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体調不良の原因は?よくある不定愁訴の症状や対処法、栄養療法について解説

 公開日:2024/07/31
体調不良の原因は?よくある不定愁訴の症状や対処法、栄養療法について解説

健康診断では異常がみられないものの、体調不良に悩まされているという方は少なくありません。しかし、症状が重くないと受診を控える方もいるでしょう。

よく季節・天候が体調不良と関連づけられますが、根本的な原因がわかれば体調不良をより効果的に改善できる可能性が高まります。

この記事では、体調不良の原因と具体的な対処方法を解説します。よくある症状もまとめているので、心当たりがある方はぜひ参考にしてみてください。

宇南山 賢二

監修医師
宇南山 賢二(うなやま整形外科)

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埼玉医科大学卒業。その後、埼玉医科大学病院整形外科・脊椎外科、国立障害者リハビリテーションセンター病院、青梅市立総合病院、秩父市立病院、坂戸中央病院などで経験を積む。2005年、神奈川県横浜市に「うなやま整形外科」を開院。日本整形外科学会認定医・認定脊椎脊髄病医・認定リウマチ医・認定運動器リハビリテーション医、日本医師会認定健康スポーツ医。

体調不良の原因として考えられること

体調不良の原因として考えられること
病気ではなくても、さまざまな症状が引き起こされて体調不良を感じる方は多くいます。なぜ体調不良になるのか、主な原因として考えられる3つの理由を紹介します。

栄養不足

体調不良の大きな原因の1つは栄養不足です。
昨今は昔に比べて食事の種類が多彩な一方で、惣菜・コンビニ弁当など手軽に食べられる食事が中心となっている方もいます。また、砂糖類・果物・乳製品の摂取頻度が高く、豆類・野菜の摂取頻度が少ないことで栄養バランスが偏っている方も少なくありません。
また、時間がないことやダイエットを理由に朝食を食べないことも問題です。朝食を摂る習慣がない方は、原因不明の体調不良や症状を自覚するケースが多いといわれています。
朝食は、1日の活動に必要なエネルギーや栄養素を補給する大切な食事です。昼食や夕食だけでは1日で摂るべき栄養を摂れずあらゆる活動に影響を及ぼすので、朝食をしっかりと摂るように心がけましょう。

運動不足

人は本来運動によって身体と心を発育・発達させ、身体機能を維持しています。しかし、現代人の多くはエスカレーターや自動車などの移動手段を利用することが習慣になってしまい、運動不足になりがちです。
運動不足になると筋力や体力が低下するとともに、呼吸器循環系の機能も弱まってしまいます。さらに筋力が落ちることで、姿勢も悪くなります。身体機能の低下と姿勢の悪さで負担が大きくなると、身体が弱っていくでしょう。

生活習慣の乱れ

複数の体調不良の症状を訴える患者さんは就寝時間が24時以降の夜型生活で、睡眠時間が7時間以下という点が共通しています。睡眠不足になると疲労回復が十分にできず、疲労や眠気を感じたまま日中の活動をこなさなければなりません。
また、朝の光を浴びると体内時計がリセットされ身体のリズムが整いますが、起床時間が遅く不規則だと身体のリズムは狂い続けてしまいます。就寝時間が遅くなる主な原因は、テレビやインターネットです。テレビ・スマートフォンなどの電子機器が発するブルーライトは視神経を刺激し興奮状態にさせるため、眠気を妨げます。これによりますます夜型生活になり、疲労が蓄積して体調不良へとつながってしまう傾向にあるようです。

よくある体調不良(不定愁訴)の症状

よくある体調不良(不定愁訴)の症状
検査では異常がみられず、症状の原因がはっきりしない体調不良を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。本人だけが自覚し、周囲に理解されにくい8つの症状を紹介します。

風邪

風邪は主にウイルス感染によって起こる疾患です。身体の抵抗力が弱まると外部からウイルスが侵入しやすくなり、くしゃみ・咳・発熱などの諸症状がみられます。
風邪症状が長引いたり頻繁に風邪を引いたりしている場合には免疫力がさらに低下し、ほかの疾患を引き起こす恐れもあります。

