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糖尿病の初期症状は?早期発見・早期治療の重要性から合併症について解説

 公開日:2024/06/27
糖尿病の初期症状は?早期発見・早期治療の重要性から合併症について解説

糖尿病は生活習慣病の1つで、とても身近な病気です。糖尿病は継続した治療が必要な病気で、早期発見・早期治療が重要です。

糖尿病の初期症状はさまざまですが、無症状の場合も少なくありません。血液検査で糖尿病リスクを指摘されていても、症状がない場合には生活習慣の改善に取り組むことが難しいでしょう。

当記事では、糖尿病の初期症状・合併症について紹介します。また、早期発見・早期治療の重要性も解説していきます。

村元 秀行

監修医師
村元 秀行(むらもとクリニック)

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昭和63年名古屋大学医学部卒業
知多市民病院(現在は公立西知多総合病院に統合)
名古屋大学医学部附属病院
愛知県がんセンター
名古屋第一赤十字病院
春日井市民病院

糖尿病の初期症状

糖尿病の初期症状
糖尿病の初期段階は自覚症状が乏しく、体の不調を感じることは少ないでしょう。しかし、体の中では、徐々に糖尿病が進行している状態です。
糖尿病の初期症状はさまざまですが、痛みや苦痛を伴うものが少なく、医療機関の受診を先送りにしてしまうことも少なくありません。
糖尿病の初期症状にどのようなものがあるか解説していきます。

頻尿になる

糖尿病の初期段階で血糖値が徐々に高くなると、腎臓は体内に溜まった不要な糖を体外に排出しようとします。そのため、尿量が増加する多尿になり、頻繁にトイレに行くようになります。
特に多尿は夜間に見られやすく、夜中に何度もトイレに行くために目が覚めてしまうことも少なくありません。これにより睡眠の質が低下し、昼間に疲労感や眠気を感じることもあります。

のどが渇く

頻尿によって体内の水分が失われるため、体は水分が不足した状態になります。その結果として現れる初期症状が、のどの渇きです。のどが渇く状態を口渇(こうかつ)といいます。
口渇はこまめに水分を摂取しても解消されず、のどが渇いている状態が続くことが特徴です。そのため、多量の水分摂取が必要となり、さらに頻尿を悪化させてしまう悪循環に陥ることが少なくありません。

食べても痩せてしまう

糖尿病は血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなる病気です。そのため、糖が細胞に取り込まれず、エネルギーとして利用されません。
エネルギーが不足した状態になると、体はエネルギーを作るために脂肪や筋肉を分解し始めます。その結果、適切な食事量を摂取していても痩せてしまう状態に陥ります。
食べているにも関わらず、体重が増加しない・減少してしまうといった症状があれば、糖尿病の初期症状を疑ってみましょう。

食欲が旺盛になる

糖尿病になると、インスリン抵抗性やインスリンの分泌が不足するため、血糖値が上がりやすくなります。すると食後に満足感が得られにくく、頻繁に食べてしまうことも少なくありません。
また、高血糖の状態ではエネルギーの取り込みがうまくできないため、エネルギーを補充するために食欲が旺盛になります。
食欲旺盛な症状が長期間続くことで、血糖コントロールがうまくいかず、体重増加や肥満のリスクが高まるため注意が必要です。

疲れやすくなる

高血糖の状態が長く続くと、エネルギーの取り込みがうまくできず、体は常にエネルギーが不足した状態になります。日常生活を送るだけでも疲れやすくなるため、慢性的に疲労を感じた状態になるでしょう。
疲労感は、血糖値が上がる食後に特に強く現れやすく、仕事や家事などの日常生活に支障をきたすことも少なくありません。また、疲れやすくなることは、精神的なストレスを増大させる要因にもなります。

傷が治りにくくなる・感染を起こしやすくなる

高血糖の状態が持続すると、免疫細胞の機能が低下します。その結果、傷が治りにくくなったり、感染を起こしやすくなったりします。これは、神経障害などの合併症を引き起こす前兆の1つといえるでしょう。
傷が治りにくい部位は、特に下肢に多く見られ、早期に治療を行う必要があります。また、病原菌に対する抵抗力の低下によって、一般的な風邪を引きやすくなったり皮膚の感染症を起こしやすくなるため感染対策が大切です。

手足のしびれが生じる

手足のしびれは自覚症状として、不調を感じやすいものです。手足のしびれが生じるときには、合併症の1つである神経障害を発症している可能性が高くなります。
糖尿病系の神経障害は徐々に進行する症状です。初期には軽いしびれのほかに刺すような痛みを感じる方もいるそうです。
しかし、症状が進行すると徐々に感覚が鈍くなるため、しびれや痛みを感じにくくなります。それによって、日常生活に支障をきたす程の感覚障害が発生する可能性があるため、早期の治療が大切です。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症
糖尿病は合併症を引き起こしやすい病気です。

  • 神経障害
  • 腎症
  • 網膜症


これらは糖尿病の三大合併症と呼ばれています。
高血糖の状態が長く続くことで、神経に障害が及んだり、腎臓の機能が低下したり、網膜の毛細血管が障害されたりします。これらの合併症が進行すると、足先の壊疽・失明・高血圧などを引き起こす場合も少なくありません。

糖尿病性腎症が悪化した場合は人工透析の導入が必要です。日本の人工透析導入の原因疾患の1位は糖尿病性腎症で、毎年1万人以上の患者さんが人工透析を導入されています。
三大合併症以外にも、糖尿病により動脈硬化が進行すると、心臓病や脳卒中などのリスクが高まります。

糖尿病の初期段階は自覚症状が乏しいため、知らず知らずのうちに重大な合併症を併発してしまうことが少なくありません。そのため、初期症状が表れた場合には病院を受診し、早期に治療を開始することが重要です。

糖尿病を早期発見するには?

