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学校や仕事を休むほどつらい生理痛、放置していませんか?心配な症状と受診の目安

 公開日:2026/01/29
学校や仕事を休むほどつらい生理痛、放置していませんか?心配な症状と受診の目安

生理痛がひどくて学校や仕事に行けない、予定をキャンセルしなければならないほどの痛みに苦しんでいませんか?
生理痛は多くの女性が経験するものですが、日常生活に支障をきたすような強い痛みは我慢すべきではありません。痛みには個人差があり、その裏に病気が隠れている可能性もあります。この記事では、生理痛のメカニズムから注意すべき症状、受診の目安、そして改善のための対策まで詳しく解説します。

西村 基

監修医師
西村 基(優ウィメンズクリニック)

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1996年3月 愛知医科大学医学部医学科 卒業
1996年4月 東京女子医科大学 第2外科学教室
2004年4月 筑波大学附属病院 乳腺甲状腺内分泌外科
2005年4月 東京医科大学外科学第四講座
2008年4月 東京医科大学茨城医療センター 外科(乳腺)
2016年9月 東京逓信病院 第一外科
2019年1月 東京逓信病院 第一外科医長・乳腺センター長
2025年4月 優ウイメンズクリニック 理事長・院長

なぜ生理痛はこんなにつらいのか

なぜ生理痛はこんなにつらいのか
生理痛は多くの女性を悩ませる症状ですが、そのつらさには理由があります。痛みが起こるメカニズムを理解することで、自分の症状がどの程度なのかを客観的に判断できるようになるでしょう。また、我慢していい痛みと注意すべき痛みを見極めることが、適切な対処につながります。

生理痛が起こる仕組みと一般的な症状

生理痛は医学的には「月経困難症」と呼ばれ、子宮内膜が剥がれ落ちる際に生じる痛みです。子宮内膜を体外に排出するため、子宮はプロスタグランジンという物質を分泌して収縮します。このプロスタグランジンの分泌量が多いと子宮の収縮が強くなり、下腹部に激しい痛みが生じます。生理痛の症状は下腹部痛だけではなく、腰痛や頭痛、吐き気、めまい、倦怠感、下痢など、全身にさまざまな不快感が現れます。これらの症状は生理開始の数日前から始まることもあり、生理初日から2日目にかけてピークを迎える方が少なくありません。痛みの程度は軽い違和感から起き上がれないほどの激痛まで、個人によって大きく異なります。

つらさには個人差がある理由

生理痛の程度には大きな個人差があり、全く痛みを感じない方もいれば、鎮痛剤が効かないほどの痛みに苦しむ方もいます。この違いはいくつかの要因によって生じます。まず、プロスタグランジンの分泌量には個人差があります。分泌量が多い方ほど子宮の収縮が強くなり、痛みも強くなる傾向にあります。また、子宮口が狭い方や子宮の位置が後ろに傾いている方は、経血の排出がスムーズに行われず痛みを感じやすくなります。さらに、ストレスや睡眠不足、運動不足、冷えといった生活習慣も生理痛の程度に影響します。これらの要因は血行を悪化させ、骨盤周辺の緊張を高めることで痛みを増強させます。

我慢していい痛みと、注意すべき痛みの違い

生理痛には我慢できる程度の痛みと、医療機関での診察が必要な痛みがあります。
市販の鎮痛剤で痛みがコントロールでき、日常生活に大きな支障がない程度であれば経過を見ることもできます。
しかし、次のような症状がある場合は注意が必要です。鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない、痛みのために学校や仕事を休むことが増えた、生理のたびに寝込んでしまう、以前よりも痛みが強くなってきた、生理以外の時期にも下腹部痛がある、といった状態は医療機関での診察をおすすめします。特に、20代後半以降に生理痛が突然ひどくなった場合や、年齢とともに痛みが強くなっている場合は、子宮内膜症などの疾患が隠れている可能性があります。痛みは身体からのサインです。「これくらい我慢するのが当たり前」と思い込まず、つらいと感じたら早めに相談することが大切です。

生理痛が重い方に隠れている可能性のある病気

生理痛が重い方に隠れている可能性のある病気
生理痛が非常に強い場合、何らかの疾患が原因となっていることがあります。痛みの裏に病気が隠れていても、「生理痛は重いもの」と思い込んで見過ごしてしまうケースも少なくありません。適切な診断と治療を受けるためにも、どのような疾患が考えられるのかを知っておくことが重要です。