便秘・下痢

腸は脳の状態の影響を受けやすい器官です。ストレスや生活習慣の乱れで自律神経が異常をきたすことにより、便秘・下痢などの排便機能障害が引き起こされます。便秘の場合は排便困難や排便回数の低下、または残便感の持続がみられます。
下痢の場合は軟便や水様便を繰り返すでしょう。腸に異常がないにも関わらず、腹痛を伴う便通異常を繰り返す症状を過敏性腸症候群(IBS)と呼びます。

疲れ・肌荒れ

疲れやすく身体がだるく感じる日が続くことも、体調不良で多くみられる症状です。ふらつきや眩暈が起こるケースもあるでしょう。
また、肌荒れも生じやすい症状です。睡眠不足による成長ホルモンの低下、運動不足による代謝の低下で肌の水分量と油分量のバランスが崩れ、ニキビができやすくなります。

冷え性

女性によくみられる症状が冷え性です。手足・腰部の冷えやゾクゾクするような寒気があり、冬季の寒さに苦痛を感じます。
また、暖房の効いた部屋や入浴で身体が温まっても冷感が拭えないのも特徴です。症状が重い患者さんでは、起床時の手足のこわばりや四肢の痺れを感じる方もいます。

肩こり・腰痛

肩こり・腰痛は、男女問わず日常的にみられる症状です。特に女性は肩こり、男性は腰痛を訴えることが多いです。
姿勢の悪さや運動不足により筋肉の過緊張と血行不良が起こり、筋肉が疲労し固くなってこりや痛みを生じさせます。近年では、スマートフォン・パソコンの長時間使用で肩こり・腰痛に悩んでいる方が増えています。

花粉症

花粉症とは、体内に入った花粉を身体が異物と認識して抗体を作り、侵入した花粉を排除しようとする抗原抗体反応です。その結果、くしゃみ・鼻水・涙などの症状が現れます。
また、花粉による肌荒れや咳・喘息が起きるケースもあります。さらに、特定の果物や野菜を食べると口内が腫れたり痒くなったりする場合もあるようです。

片頭痛

頭の片側または両側のこめかみ付近にズキズキと脈打つような痛みを感じる症状を、片頭痛と呼びます。片頭痛は毎日起こるものではなく、週に1~2回、月に1~2回程度の頻度で月に15日以下しか症状が出現しません。
しかし寝込む程の強い痛みや吐き気が伴うなど、日常生活に支障をきたすこともあります。

発達障害・自閉症

発達障害は広汎性発達障害・学習障害・注意欠陥多動性障害など、脳の発達に関係する障害を指します。コミュニケーションや対人関係が苦手なのが共通点です。
自閉症は広汎性発達障害の一種で、言葉の発達の遅れやパターン化した行動とこだわりを持っています。近年では自閉症スペクトラムとも呼ばれます。これらの患者さんは優れた能力を発揮する場合もあるものの、周囲からみてアンバランスな印象を受けるため理解されにくい障害です。

体調不良の対処法

体調不良の対処法
体調不良に対処するためには、原因となる生活習慣の改善が重要です。
栄養不足の場合は、栄養バランスの取れた食事を1日3食、決まった時間に食べる努力をしましょう。またよく噛んで食べると消化がよくなり、胃腸の調子を整えられます。
運動不足の場合は、毎日の生活に適度な運動を取り入れることで改善できます。初めはストレッチで筋肉をほぐしたり正しい姿勢で歩いたりするだけでも、効果が得られるでしょう。
さらに、就寝・起床時間を決めて7時間以上の質のよい睡眠を取り、疲労を回復し体内時計のリズムをリセットするよう心がけることも大切です。
ご自身の生活習慣を見直し、できることから始めてみてください。
自分の不調を気軽に相談できるかかりつけ医をもつことも助けになります。体調不良は心身が疲れているサインです。病気ではないのに受診するのをためらう方は少なくありませんが、ご自身の身体の状態を正しく知ることで体調不良は改善できます。QOL(生活の質)の向上にもつながるため、ぜひ一度医療機関の受診を検討してください。

栄養不足を改善するオーソモレキュラー栄養療法とは?

