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ICL手術を受けるクリニックの選び方|ICLのメリット・レーシックとの違いについても解説

 更新日:2023/10/02
ICL手術を受けるクリニックの選び方

普段生活している中で、視力の低下により物が見えにくくなったり、目が疲れやすくなったりして不便や不調を感じることはありませんか。

視力が低下すると、眼鏡・コンタクトレンズでの矯正がよくみられますが、視力矯正の方法にICL手術という選択肢があります。

ICL手術とは近視・乱視といった屈折異常を矯正するための有水晶体眼内レンズを目の中に挿入する手術です。

ICL手術に興味があるものの、どのような手術なのかが分からず不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ICL手術を受けるクリニックの選び方から、ICLのメリット・レーシックとの違いについて詳しく解説します。

これからICL手術を受けようと考えている方や眼鏡・コンタクトレンズ以外の視力矯正を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

佐藤 裕之

監修医師
佐藤 裕之(佐藤裕也眼科医院)

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1998年に北里大学医学部卒業。虎ノ門病院眼科、社会保険中京病院眼科、飯田市立病院眼科副部長などで眼科医としての診療経験を積み、2017年に佐藤裕也眼科医院 副院長、2023年に佐藤裕也眼科医院 院長に就任。
白内障手術、内視鏡硝子体手術を専門領域としている。
日本眼科学会認定眼科専門医、中国非常勤医師免許。
日本眼科学会、日本眼科手術学会、日本網膜硝子体学会、日本糖尿病眼学会、日本緑内障学会、日本白内障学会所属。

ICL手術を受けるクリニックの選び方

ICL手術を受けるクリニックの選び方
ICL手術を受けるクリニックの選び方としては、下記のポイントをおさえると良いでしょう。

  • ICL治療を専門とする医師が在籍している
  • 白内障の手術の経験が豊富である
  • ICLのメリットだけでなく、デメリットも説明してくれる
  • 適正な料金で治療している

ICL手術ができるクリニックは日本眼科学会が行っている屈折矯正手術講習会に参加し、メーカーが独自に設けた基準を満たしている医師が在籍していなければなりません。なぜなら、その基準を満たさなければメーカーから有水晶体眼内レンズを供給してもらえないからです。
また、白内障手術のような内眼手術の経験が豊富であれば、ICL手術も高い技術力で治療してもらえるでしょう。
ICL手術はさまざまなメリットがありますが、デメリットも存在します。医師がメリットだけでなく、デメリットも丁寧に説明してくれるところが良いでしょう。
また、ICL手術は保険適用外のため自費診療となり、他の治療法と比較すると高額になる可能性があります。クリニックによっては低価格で治療するところも存在しますが、安全性や術後のメンテナンスなどを十分確認してください。不安なくICL手術を受けるためには、適正な料金で受診できるクリニックを選ぶと良いでしょう。

ICLのメリット

ICLのメリット
ICL手術を受けるメリットとしては眼鏡・コンタクトレンズの着用の必要がなくなるので、見た目としても裸眼と変わりなく過ごせます。他にもさまざまなメリットがあるので、詳しくみていきましょう。

角膜の中心部に手を加えないため光学的な損失がない

ICL手術では角膜の中心部には治療しないため、目に入る光の感じ方は以前と変わりなく過ごせます。角膜は物を捉えるために目に入る光の調整をする機能を兼ね備えており、角膜の中心部に手が加えられると光の屈折力が低下し、眩しく感じられたり物がぼやけて見えたりするでしょう。角膜を削るレーシック手術では角膜自体を矯正するために傷がつくので、光学的に損失が生じやすいといえます。
それに対し、ICL手術は角膜を切開し、有水晶体眼内レンズを挿入して位置を調整してから虹彩と水晶体の間で固定します。そのため、角膜は有水晶体眼内レンズを入れるためだけに切開するので、角膜の中心部には傷がつかず、光学的な損失はありません

ピント調節機能が温存される

ICL手術は水晶体には手を加えずそのまま温存されるため、ピント調整機能は術後もそのまま変わらない状態を保てます。水晶体は目で捉えたもののピントを調整する機能があり、水晶体の厚さを調整したりして、はっきり見えるようにしています。
この水晶体と同じような機能を人工的に再現するのは難しいです。そのため、ピント調整機能が失われると遠方もしくは手元を見るとき、矯正してもどちらかの焦点に合わせて矯正するので両方を同時に見るのは困難です。
できる限りピント調整機能は温存できるに越したことはありません。ICL手術はこのピント調整機能を温存しながら視力向上ができるので、目が悪くなる以前のよく見えていた視界を取り戻せます。

