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「痛み」が出る前に、まずは相談を。データをもとにした診療に徹底注力【大阪府大阪市 なかたに歯科】

 公開日:2026/03/13

「痛み」が出る前に、まずは相談を。データをもとにした診療に徹底注力
「痛み」が出る前に、まずは相談を。データをもとにした診療に徹底注力

「むし歯や歯周病の予防が大切」と頭では分かっていても、具体的なメリットや適切な頻度、医学的な根拠までを正しく理解している人は少ないのではないだろうか。 政府による「歯科検診の義務化」検討など、全身の健康を守るための「歯の管理」に注目が集まる今、大阪市西区のビジネス街で科学的根拠に基づいた診療を提供する「なかたに歯科」の中谷豪介院長と、歯科衛生士の梅田小百合さんに詳しい話を伺った。単なる「歯磨き」では防げないリスクの正体や、同院が徹底する「検査・分析」の裏側に迫る。

Doctor’s Profile
中谷 豪介(なかたに・ごうすけ)
なかたに歯科 院長

大阪歯科大学卒業。神戸・大阪・奈良の歯科医院での勤務を経て、2021年に「なかたに歯科」を開院。科学的根拠に基づいた検査・分析に重きを置き、パーソナルオーダーの予防・治療を提供する。分析会議では歯科衛生士・歯科技工士の意見も積極的に取り入れながら、一丸となってより良い選択肢を追求する。

Doctor’s Profile
梅田 小百合(うめだ・さゆり)
なかたに歯科 歯科衛生士

奈良歯科衛生士専門学校卒業。院長が掲げる歯科診療のあり方、患者への想いに強く共感 し、なかたに歯科に勤務。「自分が受けたいと思える歯科診療・接遇を提供すること」を信念とする。

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ニュースで話題の「歯科健診の義務化」。なぜ今、国が「歯」に注目するのか?

ニュースで話題の「歯科健診の義務化」。なぜ今、国が「歯」に注目するのか?

最近、政府が「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)」の義務化を検討しているというニュースを耳にします。なぜ今、国はそこまで「歯」を重要視し始めたのでしょうか?

中谷院長:国が「歯の健康が全身の健康、ひいては医療費全体に影響する」という事実を公式に認め始めたからです。これまで歯科は「歯だけの問題」と捉えられがちでしたが、近年の研究で、お口の健康状態が全身の病気と密接に関わっているというエビデンス(科学的根拠)が確立されました。国としても、国民の健康寿命を延ばし、増え続ける医療費を抑制するために、歯科管理が不可欠だと判断したのです。

全身の病気とは、具体的にどのような疾患ですか?

中谷院長:代表的なものは糖尿病、心臓病、脳卒中、そして誤嚥性肺炎です。歯周病菌が血管を通じて全身を巡ることで、これらのリスクを高めます。 さらに最近注目されているのが、「認知症(アルツハイマー)」との関連です。日本予防歯科学会でも紹介されていますが、歯周病菌が出す毒素が、アルツハイマーの原因物質(アミロイドβ)を脳内に増やす要因になることがわかってきています。

歯を守ることが、認知症の予防にもつながるということでしょうか?

中谷院長:その可能性は非常に高いといえます。歯を失って噛めなくなると脳への刺激が減るだけでなく、歯周病そのものが脳に悪影響を与えるという「負の連鎖」があります。逆に言えば、お口を管理することは、将来の認知症リスクを下げるための有効な投資といえます。

「義務化」と聞くと、少し面倒なイメージも持ってしまいます。

中谷院長:そうですね。「義務だから仕方なく行く」という受け身の姿勢ではあまり意味がありません。この制度検討はあくまできっかけです。重要なのは、「国が認めるほど価値のある医療行為」なのだと理解し、「自分の人生を守るためにプロを利用してやろう」という能動的な意識に変わることです。

実際に、お口の状態が良いと医療費は下がるのでしょうか?

中谷院長:はい。残っている歯の本数が多いほど、年間の総医療費が少なくなるというデータがあります。歯科治療費だけでなく、入院や介護にかかる費用も含めたトータルのコストが抑えられるのです。

なかたに歯科では、以前からこうした考え方を取り入れていたのですか?

中谷院長:当院は開院当初から「真の患者利益の追求」を掲げ、単なる治療ではなく「生涯にわたる健康管理」を提案してきました。国の動きがようやく、私たちの目指す「科学的根拠に基づいた歯科医療」に追いついてきたと感じています。

ニュースで話題の「歯科健診の義務化」。なぜ今、国が「歯」に注目するのか?

「定期検診」と「定期管理」は違う。データが示す「リスクコントロール」

「定期検診」と「定期管理」は違う。データが示す「リスクコントロール」

一般的な「定期検診」と、先生が仰る「定期管理」は何が違うのですか?

