内視鏡検査の受け方を徹底解説|胃カメラの準備から当日の流れ・検査後まで

胃の不調や健康診断での異常を指摘されたとき、内視鏡検査を受けるよう勧められることがあります。しかし、初めて検査を受ける方にとっては「どのような準備が必要なのか」「当日はどんな流れで進むのか」といった疑問や不安を感じることがあるかもしれません。
内視鏡検査は消化器疾患の早期発見に欠かせない検査であり、正しい知識を持って臨むことで、より安心して受けることができるでしょう。本記事では、内視鏡検査の基礎知識から検査前の準備、当日の流れ、そして検査後の過ごし方まで詳しく解説します。

監修医師:
今西 宏明(いまにしクリニック)
浜松医科大学卒業
東京大学肝胆膵外科・人工臓器移植外科助手
ミシガン大学移植外科客員研究員
国立精神・神経センター国府台病院外科 (現 国立国際医療研究センター国府台病院)
東京大学大学院より医学博士号取得
横浜船員保険病院外科医長・医局長(現 横浜保土ケ谷中央病院)
目次 -INDEX-
内視鏡検査とは?基礎知識と目的

内視鏡検査は、消化器系の疾患を診断するうえで重要な役割を果たす検査です。ここでは、内視鏡検査の基本的な仕組みや種類、そして検査によってわかることについて解説します。
内視鏡検査とは?
内視鏡検査とは、先端に小型カメラを搭載した細長い管状の医療機器を体内に挿入し、消化管の内部を直接観察する検査方法です。この検査により、医師は消化管の粘膜の状態を詳細に確認でき、炎症や潰瘍、ポリープ、腫瘍といった病変の早期発見につながります。
内視鏡検査の特徴として、ほかにも次のようなことが挙げられます。
- レントゲンやCT検査では見つけにくい小さな病変も発見できる
- 検査中に組織を採取して病理検査ができる
- ポリープの切除などの治療を同時に実施できる
このように、診断と治療を同時に行える点が、内視鏡検査の特性といえるでしょう。
近年では技術の進歩により、以前よりも細くやわらかい内視鏡が開発され、患者さんの負担が軽減されています。検査時の不快感を抑える工夫も積極的に取り入れている医療機関が増えています。
胃カメラとそのほかの内視鏡検査
内視鏡検査には、検査する部位によって大きく三つに分けられます。
- 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ):食道、胃、十二指腸の状態を観察
- 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ):大腸全体を観察
- カプセル内視鏡:小腸の状態を観察
胃カメラは、口または鼻から内視鏡を挿入します。鼻から挿入する経鼻内視鏡は口からの検査に比べて嘔吐反射が起こりにくく、検査中に医師と会話することも可能です。そのため、検査への不安が強い方や、過去に口からの検査で苦しい思いをした方におすすめできる方法といえます。
大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を観察する方法です。
また、主に小腸を調べるカプセル内視鏡という検査方法もあり、カプセル状の小型カメラを飲み込んで小腸の状態を撮影することができます。
それぞれの検査には特性があり、症状や目的に応じて適切な検査方法が選択されます。
胃内視鏡検査でわかること
胃内視鏡検査では、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などのさまざまな消化器疾患を発見することができます。これらは早期に発見して適切な治療を行うことで症状の改善が期待できるため、内視鏡検査を受けることが重要なのです。
また、胃がんの早期発見にも内視鏡検査は欠かせません。早期の胃がんは自覚症状がほとんどないため、定期的な内視鏡検査によって早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、良好な経過をたどることが期待できます。
さらに、内視鏡検査時に採取した組織を用いて、ピロリ菌感染の有無も確認可能です。ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍、胃がんの発症に関与していることが知られており、感染が確認された場合は除菌治療が検討されます。
そのほかにも、食道がんや逆流性食道炎、食道静脈瘤、胃ポリープなど、多岐にわたる疾患の診断が可能で、検査結果に基づいて必要な治療方針を立てるために役立てられます。
内視鏡検査の受け方|検査前に準備すること