可逆的な手術であり誤差や屈折変化が生じた場合交換が可能

ICL手術は挿入した有水晶体眼内レンズが視力の変化や不具合が生じた場合に、眼内レンズを交換できます。他の手術だと角膜などの目自体に治療を加えるため、治療前の元の目に戻すことはできません。
一方、有水晶体眼内レンズは眼内レンズ自体を交換すれば良いので誤差であったり、屈折変化が生じて挿入したレンズを交換する必要に迫られた場合でも対応できます。角膜にレーザーを照射して矯正するレーシック手術では治療した角膜を再度調整することができないため、不可逆的な手術になります。
そのため、術後の誤差や屈折変化への調整が難しく、将来的には白内障に罹患しても治療できない可能性が高いです。可逆的なICL手術は目の変化にも柔軟に対応できる手術といえるでしょう。

ICLにはデメリットやリスクもある?

ICLにはデメリットやリスクもある?
ここまでICL手術のメリットについて詳しく解説しました。ICL手術は視力が向上するだけでなく、目の不具合にも対応しやすい反面、デメリットやリスクもあります。今後ICL手術を検討するにあたってはデメリットやリスクも把握した上で手術を受けることが大切です。
ICL手術のデメリットやリスクについて詳しくみていきましょう。

手術には高度な技術が必要

ICL手術は他の目に関する手術の中でも高度な技術が必要になります。そもそもICL手術の流れとしては手術をする目に点眼麻酔を行い、角膜を切開して虹彩と水晶体の間に有水晶体眼内レンズを挿入して縮瞳剤で瞳孔を縮めて手術終了になります。
手術にかかる時間としては20分程度で終了となりますが、眼球の内側で行われる内眼手術となるため、担当する眼科医師の治療技術は重要です。担当医師の今までのICL手術に関する経験や件数なども事前に把握すると良いでしょう。

まれに白内障を引き起こすことがある

ICL手術を受けたことで、まれに白内障を引き起こすことがあります。有水晶体眼内レンズを挿入したことによって眼内の水の流れが悪くなり、白内障になる合併症が確認されています。
しかし、近年は中央部に孔のある有水晶体眼内レンズが主流となっており、眼内の水の流れが以前と変わりない状態になるため、白内障のリスクは軽減されました。ICL手術自体が壮年期あたりまでを対象としているため、加齢が主な原因となる白内障に罹患する可能性は低いでしょう。
ICL手術を受けた方でも将来白内障に罹患した場合、有水晶体眼内レンズを取り外し、白内障手術を受けられます。

長期的なデータが少ない

ICL手術は厚生労働省の承認を受けて視力向上の治療法として取り入れられるようになってからまだ日が浅く、手術や術後に関する長期的なデータが少ないデメリットがあります。
長期的なデータが少ないということは術後、例えば老年期に現れる症状等のデータが存在しないため、予後が難しいといえます。今後ICL手術の長期的なデータが増えてくると、合併症や術後の感染症のリスクを抑えて、長期的にも安心してICL手術を受けられるでしょう。

ICLとレーシックの違いは?

ICLとレーシックの違いは?
視力向上のための手術として、ICL手術の他にレーシック手術があります。レーシック手術は手術方法や費用などさまざまな面でICL手術とは異なります
具体的にはどのような面で違いがあるのか詳しくみていきましょう。

手術方法の違い

レーシック手術とはレーザーを用いて角膜の表面にフラップと呼ばれるふたのようなものを作ります。フラップをめくった角膜の表面をレーザー照射し、角膜の一部を切除して屈折力を調整することで視力矯正します。
調整後はフラップを元に戻して手術終了です。水晶体の上に眼内レンズを挿入するICL手術は内眼手術に該当しますが、レーシック手術は目の外側での治療になりますので、外眼手術に分類されます。

可逆的かどうかの違い

ICL手術は術後の誤差や不具合が生じたら挿入した眼内レンズを交換することが可能なため、可逆的な手術です。対して、レーシック手術は角膜自体を切除して治療する方法になり、切除した部分は再生しないため誤差や不具合への対処ができない不可逆的な手術になります。
ICL手術もレーシック手術も術前には目の状態を詳しく検査し、屈折力の調整を決めます。しかし調整の誤差や術後に視力が変化する可能性もあり、可逆的に対応できると安定して物が見える状態を保てるでしょう。

