眼科選びで後悔しないために|合併症の可能性とその対応力
公開日:2025/11/27

目のトラブルは、日常生活に大きな影響を与えます。特に、白内障や緑内障、糖尿病網膜症などは、適切な診断と治療が遅れると視力低下や失明につながる恐れがあり、全身の健康状態とも深く関わっているため、合併症への対応力を持つ眼科医院を選ぶことが大切です。 本記事では、眼科医院選びにおいて知っておくべき合併症のリスクと、信頼できる眼科医院を見極めるポイントについて解説します。

監修医師:
齋藤 博(齋藤眼科医院)
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昭和63年 杏林大学医学部卒業
杏林大学医学部眼科学教室入局
平成2年 共済組合立川病院眼科
平成3年 杏林大学医学部付属病院
平成5年 東京歯科大学市川総合病院
日本眼科学会 眼科専門医取得
平成11年 杏林アイセンター角膜外来チーフ
平成16年 齋藤眼科医院副院長
平成25年 齋藤眼科医院院長
杏林大学医学部眼科学教室入局
平成2年 共済組合立川病院眼科
平成3年 杏林大学医学部付属病院
平成5年 東京歯科大学市川総合病院
日本眼科学会 眼科専門医取得
平成11年 杏林アイセンター角膜外来チーフ
平成16年 齋藤眼科医院副院長
平成25年 齋藤眼科医院院長
目次 -INDEX-
なぜ「合併症」が眼科選びの重要なキーワードなのか
目の病気は単独で発症することもあれば、全身疾患の影響を受けて発症することもあります。適切な診断と治療を受けるためには、合併症のリスクを理解し、それに対応できる眼科医院を選ぶ必要があります。
白内障・緑内障・糖尿病網膜症――合併症としての目の病気の実態
目の合併症の代表とされる「白内障」「緑内障」「糖尿病網膜症」は、どれも放置すれば視力低下や失明につながる可能性があり、適切な診断と治療が欠かせません。これらの病気は加齢だけでなく、生活習慣病や体質、慢性的な全身疾患がきっかけで発症したり悪化したりすることがあるため、目だけの問題としては捉えられないといえます。 白内障は目の中にある水晶体というレンズが白く濁ってしまう状態で、放置すると日常生活に支障をきたす可能性があります。加齢とともに誰にでも起こり得る病気で、80歳以上になると多くの方が発症しているといわれています。 緑内障は視神経が傷ついて視野が狭くなる病気で、日本における失明原因の上位を占めています。初期には自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行していることも珍しくないため、視力を守るためには早期発見と継続的な治療が欠かせません。 糖尿病の合併症として発症する糖尿病網膜症は、血糖値の高い状態が続くことで網膜の血管が障害され、視力低下を招く病気です。進行すると眼底出血や網膜剥離、最悪の場合は失明に至ることもありますが、定期的な眼底検査と血糖コントロールにより予防や早期発見が可能です。 これらの疾患はそれぞれ異なる原因で発症しますが、適切な診断と治療が遅れると重篤な視力障害を引き起こす可能性があります。また、複数の疾患を同時に抱えている場合もあり、総合的な診療が必要です。慢性疾患と目の健康の密接な関係とは
高血圧や糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患は全身の血管や神経に負担をかけるため、目の健康にも影響を与えます。目の奥にある網膜や視神経は繊細な組織で、血流や代謝の変化に敏感なので、長期間全身の状態が不安定だと視力の低下や網膜の障害につながりやすいと考えられています。 また、これらの慢性疾患は目の病気の進行を早めてしまうことも多いため、眼科と内科の両方で病状を管理することが重要です。目の症状が出てから受診するのではなく、慢性疾患がある場合は定期的に眼科検査を受けて変化を早期に把握することが合併症予防につながります。合併症を防ぐために早期検査・診断がなぜ大切か
多くの目の病気は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。視野が少し狭くなったり、見え方に違和感があったりしても、日常生活に大きな支障がなければ見過ごしてしまうことが多いのです。しかし、症状が進行してから治療を始めても、失われた視力を取り戻すことは困難です。 近年では検査機器の進歩によって、以前は発見が難しかった初期の病変も詳しく調べられるようになってきました。 合併症のリスクが高い方は特に、専門的な検査設備が整い、経験豊富な医師が在籍する眼科医院で定期的に眼科検査を受け、自覚症状がない段階で病気を発見し、進行を抑える治療を始めることが大切です。専門性・設備・治療対応力で差が出る眼科選び
同じ目の病気でも、進行度合いや患者さんの状態によって適切な治療法は異なります。そのため、眼科医院選びにおいて医師の専門性や医療機関の設備、そして治療対応力は重要な判断基準です。
