目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 医科コンテンツ
  4. 人間ドックの流れが知りたい!事前準備や当日の流れ、検査内容について解説

人間ドックの流れが知りたい!事前準備や当日の流れ、検査内容について解説

 更新日:2024/07/22
人間ドックの流れが知りたい!事前準備や当日の流れ、検査内容について解説

健康な身体を守るためには、定期的な健康チェックが欠かせません。人間ドックを受けることで身体の状態を包括的にチェックし、潜在的な病気のリスクを早期に発見できます。
この記事では、そんな人間ドックの流れや検査内容について詳しく説明します。
健康に興味を持ち、将来の自分を守りたい方にとって、大切な情報をお届けできれば幸いです。

中川 良

監修中川 良

人間ドックとは

人間ドックとは

まずは、人間ドックの基本的な知識と他の健康診断との違いについて解説します。

人間ドックの基礎知識

人間ドックは、、船の点検の場であるDockをもとに作られた言葉です。運航中では気がつけない船の微細な不具合を総合的に点検して見つける。そのイメージを人の体に置き換えて名付けられました。そのため、人間ドックでは通常の健康診断よりも多くの項目が検査されます。また、検査の評価を多くの専門家が行い総合判定を行うことも特徴です。受けた検査を「やりっぱなし」にするのではなく、検査への説明を行い「何をすれば良いのか」を示すこと目的としています。年齢を問わず人間ドック「自分は健康に過ごせているのかな?」、「健康で過ごすためには何をしたら良い?」そういった不安がある方に、普段では気がつかない自身の変化を知る大切な機会となります。

人間ドックと健康診断の違い

人間ドックと健康診断の違い

私たちの健康管理に欠かせない健康診断と人間ドックですが、どのような違いがあるのかはっきりと説明するのは意外と難しいのではないでしょうか。ここでは、人間ドックの特徴について説明します。

人間ドックは自分主体の健診です!
定期健康診断や特定健診(メタボ健診)は法律によって定められている健康診断です。その定める法に従って検査項目が決められています。一方、人間ドックは任意型健診とも言われ、個人の自由意志によって受ける健診です。検査項目は「日本人間ドック・予防医療学会」が定める検査項目を中心に構成されます。自分の健康のために自ら選んで受けることができるのが人間ドックの大きな魅力です。

人間ドックは他の健康診断の検査項目をカバーしています!
年齢などに応じますが定期健康診断や特定健診の検査項目はだいたい10項目程度です。対して人間ドックでは50項目以上の検査項目で、生活習慣病やがんなどを評価します。もちろん、この検査項目には定期健康診断や生活習慣病健診の項目も含まれています。だから人間ドックでは他の健診よりも詳細な健康状態の把握ができるのです。また、他の健診項目をカバーすることから、会社や保険組合が健康診断として人間ドックの料金を一部補填してくれることもあります。人間ドックを受けたいと考えている方は、ぜひ会社などに確認してみてください。

人間ドックの流れ

人間ドックの流れ

それでは、実際に人間ドックを受ける際はどのような手順で検査が進んでいくのでしょうか。ここでは、検査前の準備から検査結果の説明まで、人間ドックの手順を解説します。

検査の事前準備

検査数日前には人間ドックの施設より資料が郵送されます。中には検査の諸注意、同意書、問診票、尿・便検査の容器、オプション検査の案内などが入っていることが一般的です。まずは手元に届いたらすぐに内容を確認しましょう。見落としがちな検査の諸注意としては、普段の内服薬に関するものがあります。内服薬がある方は事前にかかりつけ医師に事前の内服を相談してください。検査の安全性の確保のため一部の薬物の中止を必要とする場合や、逆に継続していた方が安全な場合などがあります。また、便検査については複数日での検査が必要になりますので注意が必要です。

検査前日の夕食

検査前日の夕食は、翌日の検査結果に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
例えば、消化に時間がかかる脂肪分の多い食事やアルコールの摂取は、胃や肝臓の機能に負担をかけ、異常値を引き起こすことがあるため避けたほうが良いでしょう。
基本的に食事は軽めにし、食物繊維が豊富なものを選びましょう。また、十分な水分を摂取することで、翌日の採血や採尿がスムーズに実施できます。

