【漫画付き】夏じゃなくても熱中症になるってホント?
更新日:2023/03/27

年々、ひどくなる酷暑。30度を超える日も増えて、熱中症対策が話題となることも増えてきました。ただ、夏じゃなくても熱中症になるというとイメージがわかない人も多いのでは? どんな時に熱中症になるのか、気を付けるべき人、その対策を知りましょう。また、いざという場合の症状緩和策まで、内科医・小林奈々先生にご指導いただきました。

監修ドクタープロフィール:
小林奈々
日本大学医学部卒業後、日本大学消化器外科入局し、大学病院、市中病院で勤務を行う。その後、実家が経営をするさくら総合病院にて、救急を含めた外傷や消化器疾患の手術から、地域に根付いた一般診療まで担当。2015年より現職に就任し、一般内科・消化器内科の診療を行っている。
日本外科学会専門医、日本消化器病外科学会会員、日本消化器病学会会員、日本大腸肛門学会会員、日本内視鏡外科学会会員。
一年中、熱中症のリスクがゼロになることはない
編集部夏じゃなくても熱中症になることがあるって本当ですか?

編集部GWの頃から熱中症のリスクは高まっていくんですね。では、冬でも熱中症になることはありますか?

夏場ほど喉が渇かないこともあり、気づくと熱中症ということがあります。
それ以外にも、下痢やインフルエンザなどで、もともと身体が脱水症状ぎみのときは、熱中症になることもあり得ますので注意が必要です。
編集部こたつで熱中症になることがあると聞いたことがあります。

編集部そもそも熱中症とは医学的にはどう定義されているんですか?

大きく分けて3つの原因があります。
編集部3つを教えてください

暑い、日差しが強い、エアコンがない、風がない、などですね。
編集部体温があがりやすい環境かどうかですね

激しい運動、不慣れな運動、長時間の屋外作業、水分補給ができない状況などです。
編集部その方がどのような行動をしているかもポイントですね

同じ方でも、熱中症を起こす時と、起こさない時があります。
リスクが高くなるのは、低栄養、下痢やインフルエンザ、二日酔い、脱水症状などです。
「熱中症にならない人」はいない
編集部熱中症になりやすい人はいますか?

自分は大丈夫だろうと思い込みすぎないでください。
編集部実際に、クリニックにも熱中症患者さんが受診されることもありますか?

例えば、部活中に具合が悪くなった学生さんや外で作業していた方などが来院されます。風邪だと思っていらした方が、きちんとお話を聞いてみたら熱中症だったというケースもあります。
編集部どのようなケースでしたか?

編集部病院ではどんな治療を行うんですか?

そのあとも、ご自身で少しずつ、しっかりと水分を摂りつづけることが大切です。
編集部熱中症が回復するまでには、どのくらいの期間がかかりますか?

編集部熱中症になったらどうしたらいいのでしょうか? 受診が不要な軽度な場合や、受診をする前に行える応急処置があれば教えてください

水分は、ナトリウムが含まれているスポーツドリンクや経口補水液などがお勧めです。これらの水分の摂取は予防のためにも効果的ですよ。
編集部そのほかの熱中症予防策を教えてください

日本の夏の厳しさが増しており、外気が、体温以上になることが起きています。上がった体温や熱がなかなか放出できず、体内に熱がこもりやすくなるので、お子さんや高齢者にとってはとても危険です。
編集部やはり、高齢者と子供はリスクが高いのですね。高齢者の方の場合、特に気を付けるべきことはありますか?

編集部1日にどのくらいの水分量が目安になりますか?

編集部子供が気を付けるべきことも教えてください

編集部まとめ
熱中症は夏だけのものではなく、梅雨のころから秋、冬も対策が必要なことが分かりましたね。
屋外だけでなく、室内でも起きるというのもポイントです。特に、高齢者や乳児と出かけるときには、配慮が必要! これからは、暑さや湿度などの環境因子だけでなく、どこでどのようなことをしているかの行動因子や体調因子も含めて、リスク度をチェックしてください。
季節にかかわらず、いつでも、水分と塩分の補給を心掛けましょう。
屋外だけでなく、室内でも起きるというのもポイントです。特に、高齢者や乳児と出かけるときには、配慮が必要! これからは、暑さや湿度などの環境因子だけでなく、どこでどのようなことをしているかの行動因子や体調因子も含めて、リスク度をチェックしてください。
季節にかかわらず、いつでも、水分と塩分の補給を心掛けましょう。