専門性の高い医師による治療の意味と選び方
目の病気は幅広く、白内障手術を専門とする医師、緑内障の治療経験が豊富な医師、糖尿病網膜症の管理に強い医師、小児眼科の専門性が高い医師など、得意とする治療や専門とする分野に違いがあります。 合併症リスクがある場合や慢性疾患を抱えている場合は、自分の症状に関連する領域を専門としている医師を選ぶことが治療の質を高めることにつながります。 そのため、眼科医院を選ぶ際は医師の経歴や専門分野を確認しておきましょう。医師の専門分野は、ホームページのプロフィール欄や所属学会、症例数といった情報から判断できます。OCT・レーザー装置・手術室など設備が合併症対応力を支える
眼科診療において、検査機器や治療設備の充実度は診断と治療の質に直結します。特に合併症のリスクが高い疾患を診療する場合、専門的な検査機器が必要不可欠です。 例えば、OCTと呼ばれる眼底三次元画像解析装置は眼底の断層像を詳しく調べる機器で、緑内障や黄斑疾患、網膜疾患などの診断に用いられます。従来の検査では発見が難しかった初期の病変も、OCTを用いて網膜の厚みや構造を正確に把握することで、詳細に観察できるようになってきました。 レーザー治療装置も重要な設備の一つです。レーザー治療装置があれば糖尿病網膜症や網膜裂孔、後発白内障などの治療を早い段階から院内で行うことができます。また、手術が必要な疾患に対応するための手術室の設備も重要です。 設備が充実している眼科医院は、幅広い疾患に対応できる体制を整えていると考えられます。難症例・手術・術中トラブルにも対応できる体制を持つ医院とは
目の病気には、複数の疾患を併発しているケースや、通常の治療では効果が出にくいケースなど、診断や治療が難しい症例があります。また、手術中に予期せぬ事態が発生することもあります。こうした難症例や緊急性の高い事態に適切に対応するには、医師の専門的な知識、充実した設備、そしてスタッフの連携が不可欠です。 手術後のフォロー体制も重要で、その後の経過観察や適切なケアが不十分だと合併症が発生する恐れがあります。 豊富な経験を持つ医師とスタッフがチームとして対応しているだけでなく、地域の総合病院や大学病院と連携し、必要に応じて速やかに紹介や連携ができる体制が整っている眼科医院は、より安心感があるといえるでしょう。【眼科の選び方】信頼できる眼科を選ぶポイント
ここからは、信頼できる眼科医院を選ぶための3つのポイントを解説します。
治療体制が整っているかをチェック
信頼できる眼科医院を選ぶためには、治療体制が整っているかを確認しましょう。- 日帰り手術(※)に対応しているか
- 術後のフォロー体制が充実しているか
- 緊急時の対応が可能か
- OCTやレーザー、眼底カメラなどの設備が揃っているか
説明・検査・治療フローが丁寧かどうか
安心して治療を受けるためには、病気の状態や治療の選択肢、それぞれのメリットとリスクについて、わかりやすく説明してくれる眼科医院を選びましょう。特に手術を受ける場合には、手術の内容や期待される効果、起こり得る合併症、術後の注意点などについて、納得できるまで質問できる雰囲気があるかどうかも重要なポイントです。 検査についても、なぜその検査が必要なのか、検査結果が何を示しているのかを説明してくれる眼科医院だと安心感があるでしょう。 診察から検査、治療、術後のフォローまで、一連の流れがスムーズに進むよう体制が整っている眼科医院だと、不安を軽減できるでしょう。患者さん負担(通院・検査・万が一の手術)を抑えられる環境か
眼科治療では、定期的な通院が必要になることが少なくありません。 特に、緑内障や糖尿病網膜症などの慢性疾患では継続的な治療と経過観察が欠かせないため、通いやすさや待ち時間の短さは通院の負担軽減につながります。 通院の負担を軽減するためには、予約システムが整っているか、待ち時間が長くないかなどを確認しましょう。予約優先制を採用している眼科医院では、待ち時間を短縮できる可能性があります。 検査についても、必要な検査を一度の通院で受けられるよう配慮されているかがポイントです。何度も通院する必要がないよう、効率的に検査が行われる体制が整っている眼科医院を選ぶことで、時間的な負担を抑えることができます。 手術が必要になった場合にも、日帰り手術に対応している眼科であれば、入院に伴う費用や時間の負担を軽減できるでしょう。仕事や家事を休む期間を抑えられるため、患者さんだけでなく家族にとってもメリットがあります。【眼科の選び方】通いやすさ・継続ケア・地域医療としての視点
次は、「通いやすさ」「継続ケア」「地域医療としての役割」の3つの視点で、信頼できる眼科医院選びのコツを紹介します。
駅徒歩・バリアフリー・駐車場など通いやすさの重要性