適応範囲の違い

ICL手術とレーシック手術では適応範囲に違いがあります。ICL手術は高度近視や乱視の方、角膜厚が薄い方が適応になります。レーシック手術は近視・遠視・乱視全ての屈折異常がある方が適応です。
ただし、角膜自体を切除するレーシックは角膜に厚さがなければ受けられません。また、どちらの手術も下記に該当していないと適応になる可能性が高いです。

  • 他の目の病気がある(緑内障・白内障・ぶどう膜炎など)
  • 進行性の円錐角膜である
  • 重篤な糖尿病やアトピー性疾患がある
  • 妊娠中や授乳中である

他に既往症によっては受けられない場合もありますので、術前には眼科医に正確に伝えるようにしましょう。

費用の違い

ICL手術とレーシック手術では費用が大きく異なります。
ICL手術は片眼で335,000〜350,000円(税込)、両眼で670,000〜700,000円(税込)程です。
レーシック手術は両眼で310,000〜370,000円(税込)程になります。
レーシック手術の方がICL手術の約半分の料金で治療ができるため、費用を抑えられます。一方ICL手術は高価ではありますが、片眼から治療ができるので片方だけ視力が低下している方でも対応可能です。ICL手術もレーシック手術も保険適用外になりますので、自費診療対応になります。検討する際は費用面も負担がないか考慮しましょう。

ICL手術のご相談なら佐藤裕也眼科医院へ

佐藤裕也眼科医院
ICL手術についてのメリット・デメリットやレーシック手術との違いについて解説しました。ICL手術は厚生労働省の承認を受けてから治療の選択肢として選ばれる方が増えてきています。

これからICL手術を受けようと考えている方はICL手術の経験がある眼科医師に相談をすることがおすすめです。

佐藤裕也眼科医院はICLを専門とする医師が在籍し、高い技術力でICL手術を受けられます。それでは詳しくみていきましょう。

院長・経験豊富なドクターが治療を対応

ICL手術を受けるクリニックを選ぶ上で重要なのは、ICL手術を含む内眼手術の経験が豊富かどうかです。

内眼手術は合併症や感染症のリスクもあり、治療には高度な技術と豊富な経験が必要です。

佐藤裕也眼科医院では理事長・院長をはじめ、医師だけに限らず視能訓練士や看護師も高い技術力を持ち合わせています。

ICLを専門とする医師が在籍

ICL手術はメーカーが独自に設けた基準を満たしている医師が在籍していなければ手術ができません。

なぜなら、その基準を満たしていなければ有水晶体眼内レンズを製造しているメーカーへ眼内レンズを発注することができないからです。

ICL手術を提供できるメーカーが独自に設けた基準を満たしている理事長と院長がいる佐藤裕也眼科医院では、メーカーから安定的に眼内レンズを供給できるため、数多くのICL手術の経験があります。

手術室や入院設備も完備

佐藤裕也眼科医院診療室
ICL手術は専用の手術室が完備されていると、衛生面でも安心して手術を受けられます。

またICL手術は日帰り(※)で受けられる手術ですが、遠方から手術を受けにきたり、術後の経過を確認しなければならなかったりする場合は入院が必要です。

ICL手術を受けた眼科医院に患者さんが泊まれる入院設備も完備していると、安心して手術が受けられます。

佐藤裕也眼科医院はICL手術が受けられる手術室の他・入院設備・食堂も完備されているので、入院が必要になっても対応できます。

これからICL手術を検討している方は、ICL手術の経験が豊富な医師が在籍し、手術室や入院設備など環境も整っている佐藤裕也眼科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。

※術前の検査、術後の経過観察が必要です。

佐藤裕也眼科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間

JR:仙台駅より徒歩10分
地下鉄:五橋駅北4番出口より徒歩3分

宮城県仙台市青葉区五橋1-6-23 五橋メディカルセンタービル内

診療時間
8:30~12:30
14:30~17:15

※手術は午後13:00から(月火水金:白内障手術 木:近視・乱視矯正手術)
※新患受付:午前は11:30まで、午後は16:45までとなります。

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