子宮内膜症・子宮腺筋症などの代表的な疾患

強い生理痛の背後に潜む代表的な疾患として、子宮内膜症と子宮腺筋症があります。
子宮内膜症は本来子宮の内側にあるべき子宮内膜組織が、卵巣や腹膜など子宮以外の場所で増殖する病気です。増殖した組織も生理周期に合わせて出血しますが、血液や組織の排出先がないため、炎症や癒着を起こし激しい痛みを引き起こします。
子宮腺筋症は子宮内膜組織が子宮の筋層内に入り込んで増殖する疾患で、子宮全体が大きく硬くなります。生理のたびに強い痛みが生じるだけでなく、経血量が非常に多くなる特徴があります。
どちらも20代後半から40代の女性に多く見られ、放置すると不妊の原因にもなり得ます。そのほか、子宮筋腫や卵巣嚢腫なども生理痛を悪化させる要因となります。これらの疾患は超音波検査などで発見できるため、強い痛みが続く場合は早めの受診が大切です。

ホルモンバランスの乱れが痛みを強くするケース

疾患がなくても、ホルモンバランスの乱れが生理痛を悪化させることがあります。
女性の身体はエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによって調整されていますが、これらのバランスが崩れるとプロスタグランジンの分泌が過剰になり、痛みが強くなります。ホルモンバランスが乱れる原因としては、過度なストレスや睡眠不足、急激なダイエット、不規則な生活などが挙げられます。また、思春期や更年期前など、ホルモン分泌が不安定になりやすい時期には生理痛が強く出る傾向があります。
自律神経の乱れもホルモンバランスに影響を与えます。自律神経とホルモン分泌を司る中枢は脳の視床下部という同じ場所にあるため、ストレスなどで自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れやすくなるのです。生活習慣の改善やストレスケアが、ホルモンバランスを整え生理痛を軽減する助けとなります。

放置すると何が問題になるのか

強い生理痛を放置すると、さまざまな問題が生じる可能性があります。まず、前述の子宮内膜症や子宮腺筋症といった疾患が進行すると、慢性的な骨盤痛や性交痛が現れることがあります。また、病変部の癒着が進むと将来的に不妊につながるリスクも高まります。
ほかにも、毎月の強い痛みは生活の質を大きく低下させます。学業や仕事のパフォーマンスが落ち、大切な予定をキャンセルせざるを得なくなることで、精神的なストレスも蓄積するでしょう。このストレスがさらにホルモンバランスを乱し、痛みを悪化させるという悪循環に陥ることもあります。
また、鎮痛剤の長期使用や過剰な使用は胃腸障害のリスクを高めます。痛みが強いからといって自己判断で鎮痛剤を飲み続けることは、根本的な解決にはなりません。早めに医療機関で原因を特定し、適切な治療を受けることで、これらの問題を予防できるでしょう。
 

受験・仕事・大事な予定に影響しないために|今日からできる対策

受験・仕事・大事な予定に影響しないために|今日からできる対策
受験や重要な会議、旅行など、どうしても外せない予定と生理が重なることが不安になる方もいるのではないでしょうか?生理痛は日常生活だけでなく、大切な予定にも影響を及ぼします。しかし、日頃からの対策と工夫によって、痛みを軽減し予定への影響を抑えられる可能性があります。ここでは今日から実践できる具体的な方法を紹介します。

痛みを軽減する日常生活の整え方

生理痛を和らげるには、日常生活の中でできる工夫がいくつもあります。
まず重要なのは、身体を冷やさないことです。冷えは血行を悪化させ、骨盤周辺の筋肉を緊張させて痛みを強くします。特に下腹部や腰、足首を温めることを意識しましょう。カイロや腹巻き、レッグウォーマーなどを活用するほか、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることも効果的です。
食生活の見直しも大切です。身体を温める食材として、生姜やネギ、根菜類などを積極的に取り入れましょう。一方、カフェインやアルコール、冷たい飲み物は血管を収縮させ身体を冷やすため、生理前後は控えめにすることをおすすめします。ほかにも鉄分やビタミンB群、マグネシウムなどのミネラルもバランスよく摂取することで、ホルモンバランスの安定につながります。
適度な運動習慣も生理痛の軽減に役立ちます。ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動は血行を促進し、骨盤周辺の筋肉をほぐします。生理中の激しい運動は避けるべきですが、普段から身体を動かす習慣をつけることで、生理痛が軽くなる方も少なくありません。
睡眠の質を高めることも忘れてはいけません。睡眠不足はホルモンバランスを乱し、痛みへの感受性を高めます。毎日決まった時間に寝起きする規則正しい生活リズムを心がけ、寝室の環境を整えて質の良い睡眠を確保しましょう。

