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QOLを向上させる、技工士常駐だからこそ可能なオーダーメイドのセラミック治療【東京都新宿区 新宿きらきら歯科】

 公開日:2025/12/03
QOLを向上させる、技工士常駐だからこそ可能なオーダーメイドのセラミック治療 QOLを向上させる、技工士常駐だからこそ可能なオーダーメイドのセラミック治療

陶器と同じセラミック素材を使用して歯の被せ物や詰め物を行うセラミック治療は、天然の歯に迫るような審美性と優れた機能改善性で知られている。使用される素材もさまざまで、悩みや希望にマッチしたものを選べば、施術後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)も大幅に向上する。「新宿きらきら歯科」は、このセラミック治療を高い技術力で実践している歯科クリニックだ。同院ではセラミックを製造および加工する技工所を院内に併設し、技工士も常駐。ドクターとともに患者の歯の状態や希望を把握した上で、適切な被せ物(クラウン・インレー)を作製しているという。まさにオーダーメイド感覚のセラミック治療を実践している、同院院長の高根元恒先生に話を伺った。

Doctor’s Profile 高根 元恒(たかね・もとつね) 医療法人社団きらきら会 新宿きらきら歯科 院長
日本大学松戸歯学部を卒業後、診療研修、歯科クリニック勤務を経て、2016年に医療法人郁栄会ベイデンタルクリニックの院長に就任。その後、2017年に赤坂きらきら歯科を開業。現在、2022年開業の「新宿きらきら歯科」で院長を務める。豊富な臨床経験の中で、「真に患者さんの気持ちやニーズに応える治療とは?」を常に考え、ともすれば医師からの一方通行になりかねない歯科医療ではなく、患者さんの求めに対して歯科医師・技工士・歯科衛生士が一丸となって治療にあたる「チーム医療」を実践している。

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審美性はもちろん機能面でも優れているセラミック治療

貴院が注力されている「セラミック治療」とはどういうものでしょうか?

むし歯などの治療で患部に詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)をすることがありますが、その材料として、陶器と同じセラミックを使用する方法のことです。 クラウンとは歯全体を覆いかぶせる被せ物、インレーは歯の噛む面に張り付ける部分的な詰め物です。一般的に知られている材料は金属ですが、これらには、むし歯再発に対する一定のリスク、金属アレルギーのある方は使えないなど、そして何より「目立ってしまう」といったデメリットがあります。

審美性はもちろん機能面でも優れているセラミック治療

セラミック治療のメリットについて教えてください

たとえばむし歯になりづらいこと。素材自体が変形(すり減る)したり溶けたりしないため、耐久性にも優れていること。もちろん金属ではないので、金属アレルギーの人でも安心です。 しかし最大のメリットは、その美しい仕上がりでしょう。天然歯に匹敵する白さや透明感という点で、セラミック以上の材料は現在のところ、“ない”といってもよいでしょう。

金歯や銀歯と比べて、セラミック治療だと治療後にむし歯になりにくいのですか?

はい。これはセラミックという素材自体が変形しないため、接着部分にあまり段差ができず、むし歯を引き起こす菌の棲み家である歯垢(プラーク)がその部分に溜まりにくいためです。 また、セラミックはツルツルした素材なので、表面に歯垢が付着しにくいことも要因です。実際に、金属の被せ物だと接着部分に歯垢や歯石がつきやすく、せっかく時間をかけて治療しても、むし歯が再発(二次むし歯という)してしまうことが非常に多いのです。

セラミック治療で使われる材料にはさまざまだと思います。それぞれの特徴を教えてください。また、部位によって適した素材というのはありますか?

素材には大きく分けて、ジルコニアオールセラミックがあります。ジルコニアは強度が強く、割れたり欠けたりしにくいのが特徴です。ただ、透明感にやや劣る点や、色の種類が比較的少ないのが短所で、ごく稀にですが、噛むときに痛んだり冷たいものがしみたりすることもあります。また、歯並びが多少変わることにより、違和感が出る場合があります。 オールセラミックは高い透明感が特徴ですが、加工しやすい一方で、やや割れやすいのが短所です。 この2つの素材以外に、両者の長所を組み合わせたジルコニアセラミックというものもあります。これは強度が非常に高く、透明感や天然歯に近い見た目が特徴で、患者さんの歯に合わせて色の調整などもしやすい素材です。 審美性や機能面をトータル的に考慮すれば、多くのケースでジルコニアセラミックが最良の選択肢になると思いますが、奥歯など目立たない部分にはジルコニア、前歯など目立つところにはジルコニアセラミックというのが一般的な考え方になるでしょう。

e-maxインレー、ジルコニアインレーについても教えてください

e-maxインレーは、歯の色になじみやすい反面で、噛む力が強いと割れることがあります。ジルコニアインレーは強度が強く割れにくいのですが、やや色がなじみにくいという短所があります。

セラミック治療は自費診療になるのですか?