中谷院長:似ているようで、目的が全く異なります。日本予防歯科学会でも定義されていますが、違いは以下の通りです。
・定期検診(Check-up):悪いところがないか探し、問題があれば早期治療すること(事後対応)。
・定期管理(Management):自分のリスクを知り、問題が起きないように維持すること(予防)。 当院が提供するのは後者です。「悪くなってから見つける」のではなく、「悪くならないようにコントロールする」のが医療としての本質です。

「定期管理」の大切さをもう少しお聞かせください。

中谷院長:欧米と日本では、高齢の方の歯の残存率のデータに大きな違いがあります。「削って詰める治療」が中心だった日本人は、80歳で平均8本しか歯が残っていません。一方、定期管理が定着している欧米では、多くの人が80歳になっても自分の歯で食事を楽しんでいます。これは遺伝ではなく、「管理していたかどうか」の差です。

なぜ日本では「管理」が普及してこなかったのでしょうか?

中谷院長:「歯医者は痛くなったら行くところ」という誤った認識が根強かったことと、私たち歯科医療従事者側が「予防で歯を守れる」という事実を十分に伝えてこなかったことが原因です。だからこそ当院では、エビデンスに基づいた情報をしっかりと患者さんに伝えることを重視しています。

多くの人が「予防=クリーニング(掃除)」だと思っていますが、それは間違いですか?

中谷院長:「間違い」とまでは言いませんが、不十分です。当院のメンテナンスは、エステ感覚の「お掃除」ではありません。医学的な「リスクコントロール」です。 面白い話ですが、皆さん美容院には数ヶ月に一度行って1万円近く払うのに、歯科医院での数千円のメンテナンスは「高い」「面倒」と感じてしまう傾向があります。しかし、髪の毛は伸びれば生え変わりますが、大人の歯は二度と生えてきません。失ってからでは取り返しがつかない資産を守るのが、私たちの仕事です。

「科学的根拠(エビデンス)」に基づいているとは、どういうことですか?

中谷院長:院長の勘や経験だけに頼るのではなく、厚生労働省のデータや学会のガイドラインといった客観的な指標に基づいて診療を行うということです。「なんとなく良さそう」ではなく、「この数値だからこの処置が必要」という論理的な裏付けを持って、患者さんの健康を守ります。

「定期検診」と「定期管理」は違う。データが示す「リスクコントロール」

「検査」をして終わりではない。見えない所で行われる「分析会議」の正体

「検査」をして終わりではない。見えない所で行われる「分析会議」の正体

こちらでは、いきなりクリーニングをするのではなく、検査と分析に時間をかけると伺いました。

中谷院長:はい。現状(現在地)を知らずに、ゴール(健康)へ向かう地図は描かないからです。 当院ではレントゲンや口腔内写真に加え、必要に応じてCT検査を行います。CTは、目に見えない顎の骨の状態や、根の先の病巣の疑いをスクリーニング(選別)するために非常に有効です。まず「見えないリスク」を可視化します。

検査の後に行っているという「分析会議」とは何ですか?

中谷院長:これが当院の大きな特徴です。 検査をして「はい、むし歯ですね」とすぐに処置に入ることはしません。診療後、患者さんのいないところでスタッフが集まり、レントゲンや歯周ポケットの数値、生活背景などのデータを基に「なぜこうなったのか?」「どうすれば防げるか?」をチームで徹底的に議論します。 この「患者さんの見えないところでかける時間」こそが、本当の意味でのオーダーメイド医療には不可欠なのです。

先生がこだわる「科学的根拠」や「分析」には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

中谷院長:特筆すべきメリットは、医師個人の「勘」や「経験」による診断のバラつきをなくせること」です。 感覚に頼った診断では、医師によって言うことが変わったり、見落としが起きたりするリスクがあります。しかし、当院では科学的なエビデンスという「共通の物差し」を用いてチームで分析することで、常に医学的に裏付けられた治療法を導き出すことができます。 誰が診ても揺るがない「なかたに歯科としての高水準な診断クオリティ」を担保すること。それが、患者さんへの誠意だと考えています。

メンテナンスの頻度は「3ヶ月に1回」と決まっているのですか?

中谷院長:画一的なマニュアルではなく、この分析結果に基づいて決定します。担当の歯科衛生士が、歯ぐきの状態、歯石のつきやすさ、セルフケアの定着度などを総合的に判断し、「あなただけの間隔(1ヶ月〜半年)」をご提案します。

「検査」をして終わりではない。見えない所で行われる「分析会議」の正体

「バイオフィルム」を破壊せよ。衛生士が担うプロフェッショナルケア

「バイオフィルム」を破壊せよ。衛生士が担うプロフェッショナルケア

「毎日家で歯磨きをしているのに、なぜプロのケアが必要なのですか?」という疑問を
持っている人もいます。

中谷院長:ご自身での歯磨き(セルフケア)だけでは、物理的に限界があるからです。 歯の表面には「バイオフィルム」という細菌の膜が張り付いており、これはご家庭の歯ブラシでは破壊しきれません。また、下の前歯の裏側などはすぐに歯石になってしまい、こうなるとプロの機械でないと取れません。 最近多いのは「なんか歯が浮く感じがする」と来院されて、診てみると歯石がびっしり……というケースですね。