市販薬の上手な使い方と注意点

市販の鎮痛剤は生理痛の対処に有効ですが、使い方にはコツがあります。重要なのは、痛みが強くなる前に服用することです。痛みが我慢できなくなってから飲むよりも、痛みの予兆を感じた段階で早めに服用した方が効果的です。特に、いつも生理痛が重い方は、生理が始まった時点で予防的に服用することも検討できます。
市販の鎮痛剤の主な成分はイブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェンなどがあり、それぞれ特徴が異なります。イブプロフェンやロキソプロフェンは抗炎症作用があり生理痛に効果的ですが、胃腸への負担があるため空腹時の服用は避け、胃腸が弱い方は注意が必要です。アセトアミノフェンは比較的胃腸への負担が少ない一方、効果はやや穏やかとされています。ただし、鎮痛剤に頼りすぎることには注意が必要です。毎月大量の鎮痛剤を必要とする場合や、市販薬では痛みがコントロールできない場合は、医療機関での診察を受けるべきサインです。また、鎮痛剤の長期使用は薬物乱用頭痛や胃腸障害のリスクを高めるため、使用頻度や量については医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
鎮痛剤以外にも、漢方薬という選択肢もあります。当帰芍薬散や加味逍遙散、桂枝茯苓丸などは体質に合わせて生理痛の改善に用いられます。漢方薬は即効性は低いものの、継続して服用することで体質改善が期待できます。

周期を予測し、予定と重ねないための工夫

大切な予定と生理が重ならないようにするには、自分の生理周期を正確に把握することが第一歩です。生理周期アプリやカレンダーに記録をつけ、次回の生理日を予測しましょう。周期が規則的な方であれば、数ヶ月先の予定を立てる際にも生理日を考慮できます。ただし、生理周期は体調やストレスによって変動することもあります。予定の数日前に予想日がずれそうな気配を感じたら、早めに対処法を考えておくことが賢明です。生理痛が強く出やすい1日目、2日目を避けて予定を組むというのも一つの方法です。
どうしても重要な予定と生理が重なりそうな場合は、医療機関で相談することも可能です。低用量ピルなどのホルモン療法を用いることで、生理日をある程度コントロールできます。受験や旅行、結婚式など、絶対に外せない予定がある場合は、早めに婦人科を受診して相談することをおすすめします。
また、予定当日に向けて体調を整えることも大切です。予定日の1週間前から規則正しい生活を心がけ、身体を冷やさず、ストレスを溜めないようにしましょう。

医療機関に相談するメリット|生理痛は"改善できる"

医療機関に相談するメリット|生理痛は改善できる
つらい生理痛を「仕方がない」と諦めていませんか?実は生理痛の多くは、適切な医療によって改善できます。医療機関を受診することには多くのメリットがあり、毎月の苦痛から解放されるための第一歩となります。一人で抱え込まず、専門の医師の力を借りることで生活の質は大きく向上するでしょう。

生理痛は医療で改善できるケースが多い

婦人科では生理痛の原因を特定し、それぞれに適した治療法を提案します。
まず超音波検査や血液検査などで、子宮内膜症や子宮筋腫といった疾患の有無を確認し、疾患が見つかった場合は症状や年齢、将来の妊娠希望などを考慮して治療方針を決定します。
治療の選択肢は多岐にわたります。たとえば、低用量ピルは排卵を抑制して子宮内膜の増殖を抑えることで痛みを軽減します。また、ホルモンバランスを整える作用もあります。毎日飲み続ける必要があることや、わずかに血栓症のリスクがあることは理解したうえで服用を検討しましょう。月経困難症や子宮内膜症等の治療で服用する場合は保険適用となりますが、それ以外の場合は保険適用外です。費用は1シート3,000〜10,000円(税込)程度です。
ほかにも、黄体ホルモン製剤や漢方薬、鎮痛剤の処方など、症状や体質に合わせた治療法があります。子宮内膜症が進行している場合や子宮筋腫が大きい場合は、手術という選択肢もあります。いずれにしても、医師と相談しながら自分に合った方法を見つけることが大切です。

生理が重なるストレスを減らすための医療サポート

生理痛がひどいと、毎月その時期が近づくたびに憂鬱になり、精神的なストレスも大きくなるでしょう。医療機関での適切な治療により痛みが軽減すれば、こうした精神的負担も軽くなります。前述のように、低用量ピルを用いることで生理日をある程度コントロールすることも可能です。大切な予定に合わせて生理日を調整できれば、「生理と重なったらどうしよう」という不安から解放されるでしょう。
婦人科では単に痛みを取るだけでなく、生理に関する悩み全般について相談に乗ってもらえます。定期的に婦人科を受診することで、自分の身体の状態を把握でき、異常があれば早期に発見できるというメリットもあります。子宮頸がん検診なども含めて、女性の健康を総合的にサポートしてもらえる場が婦人科です。生理痛をきっかけに受診することで、長期的な健康管理にもつながるでしょう。

