなら継続して月単位で処方します。あまり効果が望めなかったら、二の手、三の手を検討します。
編集部![]()
同じ花粉症でも、人によって漢方薬が異なるのですか?
新井先生
同じ鼻水でも透明でサラサラだったり、色が付いていてネバネバだったり、人によって異なりますよね。ですから、必ずしも万人に「同一」の漢方薬を処方するわけではありません。
編集部![]()
なるほど、花粉症で「目のかゆみ」だけがひどい人もいますしね?
新井先生
そうなったら、全く別の漢方薬です。不思議なもので、目と陰部は経絡でつながっているのです。花粉症で目のかゆみを訴える患者さんに「陰部はどうですか」と伺うと、やはり「かゆい」という方がいらっしゃいます。東洋医学には、西洋医学に介入できない、独特の知見があります。
本格的なシーズンが訪れる前に体質改善を

編集部![]()
漢方が結果へのアプローチだとすると、一生、漢方薬をのまないといけないのですか?
新井先生
「根本原因が解決されない」ということですね。基本的にはそうなります。少なくとも、西洋医学のように「鼻の粘膜を焼き切る」といった対応はできません。ただし、体質改善を図る漢方薬もありますし、「結果へのアプローチ」ならではのメリットもあります。
編集部![]()
どういうことでしょう?
新井先生
「原因がわからずとも、治療できる」ということです。西洋医学の場合、原因を突き止められないと、手詰まりですよね。アレルギーのパッチテストに現れないと、なにに対するアレルギーかわからない。しかし、漢方薬なら症状の問診で処方・服用を行うことができます。
編集部![]()
漢方薬の利点が、だいぶわかってきました。
新井先生
加えて、西洋のお薬と併用して服用できるのが、漢方薬の特徴です。「西洋のお薬で症状を取り、漢方薬でそのお薬を効きやすくする」といった使い方もできます。
編集部![]()
最後に、読者へのメッセージがあれば。
新井先生
漢方薬で花粉症対策をするとしたら、年末から年始にかけてが「始めどき」です。いままでの進め方で改善できなかった方は、一度、漢方薬をご検討ください。花粉症の漢方薬は、そのほとんどが、保険適用となっています。
編集部まとめ
自然由来の生薬で体に優しい、眠さのような副作用が“少ない”、多岐にわたる選択肢の中から自分に合った薬が処方される、西洋医学にないアプローチが可能、原因不明でも症状を治められる、西洋の薬と併用できる。たった1回の取材で、これだけのメリットが確認できた漢方薬。だからこそ、市販の漢方薬ではなく、漢方医の見立てに沿った処方をしてもらいましょう。
花粉症、鼻づまり、くしゃみが止まらない症状についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
医院情報

| 所在地 | 〒164-0002 東京都中野区上高田2-9-11 |
| アクセス | 西武新宿線新井薬師前駅 南口より徒歩7分 JR中央線中野駅北口徒歩15分 都営大江戸線東中野駅徒歩20分 |
| 診療科目 | 内科 漢方 耳鼻咽喉科 |