糖尿病を早期発見するには?
糖尿病は初期症状が乏しいため、自覚症状が表れる頃には、病気が進行していることが少なくありません。そのため、できる限り早期の発見が重要です。
糖尿病を早期に発見するには、健康診断を受けたり、気になる症状があれば早めに受診したりすることが大切です。

健康診断を受ける

糖尿病を早期発見するには、定期的に健康診断を受ける習慣を付けましょう。健康診断を定期的に受けることで、前回の検査結果との比較や経過の観察がしやすいです。
会社に所属している方は、職場で健康診断が定期的に行われています。しかし、会社に所属していない場合には、自分で健康診断を受ける必要があります。40歳以上は自治体で健康診断が受けられるため、積極的に利用しましょう。
健康診断を受けることで、糖尿病の進行や、糖尿病予備群かどうかの判断ができ、早期発見につながります。
血糖値の高さを指摘された場合には油断してそのままにはせず、糖尿病を疑いなるべく早めの受診をおすすめします。

気になる症状があれば早めに受診する

糖尿病の初期は自覚症状に乏しいです。しかし、気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。気になる症状を放置しておけば、気付かないうちに糖尿病は進行してしまいます。
気になる症状から、糖尿病が想像できないこともあるかもしれません。しかし、症状がある場合は、糖尿病以外にも病気が潜んでいる可能性があります。
気になる症状がある場合はかかりつけ医を受診し、早めに症状の原因を明らかにしておきましょう。

糖尿病の早期受診の重要性

糖尿病の早期治療の重要性
糖尿病の治療の目的は、健康寿命を保ちQOL(生活の質)の低下を防ぐことです。そのために早期受診と医師による管理が重要です。糖尿病の治療を早期に始めることは、糖尿病による合併症を防ぐことにつながります。
血糖値が高い状態が続くと、体中のさまざまな部分に合併症が起こります。合併症が起これば、新たな治療が必要となり、QOLが低下してしまいます。
糖尿病は、初期段階では無症状な場合が少なくありません。しかし、糖尿病の合併症が起こると、不調を感じる部分が増加する可能性があります。
例えば、視力の低下・感覚の鈍感さ・感染症になりやすいといった症状です。腎症を発症した場合には、人工透析治療の導入が必要となる場合も少なくありません。
こういった合併症を予防するために、早めに治療を開始し、血糖値をコントロールしていくことで、QOLを保つことができるでしょう。

糖尿病のことならむらもとクリニックにご相談を

むらもとクリニック 院長
糖尿病の初期症状がある方は、むらもとクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

地域のかかりつけ医として、糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療と予防に力を入れているクリニックです。

患者さんの生活様式に合わせて選ぶ食事療法

糖尿病の治療には食事療法が行われます。糖尿病の患者さんには、脂質と塩分を控えた食事が推奨されることが少なくありません。そのため、食事療法は患者さんの負担が大きく、継続が難しいものです。

むらもとクリニックでは、低炭水化物療法を導入しています。低炭水化物療法は、糖質の摂取を控える代わりに、脂質の摂取を恐れないようにする治療法です。

患者さんの生活様式に合わせて、実践しやすい食事療法のコツが指導されています。

糖尿病と真摯に向き合いじっくり数値を下げる治療

むらもとクリニック 受付
むらもとクリニックで行われている糖尿病の治療は、数値を慌てて下げず、じっくりと下げる治療です。患者さんの現状を把握するため、しっかりと問診や検査を行い、糖尿病の診断が行われます。

軽症の場合は、血糖値の改善を慌てません。生活習慣の見直しと定期的なチェックから始めて、じっくりと経過を観察していきます。患者さん一人ひとりに合った治療方法を考えるため、具体的なアドバイスが受けられるでしょう。

糖尿病は長期的な治療が必要なため、医師との信頼関係や十分なフォローアップが欠かせません。一人ひとりに寄り添った無理のない治療を行うむらもとクリニックで、じっくりと糖尿病の治療をしていきませんか。

地域の皆さんに寄り添った無理のない治療を提供

むらもとクリニックは、地域の皆さんに寄り添った無理のない治療を提供することを目指し、患者さん一人ひとりのニーズに応じたケアを行っています。

初診の際には、詳しい問診と診察を行い、患者さんの病歴や生活習慣を考慮したうえで適切な治療計画を立てます。特に、糖尿病や高血圧といった生活習慣病に対する治療に力を入れており、患者さんの生活の質を向上させるための食事や運動指導を重視しています。また、薬に頼らない治療法も積極的に取り入れ、持続可能な健康維持をサポートします。

糖尿病かもと感じている方は、患者さんとの信頼関係を大切にし、わかりやすい説明と納得のいく治療方針を提供することを心がけているむらもとクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

むらもとクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

名古屋市営地下鉄各線 今池駅 徒歩10分

愛知県名古屋市千種区神田町31-17

診療時間
9:00〜12:00
16:00〜19:00

※休診日:木曜午後、土曜午後、日祝日

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