一人で抱え込まず早めに相談することが大切

「生理痛くらいで病院に行っていいのか」と遠慮する方もいるかもしれませんが、日常生活に支障をきたす症状であれば立派な受診理由です。痛みは主観的なものであり、つらいと感じたらそれは医療の対象となります。我慢し続けることで病気が進行したり、生活の質が低下し続けたりすることの方が問題です。婦人科受診に抵抗がある方もいるかもしれませんが、多くのクリニックでは女性医師が在籍していたり、プライバシーに配慮した診療環境が整えられています。
早めの受診が重要な理由は、疾患の早期発見だけではありません。早く治療を始めることで、痛みを抑えて快適な生活を送れる可能性が高まります。長年の痛みが改善されることで、「もっと早く受診すればよかった」と感じる方もいるでしょう。つらい症状を我慢せず、早めに専門家に相談することが健やかな毎日への近道です。

生理痛は優ウィメンズクリニックにご相談を

優ウィメンズクリニック
生理痛は我慢するものではなく、適切な医療で改善できる症状です。つらい生理痛でお悩みの方は、女性の身体と心に寄り添う丁寧な診療で一人ひとりに適切な治療を提案する、優ウィメンズクリニックへ相談してみてはいかがでしょうか。

女性の体を熟知した医師による丁寧な診療

生理痛は女性特有の悩みであり、その背景には身体的な要因だけでなく、精神的なストレスやライフスタイルなど複合的な要素が関わっています。優ウィメンズクリニックでは、女性の身体の特性を深く理解した医師が診療にあたり、豊富な経験と専門知識をもとに症状の原因を的確に見極められています。
診察では、いつ頃から痛みが始まったのか、どのような痛みなのか、日常生活にどの程度影響しているのかなどを詳しく確認するそうです。痛みの程度や感じ方は一人ひとり異なるため、患者さん自身の言葉で表現してもらうことが正確な診断につながるといいます。そして、必要に応じて超音波検査や血液検査などを実施し、子宮や卵巣の状態を詳しく調べ、子宮内膜症や子宮筋腫といった疾患の有無を確認するそうです。検査結果は、専門用語をなるべく使わずに画像を見せながらわかりやすく説明し、患者さんが納得したうえで治療を受けられるよう丁寧に伝えることを心がけられています。

患者さん一人ひとりに合わせた治療を提案

優ウィメンズクリニックでは、画一的な治療ではなく、患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療法を提案されています。年齢、ライフスタイル、将来の妊娠希望、症状の程度など、さまざまな要素を総合的に考慮して適切なプランを一緒に考えるそうです。
治療の選択肢は幅広く用意し、低用量ピルによるホルモン療法、黄体ホルモン製剤、鎮痛剤の処方、漢方薬など、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明したうえで、患者さん自身が納得して選択できるようサポートされています。さらに、治療を開始した後も定期的に経過を確認して必要に応じて治療法を調整し、効果が十分に感じられない場合や副作用が気になる場合は、よりよい方法を一緒に探していくといいます。
日常生活での工夫についてもアドバイスし、食生活や運動習慣、ストレスケアなど、セルフケアの方法を具体的に伝えるなど、医療と日常のケアを組み合わせてより効果的に症状の改善を目指されています。

先進的な設備を備えた女性による女性のためのクリニック

優ウィメンズクリニック
優ウィメンズクリニックは、女性が安心して受診できる環境づくりにも力を入れられています。院内は清潔で落ち着いた雰囲気を大切にし、プライバシーにも十分配慮して待合室はほかの患者さんと顔を合わせにくい配置になっています。
診療には先進的な医療機器を導入し、小さな病変も見逃さない高精度の超音波診断装置で早期発見・早期治療に努めているといいます。
優ウィメンズクリニックは、初めて婦人科を受診する方や緊張している方も安心して受診できるよう、女性ならではの視点で患者さんをサポートされています。温かく丁寧な対応を心がけ、些細なことでも気軽に相談できる雰囲気づくりを大切にしているそうです。つらい生理痛で悩んでいる方は、優ウィメンズクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

優ウィメンズクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

東急田園都市線 高津駅 徒歩1分

神奈川県川崎市高津区溝口3-7-1 フロントビル4階

診療時間
9:30~13:00
14:00~17:30

▲:9:00~13:00
※休診や時間が変更になる場合あり
※予約優先制

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