セラミック治療はすべて自費診療です。保険診療と比較すれば費用はかかりますが、治療後の仕上がりという点では圧倒的にセラミック治療が優れています。 なお、これは私の肌感覚ですが、金属の被せ物を入れた方のほとんどがむし歯を再発してしまっています。再発のたびに治療を繰り返すくらいなら、二次むし歯のリスクが少ないセラミック治療を最初から選択したほうが、総合的な患者さんの満足度につながると思います。

審美性はもちろん機能面でも優れているセラミック治療

セラミックが経年劣化して、退色してしまうようなことはありませんか?

セラミックの素材そのものは吸水性がないため、変質が起こらず永久に変色することがありません。ただし、オールセラミックは透明感が高い分、接着剤が黄ばむと目立ちやすくなります。

技工士常駐による、オーダーメイド性を突き詰めたセラミック治療

技工士常駐による、オーダーメイド性を突き詰めたセラミック治療

貴院で使用している「ノリタケ製カタナジルコニアセラミック」について教えてください

ジルコニアセラミックの中でも高品質といわれているのが「ノリタケ製 刀(カタナ)ジルコニアセラミック」です。陶器メーカーとして知られるノリタケが開発したジルコニアセラミックは、世界90カ国以上で歯科医療素材として使用されています。高い機能性と、自然な歯に近い審美性を兼ね備えた材料です。 食器を想像してもらうとわかりやすいのですが、100円均一のお皿と高級食器では明らかな違いがありますよね。医療用の素材も同じで、一部の中国製や安価な国産品では、割れやすかったり、色・透明感が劣ったりするものもたくさんあるのが事実です。

貴院では院内に技工士さんが常駐しているとお聞きました。その理由とメリットは?

ジルコニアセラミックのよさを最大限に生かして患者さんに提供するために、当院では技工所を併設し、技工士が常駐しています。これは実際に被せ物を作製する技工士が歯科医師と一緒に患者さんの状態を見て、悩みや希望を聞きながら、その患者さんの求めるゴールを目指していけるからです。 たとえば、大工場でつくられたパックのお寿司と、職人さんがカウンターでお客さんと会話しながら握るお寿司とでは雲泥の差がありますよね。これはお寿司をつくる人がお客さんの顔を見ているか、そうでないかの違いです。セラミック治療でも、まったく同じことが言えます。なお、技工所を併設して技工士が常駐しているクリニックは全国でもまだ少ないと思います。

つまり、技工士さんも実際に患者さんとコミュニケーションをとっているわけですね

そうです。被せ物ができたらそれを仮留めして1週間ほど使っていただくのですが、その結果をお聞きするときにも技工士が立ち会って、気になることや色の具合などのご希望をお聞きします。 作製した被せ物は技工士の技術の結晶であると同時に、当院の技工士さん全員が意識の高い仕事をしているので、最終的に患者さんが納得されるものをご提供できるよう妥協のない調整をします。その作業に不可欠なのが、患者さんとのコミュニケーションです。

それは安心感が高いですね! たとえば、歯の色に微妙な陰影をつけたりもできるのですか?

はい。そのような微調整の対応ができるのも、ジルコニアセラミックのメリットです。あくまでも患者さんのご希望が優先ですが、完全に真っ白だとかえって口の中で悪目立ちしてしまうこともありますし、当院でも「自然な色味」を求める患者さんが増えています。

技工士常駐による、オーダーメイド性を突き詰めたセラミック治療

1回の治療に時間をかけ、終了までの期間を短縮!

1回の治療に時間をかけ、終了までの期間を短縮!