安全性に配慮した内視鏡検査を実施するためには、事前の準備が重要です。適切な準備を行うことで検査の精度が高まり、合併症のリスク低減につながります。
検査前の食事制限とは
内視鏡検査では、胃や腸のなかを空にしておく必要があり、検査前日と当日の食事には制限が設けられています。一般的に、検査前日の夕食は消化の良いものを軽めに摂り、21時までには済ませるよう指示されることが多いでしょう。検査前日の食事内容にも気を付けるポイントがあり、脂っこい食事や消化に時間がかかる食材は避けることが推奨されます。
検査当日の朝は、基本的に絶食です。水や白湯は少量であれば飲んでも構わない場合がありますが、牛乳やジュースなど透明でない飲み物は避ける必要があります。
食事制限を守らないと胃に食べ物が残ってしまって検査が十分に行えなかったり、誤嚥のリスクが高まったりする可能性があるため、医療機関からの指示を守ることが大切です。
服薬調整のポイント
普段から薬を服用している方は、検査前の服薬について医師に確認しておきましょう。特に、血液をサラサラにする薬を服用している場合は、検査時の組織採取やポリープ切除の際に出血のリスクが高まるため、事前に休薬が必要になることがあります。
糖尿病の治療薬を使用している方も注意が必要です。検査当日は食事を摂らないため、インスリンや血糖降下薬を普段通り使用すると低血糖を起こす危険性があります。検査前に医師と相談し、適切な対応方法を確認しておきましょう。
高血圧の薬や心臓の薬なども医療機関によって指示が異なることがあるので、自己判断で服薬を中止せずに事前に確認することが重要です。
必要な持ち物と当日の準備
事前の診療の際は、健康保険証や診察券、お薬手帳を持っていくことをおすすめします。ほかの医療機関からの紹介状がある場合はそちらも一緒に持っていきましょう。メガネやコンタクトレンズ、補聴器、入れ歯などは検査前に外すよう指示されることがあるため、ケースを準備しておくと便利です。
検査当日は検査着に着替えることが多いため脱ぎ着しやすい服装を心がけ、貴重品や大きな荷物を検査室に持ち込めない可能性を考えて、できるだけ持ち物を少なくすることがポイントです。
また、鎮静剤を使用した場合は車の運転ができないため、公共交通機関を利用するか家族に送迎を依頼しておくとよいでしょう。
内視鏡検査の当日の流れと受け方のポイント

検査当日は、スムーズに検査が進められるよう、医療機関の指示に従って行動することが大切です。ここでは、受付から検査終了までの具体的な流れを解説します。
受付から説明までの流れ
まずは保険証や診察券を提示して受付を済ませます。名前を呼ばれたら検査室や処置室で体調の確認や着替えをし、医師や看護師から検査の説明を受けます。
説明の後は、喉の麻酔や鎮静剤の投与など、検査に必要な処置が行われます。経鼻内視鏡の場合は鼻腔に麻酔スプレーを噴霧したり、麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻に入れたりして準備します。
鎮静剤の有無と検査中の身体の状態
医療機関によっては、鎮静剤を使用することがあります。鎮静剤を使用するとウトウトとした状態で検査を受けることができ、不快感や緊張感が軽減されるので、検査への恐怖心が強い方に適しています。
ただし、鎮静剤を使用した場合は検査後に一定時間の安静が必要で、当日は車の運転や機械の操作、重要な判断を伴う作業は控える必要があります。仕事や予定の都合で鎮静剤を使用できない場合は、医師に相談してほかの方法を検討しましょう。
鎮静剤を使用しない場合でも、喉の麻酔や経鼻内視鏡の選択によって不快感を抑えることが可能です。
検査中は、できるだけリラックスして深い呼吸を心がけましょう。力を入れると内視鏡が進みにくくなり、検査時間が長くなってしまうことがあります。医師や看護師の指示に従い、ゆっくりと鼻または口で呼吸することがポイントです。
胃カメラ検査そのものの流れ
検査の準備が整ったら、検査台の上に横になります。左側を下にした横向きの姿勢をとり、経口検査の場合は歯を保護するためのマウスピースを口にくわえるのが一般的です。
内視鏡が挿入されると、医師はモニターで消化管の内部を観察しながら、ゆっくりと内視鏡を進めていきます。検査中は空気を送り込んで消化管を膨らませるため、お腹が張ったような感じがすることがありますが、検査のために必要な処置なので心配する必要はありません。
観察の途中で病変が疑われる部位がある場合、より的確な診断のために組織を少量採取することがあります。これは生検と呼ばれ、痛みはほとんどありません。
検査時間は通常10分程度ですが、詳しく観察する必要がある場合や、生検を行う場合はもう少し時間がかかることもあります。検査中に異常を感じたら、手を挙げるなどして医師や看護師に知らせましょう。
検査中の不快感への対応
内視鏡検査では、喉を通過する際の違和感や嘔吐反射が起こることがあります。これは自然な反応であり、誰にでも起こり得るものです。
喉の麻酔により不快感は軽減されますが、完全になくなるわけではないので、嘔吐反射が起きそうになったらゆっくりと深呼吸を繰り返しましょう。鼻から息を吸って、口からゆっくり吐き出す呼吸法が効果的で、身体に力を入れずリラックスすることで、反射が落ち着きやすくなります。
また、胃の中の空気が抜けてしまって観察しにくくなることがあるので、げっぷが出そうになってもできるだけ我慢しましょう。
検査後の過ごし方と結果の受け方