栄養不足を改善するオーソモレキュラー栄養療法とは?
オーソモレキュラー栄養療法は分子整合栄養医学とも呼ばれ、栄養不足の解消により身体の細胞の働きを向上させ、症状を改善する治療法です。
食事・運動・生活習慣の要素を組み合わせ、個々の患者さんに応じた食事方法と生活習慣の改善を提案します。投薬のみに頼らず自己治癒力を高められるため、副作用の心配もなく健康状態の維持が見込めるでしょう。
ただし保険適用外の治療のため、費用は全額自己負担となります。費用は診療内容によって異なり、初回の検査と栄養指導で20,000〜25,000円(税込)程度です。全国でおよそ3,300の医療施設で導入されています。

体調不良・不定愁訴でお悩みならうなやま整形外科にご相談を

うなやま整形外科
長引く体調不良・不定愁訴でお悩みの方は、横浜市保土ヶ谷区にあるうなやま整形外科を受診してみてはいかがでしょうか。

整形外科・リハビリテーション科を中心に、患者さんの幅広い身体の不調に向き合ってくれる医院です。以下に、うなやま整形外科の3つの特長を紹介します。

不足しがちな栄養素を補うオーソモレキュラー栄養療法

うなやま整形外科ではオーソモレキュラー栄養療法資格取得医師が在籍しており、オーソモレキュラー栄養療法を導入しています。

血液検査と体組成測定を行い、そのデータをもとに栄養状態と不足している栄養素を解析し、患者さん一人ひとりに合わせた診療が行われます。医師による解析結果の説明後は、予約制でオーソモレキュラー栄養療法資格取得管理栄養士による栄養指導を受けることもできます。

食事だけでは補えない栄養素はサプリメントによる補給として、日本人向けに研究開発された高品質なサプリメントを利用することも可能です。高品質の原料をこだわりの濃縮抽出方法で効率よく吸収できるように成分が配合されているため、より効果的に栄養補給ができるといいます。

生活習慣改善や食習慣改善の指導など根本にアプローチ

体調不良の諸症状は薬で一時的に緩和できても、対症療法に過ぎません。同じ生活を繰り返しているといつまでも不調を抱え続けてしまいます。

うなやま整形外科では生活習慣や食習慣の改善を重視し、根本からアプローチして不定愁訴全般の改善を図るよう尽力されています。オーソモレキュラー栄養療法に精通した医師と管理栄養士が指導にあたるため、患者さんのライフスタイルに応じたより適切な診療計画を立ててもらえます。
整形外科疾患は、タンパク質やカルシウムなどさまざまな栄養素の不足が関係しています。栄養管理により、整形外科疾患の症状改善もより効率的に行えるでしょう。

治療だけではなく予防を目的とした指導も実施

うなやま整形外科 カウンセリング
オーソモレキュラー栄養療法では自分の生活で不足しがちな栄養素を知り、患者さん自らが健康管理をしやすくなるため予防医療としても効果的です。

うなやま整形外科では6ヵ月に1回血液解析を行い、その都度処方を見直して継続的な治療を行われています。1ヵ月に1回の栄養指導も予防につながるでしょう。
また、食事や運動による血糖コントロールと合わせて糖質コントロールも行われており、体質の変化からくる不調も予防しやすくなります。
お子さんから高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんに寄り添って診療されているので、ご自身の悩みや希望を気兼ねなく相談できるのではないでしょうか。

うなやま整形外科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間

相鉄線 西谷駅 徒歩4分

神奈川県横浜市保土ヶ谷区西谷4-5-1

診察時間
9:00~12:30
15:00〜18:30

※初診および久し振りの診察となる方は午前は12:00・午後は18:00までとなります。

【費用(税込)】
 オーソモレキュラー栄養療法
  初回検査(解析レポートあり) 25,000円
  2回目以降検査(解析レポートなし) 18,000円
  オーソモレキュラー栄養療法の栄養指導のみ 5,000円
 解説結果説明診察料 5,000円
  体組成測定 550円
【治療期間】6ヶ月〜1年
【治療回数】1〜6回
※6ヶ月に1回の血液解析による処方変更をおすすめしています
※1ヶ月に1回の管理栄養士による栄養指導をおすすめしています

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