貴院でのセラミック治療の流れについて教えてください

まずカウンセリングで、「何本治療したいか?」「きれいな歯並びにするために何本治療するのがよいか?」などについて細かく伺います。なお、このときは歯科技工士も立ち会い患者さんの現状とご希望を確認します。レントゲン撮影、必要であればCT撮影も行いますが、これらは無料です。 治療のアプローチが定まったら、お見積りをお出ししますが、ここではセラミック治療以外の治療方法(インプラント入れ歯など)との比較もできます。 次に、歯を削って被せ物をつくるための型取りをします。そのあとで仮歯を入れ、1週間ほどでセラミックの被せ物ができます。これをいったん仮止め(外せるセメント)でつけ、1週間ほど日常生活で使っていただき、問題点があれば修正します。

修正作業には費用がかかるのですか?

基本的にはかかりません。また修正は、材料を足して形を整えたり、色を微妙に調整したりすることもできます。

実際にセラミック治療を希望される患者さんは、どのような方が多いですか?

やはり、見た目の満足感を求める方ですね。と同時に、それまで入れていた被せ物に満足できなかったという患者さんが、よりよい治療方法を求めて来院されることも多くあります。 男女比は半々くらいでしょうか。このところ、以前よりも若い方が増えているような気もしますね。

審美治療は患者さんにどのような変化をもたらすとお考えですか?

一番は笑顔に自信が持てるようになることでしょう。それによって対人関係もよくなるでしょうし、笑顔のおかげで営業などの仕事の成績が上がったという人もいます。 さらに、しっかり笑ってしっかり噛んで食べるという日常が送れるようになると、全身の健康にもよい結果をもたらしてくれます。

セラミック治療の費用は、どのくらいかかりますか?

「ノリタケ製ジルコニアセラミッククラウン」は80,500円、「オーダーメイドジルコニアクラウン」および「オールセラミッククラウン」「セラミックラミネートベニア」は60,500円、「フルジルコニアクラウン」「ジルコニアラミネートベニア」が39,500円で、いずれも税込みです。なお、この費用には施術料、局所麻酔代が含まれています。ただし、治療にあたって神経を抜くなどの処置が必要な場合、その費用は別途となります。

1回の治療に時間をかけ、終了までの期間を短縮!

日々の治療にあたって、先生が心がけていることは何でしょう?

患者さんのご希望に寄り添い、可能な限り理想に近づけることです。そのために日々の勉強はもちろん、技術の研鑽も継続しています。 そして、患者さんの悩みやニーズを的確に把握して、その目的に合った治療を行うこと。技工所の併設もその一環ですし、医師だけで完結する治療ではなく、歯科医師、技工士、衛生士がチームとなって機能する「チーム医療」実践しています。

最後に、本記事の読者へメッセージをお願いします

歯科医師になってから多くの患者さんと出会う中で、「なぜこんな状態になってしまったのだろう?」「以前に通っていたというクリニックでは適切な治療がされなかったのでは?」と思わされることが多々ありました。 実際に話を伺ってみると、特に被せ物治療に関しては、ほとんどのケースで技工士が現場のフローに立ち会っていないということがわかったのです。 「これでは真に患者さんの気持ちに寄り添った治療なんてできるわけないじゃないか!」と、私はそんなジレンマを長年感じていたわけです。お寿司のたとえ話でもあったように、本当の意味でのオーダーメイドとは、「つくる人と使う人のコミュニケーション」がしっかりと図れて初めて完成するものです。クリニックを選ぶときは、そのことを頭に入れておいていただきたいと思います。

編集部まとめ

選び抜かれたマテリアルの採用、セラミック治療にかける思い、チームでオーダーメイド治療に取り組む姿勢などがよく伝わってくるインタビューでした。実際にセラミック治療を検討している方にとって、そのクリニックが「どんな素材のものを使用しているか?」「技工士さんとのパートナーシップはどうか?」「納得できる状態までしっかりフォローしてくれるか?」などを総合的に見ていくことが大切になりそうです。 特に「新宿きらきら歯科」は、技工士さんが常駐していることから、より患者さんの要望に沿った細かな調整が可能だそうです。見た目が美しく、しかもむし歯になりにくいというメリットを持つセラミック治療で、笑顔の素敵な毎日を過ごしたいですね。

新宿きらきら歯科

医院名

新宿きらきら歯科

診療内容

セラミック治療 インプラント治療 など

所在地

東京都新宿区新宿三丁目11-9
花菱ビル8階

アクセス

東京メトロ各線「新宿三丁目」駅C6出口より徒歩1分 JR各線「新宿」駅より徒歩10分

この記事の監修歯科医師