次は、検査終了後の体調回復や検査結果の受け取り方など、検査後の対応方法について解説します。
検査後の注意点
検査直後は喉の麻酔が効いている状態です。麻酔が効いたまま飲食すると、むせたり誤嚥したりする危険性があるため、麻酔が切れるまで飲食を控える必要があります。
また、鎮静剤を使用した場合は、検査後30分〜1時間程度、リカバリー室やベッドで安静にします。鎮静剤の効果が残っている間は、ふらつきや眠気が続くことがあるため、十分に休んでから帰宅しましょう。
生検を行った場合は、当日は激しい運動や飲酒を避けるよう指示されることがあります。もしも検査後に腹痛や吐血、下血などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
食事は、喉の麻酔が完全に切れてから、消化のよいものから徐々に摂り始めましょう。問題がなければ、翌日からは通常の食事に戻すことができます。
検査結果の見方
検査結果は、当日すぐに説明される場合と、後日改めて説明される場合があります。生検を行った場合は、病理検査の結果が出るまでに1〜2週間程度かかるため、後日説明となることが一般的です。内視鏡で観察した所見について、医師から炎症の程度や病変の有無、ポリープの状態などについて詳しく教えてもらえます。
ピロリ菌感染がある方や過去に胃の病気を経験した方は、継続的な観察のためにも定期的な検査が推奨されることがあります。医師の指示に従って、適切な間隔で検査を受けるようにしましょう。
追加検査や治療へのステップ
検査の結果、何らかの病変が見つかった場合は、追加の検査や治療が必要になることがあります。
- ピロリ菌感染が確認された場合:除菌治療
- ポリープが見つかった場合:大きさや形状によって経過観察や切除を検討
- がんが疑われる病変が見つかった場合:より詳しい検査で治療計画を検討
小さなポリープは内視鏡検査時に同時に切除できることもありますが、大きなポリープや悪性の可能性がある病変の場合は、入院しての内視鏡治療や外科手術が必要になることがあります。がんが疑われる場合はCTやMRIなどの画像検査を追加して病変の広がりを詳しく調べ、内視鏡治療や外科手術、抗がん剤治療など、適切な治療計画が検討されるでしょう。
定期的な経過観察が必要と判断された場合は次回の検査時期について医師と相談し、指定された時期に再度検査を受けることで、病変の早期発見につながります。
内視鏡検査はいまにしクリニックにご相談を

内視鏡検査は消化器疾患の早期発見に欠かせない検査ですが、初めての方にとっては不安を感じやすい検査だともいえます。
神奈川県横須賀市にあるいまにしクリニックは、心身は一体であることを根幹にとらえ、身体とともに大切な“こころ”を重視した診療を提供されているクリニックです。ここからは、内視鏡検査に対する不安を感じている方の気持ちに寄り添い、豊富な経験を持つ医師による丁寧な内視鏡検査を心がけている、いまにしクリニックについて紹介します。
丁寧な説明で不安を軽減する検査体制
患者さん一人ひとりに寄り添った診療を心がけるいまにしクリニックは、検査前には十分な時間をかけて検査の流れや注意事項を丁寧に説明し、検査に対する疑問や心配事はどのような小さなことでも相談しやすい雰囲気づくりを大切にしているそうです。
初めて検査を受ける方には、検査室の様子や使用する機器について、事前に見せながら説明することもあるといいます。こうしたきめ細かい配慮により、患者さんがリラックスして検査に臨めるよう努められているのが特長です。
また、鎮静剤の使用についても患者さんの希望や状態に応じて柔軟に対応し、検査後のスケジュールや体調に合わせて、鎮静剤を使うかどうかを相談しながら決めているそうです。
スタッフ全員が患者さんの立場に立った対応を心がけ、患者さんが心身ともにリラックスして検査を受けられるよう細やかに配慮されています。
豊富な胃内視鏡検査の経験と精密な診断

いまにしクリニックでは、内科・消化器内科を専門とする医師が内視鏡検査を担当されています。経鼻内視鏡を導入して患者さんの苦痛を抑えられるよう努めながら、小さな病変も見逃さない精密な観察を心がけているそうです。
検査中に病変が見つかった場合は、必要に応じて組織を採取し、病理検査にも対応されています。より的確な診断のために適切な部位から適切な量の組織を採取するよう努め、より精度の高い診断につなげられているのは、心強いポイントではないでしょうか。
また、腹部エコーやレントゲン検査など内視鏡以外の検査設備も充実しており、複数の検査結果を組み合わせることで総合的な診断と適切な治療方針の提案につなげているそうです。
充実した検査後のフォローで患者さんの健康をサポート
いまにしクリニックでは、検査を実施して終わりではなく、その後のフォローアップも大切にされています。検査結果に基づいた治療方針や生活上の注意点についてわかりやすく説明し、必要に応じて専門的な治療が可能な医療機関への紹介も行うなど、患者さんがよりよい医療を受けられるようにサポートしているそうです。
また、消化器疾患とも関連が深い生活習慣病の管理にも力を入れており、糖尿病や高血圧、高脂血症などの患者さんに対し、一人ひとりのバックグラウンドを考慮した総合的な健康管理を提供されています。
地域のかかりつけ医として、いつでも気軽に相談できる存在でありたいという想いで幅広い疾患に対応し、継続的な健康管理をサポートされているので、内視鏡検査をお考えの方はいまにしクリニックに相談してみてはいかがでしょうか?
いまにしクリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間
京浜急行本線 京急大津駅より徒歩7分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00~12:30 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | ⚫︎ | - | - |
| 15:30~18:30 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | - | - | - |
※診療受付:診療終了時間の10分前まで