そこで歯科衛生士さんの出番ですね。

梅田(衛生士):はい。私たちの仕事は、単なるお掃除屋さんではありません。 専用の機器を使ってバイオフィルムを徹底的に破壊(PMTC)し、お口の中の細菌レベルをリセットします。これはエステではなく「医療処置」です。 また、当院ではメンテナンス時に使用するブラシやチップ、風をかけるノズルに至るまで、可能な限り「ディスポーザブル(使い捨て)」を採用しています。感染管理を徹底し、安心してケアを受けていただける環境を作っています。
EMS社のエアフローも使用しています。微細なパウダーと水、空気を高速噴射して歯や歯周ポケットのバイオフィルム、着色汚れ(ステイン)、早期歯石を短時間で効率的に除去する高度なクリーニング技術です。メリットについては以下の通りです。
痛みが少ない:快適: 温水の使用が可能で、従来の「キーン」という音や刺激が少ない。
歯に優しい:歯面を傷つけずに汚れを効率的に除去し、ツルツルの仕上がりになる。
広範囲の汚れに対応:歯ブラシの届かない隙間、矯正装置、インプラント周りも洗浄可能。
高い予防効果:むし歯や歯周病の原因となる「バイオフィルム」の除去に優れる。

忙しいビジネスマンへのアドバイスはありますか?

梅田(衛生士):私は患者さんに「完璧を目指さなくていいですよ」とお伝えしています(笑)。 当院はビジネス街にありますので、忙しい方が非常に多いです。「1日3回、フロスも毎回完璧に」なんて言っても、正直無理ですよね。続けなければ意味がありません。
「平日は夜だけ頑張りましょう」「フロスは週末だけでもいいですよ」といった、その方の生活スタイルの中で「これならできる」という現実的なラインを一緒に探します。

皆さんから見て、患者さんの変化を感じる瞬間はありますか?

梅田(衛生士):最初は「言われたから来た」という受け身だった方が、ケアを続けるうちにお口がスッキリする感覚を覚え、「最近調子がいいです」「ここが気になるようになってきた」と、ご自身から言ってくださるようになると嬉しいですね。 私たちは「歯を磨
く」だけでなく、患者さんのデンタルIQ(健康意識)を上げることも大切な仕事だと思っています。

「バイオフィルム」を破壊せよ。衛生士が担うプロフェッショナルケア

「修理」から「管理」へ。健康という資産を守るためのパートナーとして

「修理」から「管理」へ。健康という資産を守るためのパートナーとして

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

中谷院長:当院は「真の患者利益の追求」を掲げています。 それは、一時的に痛みを取ることではなく、科学的根拠に基づいた「定期管理」によって、皆さんが一生ご自身の歯で食事を楽しめる人生を守ることです。「痛くなってから」では、失うものが大きすぎます。 ご自身の健康という資産を守るために、ぜひ「なかたに歯科」のドアを叩いてみてください。私たちが、医学的根拠を持って全力で応えます。

梅田(衛生士):歯科医院は「痛くなってから行く場所(修理工場)」ではありません。定期的に通うことで、むしろ治療の痛みや費用の負担を減らすことができます。私たちが全力でサポートしますので、美容院に通うような感覚で、しかし「将来の健康への投資」という意識を持って来ていただければ嬉しいです。

編集部まとめ

「なんとなく」の予防から、「確実性」の高い管理へ。なかたに歯科が選ばれる理由なかたに歯科の取材を通じて痛感したのは、「歯科医療はここまで科学的でなければならないのか」という驚きでした。 一般的な「予防=クリーニング」というイメージを覆し、厚生労働省のデータや医学的根拠に基づいた「リスク管理(マネジメント)」を徹底する姿勢は、まさに健康資産を守るためのプロフェッショナルそのものです。特に印象的だったの は、患者の見えないところで行われる「分析会議」の存在です。個人の勘に頼らず、チームでデータを分析し、誰が診断しても高水準な答えが出せるようシステム化された診療体制 に、同院が掲げる「真の患者利益の追求」の神髄を見た気がします。「痛くなってから行く修理工場」ではなく、「一生自分の歯で噛むための管理パートナー」として。本気で歯を守りたいと願うなら、なかたに歯科は頼れる存在になるでしょう。

なかたに歯科

医院名

なかたに歯科

診療内容

予防治療 根管治療 一般歯科 など

所在地

大阪府大阪市西区土佐堀2丁目3-5
旧菅澤眼科ビル2F

アクセス

京阪中之島線「中之島」駅2番出口より徒歩10分
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅3番出口より徒歩10分
大阪メトロ各線「阿波座」駅より徒歩12分
JR東西線・学研都市線「新福島」駅より徒歩12分
バス「土佐堀2丁目」バス停留所より徒歩1分

この記事の監修歯科医師