眼科に通院する患者さんにとって、視力低下がある場合は移動が大きな負担になります。駅からの距離やバリアフリー対応、駐車場の有無など、アクセスのよさは安心して通院を続けるために重要なポイントです。 電車やバスで通院する方は駅から近いか、車で通院する方は駐車場が完備されているかを確認しましょう。小さな負担でも積み重なると負担となるため、「無理なく通える距離か」「バリアフリー対応か」など、気になる点を確認しておきましょう。定期検査・フォローアップ体制が整っているか
目の病気は自覚症状が少ないまま進行することが少なくないため、継続的な検査と経過観察が欠かせません。症状に応じた検査スケジュールで、変化があればすぐに対応してもらえるフォローアップ体制が整っているかを確認するのがおすすめです。- 緑内障の定期的な視野検査
- 糖尿病網膜症の眼底検査
- 白内障の進行度チェック
地域に根差した眼科医院ならではの安心感
地域に長く根差した眼科医院は、地域の方々の健康を守るかかりつけ医としての役割を果たしています。 地域に根差した眼科の強みは、患者さん一人ひとりと長期的な関係を築けることです。継続的に診療を受けることで、医師は患者さんの病歴や体質を詳しく理解し、より適切な治療を提供できます。また、患者さんも医師との信頼関係が深まることで、安心して治療を受けることができます。 患者さんの生活環境や背景を理解したうえで、一人ひとりに寄り添った診療を行っている地域に根差した眼科医院を探してみてはいかがでしょうか。眼科をお探しの方は齋藤眼科医院にご相談を
眼科手術は術後の見え方だけでなく、万が一の合併症にどこまで対応できるかが医院選びの大切なポイントです。設備や医師の経験に差があるため、後悔しないためには“対応力の高い眼科”を選ぶことが欠かせません。
齋藤眼科医院は、充実した設備と専門性の高さで、合併症に配慮した眼科医療を提供しています。ここからは、齋藤眼科医院の特長を3つ紹介します。
専門性の高い医師による質の高い診療体制
齋藤眼科医院の院長は、角膜に関する専門性が高く、幅広い知識と豊富な経験を持っています。日本眼科学会や日本角膜学会、日本角膜移植学会、日本白内障学会などに所属し、継続的に新しい知識と技術を学び続けており、専門的な知識と経験を活かした質の高い眼科医療の提供を目指しています。 診療に際しては、患者さん一人ひとりに適した治療を提供することを心がけ、病気や治療について丁寧でわかりやすい説明が行われています。また、気軽に質問できる雰囲気づくりを重視し、患者さんが安心して治療に専念できるようサポートされています。充実した設備と日帰り手術への対応
齋藤眼科医院は、患者さんの身体的・精神的負担が少ない手術とレーザー治療に注力しています。
白内障や逆さまつげ、結膜組織(白目)が角膜(黒目)三角状に伸びて侵入し、乱視や視力低下の原因となる翼状片、眼瞼下垂などのまぶたの病気など、幅広い疾患に対して日帰り手術(※)に対応しています。
日帰り手術のメリットは、入院の必要がないため精神的負担が少ないこと、慣れない病院での滞在を短くできること、入院による費用負担がないこと、仕事を休む期間が短く経済的負担も少なくて済むこと、術後の食事制限がないこと、そして家族の負担も少ないことなどが挙げられます。
齋藤眼科医院では手術の説明のための時間を十分に取り、希望に応じて家族同席での説明も行いながら、メリットだけでなくリスクもしっかりと説明するよう努めているそうです。
豊富な手術経験を持つ医師とスタッフが一丸となってサポートする体制が整っており、患者さんが安心して手術を受けられる環境が整っています。
※術前検査・術後の経過観察が必要です。
地域に根差した安心感と通いやすいアクセス
齋藤眼科医院は、埼玉県狭山市で昭和36年に開業して以来、50年以上にわたって地域の方の目の健康をサポートしてきました。地域医療の発展に貢献できるよう、地域の医療事情や患者さんの生活環境に寄り添い、スタッフ一丸となって診療されています。 水曜を除く平日は18時30分まで、土曜は9時から12時まで診療しており、狭山市駅西口より徒歩4分、駐車場も完備の通いやすい環境です。院内はバリアフリー設計で、お子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の方が通いやすいよう配慮されています。 目のことでお困りの方は齋藤眼科医院に相談してみてはいかがでしょうか。齋藤眼科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間
西武新宿線 狭山市駅西口より徒歩4分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00〜12:00 | ● | ● | - | 手術 | ● | ● | - | - |
| 15:00〜18:30 | ● | ● | - | ● | ● | - | - | - |