検査当日の朝

検査当日はまず水をコップ一杯程度を飲むようにしましょう。午前の人間ドックであれば朝食は取れません。午後の場合では施設の指示があるので従うようにしてください。人間ドック予約時間の2時間前ならば軽い飲水は問題ありません。2時間前以降に喉が渇くようなら一口程度の少量の飲水は可能です。

医療機関での受付~着替え

人間ドック当日は、まずは医療機関で受付をします。受付では、検査の流れや注意点について説明されますので、不安や疑問があればこのタイミングで質問をすると良いでしょう。説明が終わると着替えに案内されます。専用の検査着に着替えた後は、貴重品はロッカーに保管し、検査に必要なものだけを持って検査室へ向かいます。

診察・検査

人間ドックではさまざまな検査が実施されます。詳しくは後述しますが、血圧測定や血液検査、尿検査、心電図、胸部X線などが含まれ、場合によっては内視鏡検査やCTスキャンなどの特殊な検査も行われます。
各検査はそれぞれ専門の技師や医師によって実施され、患者さんが不安を感じることがないように配慮されています。
問診と診察 検査の合間には、医師・看護師による問診と診察があります。患者さんの健康状態や生活習慣、家族歴、現在の症状や懸念事項について全体的な健康状態を把握し、検査結果を解釈するための重要な情報になります。

結果の説明

全ての検査が終わった後は、検査結果を基に医師から簡易な説明が行われます。主に検査結果の判定を元にした、今後の健康管理についてのアドバイスなどが行われます。また、緊急性のある疾患を疑う場合には追加検査や専門の医院の紹介が行われることもあります。患者さんにとって、今後の健康を左右する重要な情報を得る機会でもあるので、わからないことや心配なことは積極的に医師に質問するようにしましょう。

結果の総合判定と結果票の送付

当日の検査終了後より全ての結果の見直しと総合判定が行われます。検査当日では出ていなかった結果や以前の結果などを踏まえた健康へのアドバイスが加えられ最終の判定を行い結果表が作成されます。結果表には再検査などの詳細な指示が記載されるので、送付された結果表は必ず確認するようにしてください。

人間ドックで行う主な検査の種類

人間ドックで行う主な検査の種類

人間ドックでは、私たちの健康状態を総合的に把握するためのさまざまな検査が行われます。ここでは、特に一般的な検査についてみていきますが、各人の健康状態や病気のリスクに応じて、追加で行うことのできる検査も多く存在します。

基本検査項目

基本検査項目は、人間ドック・予防医療学会の定める健康の状態を示す以下の指標を測定します。

・身体測定
身長、体重、肥満度、BMI、腹囲

・生理機能検査
血圧測定、心電図、眼底検査、視力、聴力、呼吸機能検査

・X線・超音波検査
胸部X線、上部腹部X線、腹部超音波

血液・生化学検査
血球測定、肝機能、腎機能、糖質、脂質、炎症など

尿・便検査
尿一般・沈渣、便潜血検査

各検査は病気を調べるだけではなく、現在の健康状態を知るために総合的に活用されます。

オプション項目例

人間ドックは自分主体の健診なので基本項目に自分の興味のある検査を追加することができます。必要に応じて以下の様な検査を追加するのも人間ドックを受ける醍醐味と言えます。

上部消化管内視鏡検査胃カメラ
胃カメラにより食道・胃・十二指腸などを観察します。癌の検出に優れる検査です。各施設により経鼻内視鏡などが準備されています。

マンモグラフィ・乳腺超音波
乳がんを検出するための検査です。X線を使うマンモグラフィと、超音波で観察する乳腺超音波があります。アジア人には高濃度乳房と言うマンモグラフィだけでは乳がんの診断が難しい体質の人が多いですが、マンモグラフィと超音波を組み合わせることでがんの検出力を上げることができます。

脳ドック
MRIやCT検査により脳やその血管の状態を把握します。動脈瘤や動脈硬化、脳梗塞などが見つかります。

ロコモ度テスト
歩く力を評価する検査方法です。片足でイスから立ち上がれるか、2歩でどれだけの距離を進むことができるか、25問の問診で評価します。歩く力が低下した状態をロコモティブシンドローム(ロコモ)と言い、転倒のリスクになります。40代頃からロコモは出現していると言われ、早くからの歩く力の評価は健康に生きる大切な指標になります。

その他先進的医療検査
その他に遺伝子検査や癌体液診断などの先進科学を利用した検査を行えるのも人間ドックの特徴です。気になる検査があれば受検を考えるのも良いかも知れません。

今を知りこれからの計画を立てるための人間ドック

病気の予防・早期発見に繋がる人間ドック

人間ドックの重要性は、単に病気を見つけ出すことだけでなく、早期に健康問題を発見し、治療や生活習慣の改善によって病気を未然に防ぐ機会を得られることにあります。病気が進行する前に適切な介入を行うことで、病気による身体的、経済的負担を軽減できます。

また、人間ドックを受けることがきっかけで、健康意識が高まる効果も見込めます。自分自身の健康状態を知ることは健康な生活を送るための第一歩なので、人間ドックの受診は質の高い人生を送るための重要なきっかけになるともいえるでしょう。

人間ドックなら大宮シティクリニックに相談を

本記事では、人間ドックの基本情報から各検査の詳細まで解説してきました。
埼玉県さいたま市で人間ドックの受診を検討されている方は、大宮シティクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。大宮シティクリニックでは「健診はチャンスです!」をスローガンに、皆さんに快適に人間ドックを受けて頂けるようにしています。先進的な医療機器の配備はもちろん、受診時の居心地も追求した温かみを感じられるクリニックであることを目指されています。

ゆとりのあるスペースとわかりやすい受診導線

大宮シティクリニック待合室

大宮シティクリニックは関東平野を見渡せる30階の眺望にワンフロアでの検査スペースを設け、患者さん一人ひとりがリラックスして診断を受けられるようにしています。待合室にはゆったりとした椅子が配置され、プライバシーに配慮した落ち着いた雰囲気の中で、自分の順番が来るのを待つことができます。また、クリニック内は検査ごとに番号付けと色分けがされています。初めて訪れた方でもどの検査をどこで受ければいいのかが直感的にわかりやすく、迷うことなくスムーズに移動することが可能です。

女性専用の待合室を完備

大宮シティクリニック女性待合室

女性の患者さんがより安心して受診できるよう、女性専用の待合室が完備されています。女性にとってデリケートな健康問題も、大宮シティクリニックの専用待合室であれば、周りを気にすることなくリラックスして受診できるでしょう。
子宮がん検査や乳がん検査などを含む婦人科オプション検査も提供されており、先進的な医療機器を用いた乳腺エコーマンモグラフィによって、患者さん一人ひとりに合わせたきめ細やかなケアを心がけられているそうです。

ダブルチェックによる安心の管理体制

大宮シティクリニックでは、受診される方に安心してもらえるように、ダブルチェックによる厳格な管理体制が採用されています。
特に画像診断においては、一人の医師の診断のみに頼ることなく複数の専門の医師がそれぞれの結果を精査し、検証を重ねることで診断の正確性を高められているそうです。

患者さんに合わせたプランの提供

一人ひとりの生活様式、年齢、食生活、飲酒や喫煙の習慣に至るまで、患者さんの多様な生活背景に合わせた充実した検査プランを用意されています。充実した検査体制と先進的なシステムを整えられているため、検査結果の説明まで迅速に行うことが可能です。
リラックスして人間ドックを受診することができる環境づくりのために、スタッフ全員が患者さんとのコミュニケーションを大切にされているそうです。

大宮シティクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・検査期間

JR大宮駅 徒歩5分

埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 ソニックシティビル30F

人間ドック受付時間
8:15〜9:40
13:00

【費用】44,000〜500,000円 (税込)
【検査期間】1〜2日

注目記事