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精密な検査によるデータを基に、治療のゴールを明瞭にしたマウスピース型矯正【神奈川県海老名市 マリポサ歯科クリニック】

 公開日:2023/12/25

精密な検査によるデータを基に、治療のゴールを明瞭にしたマウスピース型矯正
精密な検査によるデータを基に、治療のゴールを明瞭にしたマウスピース型矯正

小田急小田原線、相模鉄道、JR相模線が交差する海老名駅。大型ショッピングモールが進出し、いまや海老名市は神奈川県の「住みたい街」ランキングでトップクラス。「マリポサ歯科クリニック」はその海老名市に開院し、インプラントマウスピース型矯正に数々の実績を持つ院長と、明るい雰囲気づくりに余念のないスタッフが笑顔で迎えてくれる。今回は、このクリニックで行うマウスピース型矯正について詳細をうかがった。

Doctor’s Profile
副嶋 謙吾(そえじま・けんご)
マリポサ歯科クリニック・院長

2010年神奈川歯科大学卒。歯周病専門クリニックにて歯周病治療に従事した後、神奈川県と都内のインプラント専門医院にて院長を勤める。インプラント関連では「5-D Japan Perio-Implant Course」、「ポルトガルDr. Malo All on 4 Course Certificate」、「Dr. Alessandro Pozzi Guided Surgery and Prosthetics Immediate function & Aesthetics Course Certificate」等の研修会への参加。その他、アライナー矯正治療6回コース、アライナー矯正治療デジタルプランニングコース、アライナー矯正治療1dayセミナーin Fukuoka、アライナー矯正クリニカルコース、アライナー矯正デジタルプランニングコースなどアライナー矯正治療に関する数々の研修を通じてスキルアップを続け、現在は日本アライナー矯正歯科研究会に所属している。そして2019年4月にマリポサ歯科クリニックを開院し、院長を務める。

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事前検査と診断ソフトを有効活用し、幅広い症例に対応

今回のテーマの「マウスピース型矯正」はかなり定着してきたと感じます。まずこの治療法の利点についてお聞かせください

当院では、開業当時からマウスピース型矯正を導入し、多くの患者さんの治療を行ってきました。治療計画立案のための新鋭機器も導入し、この3年ほどさらに効率よくマウスピース型矯正が行えるようになりました。
ご存じのとおり、マウスピースを使用する矯正治療は、装置自体が目立ちにくい特長をはじめ、着脱可能という特性により食事が普通にできることや清掃性が高いというメリットがあります。その点、ワイヤー矯正との比較ではとても利用しやすい治療法だといえます。

事前検査と診断ソフトを有効活用し、幅広い症例に対応

逆に、マウスピース型矯正にデメリットはあるのでしょうか?

着脱可能なのは大きなメリットですが、一方で1日20~22時間以上という規定の装着時間を守らないと効果が出にくくなる恐れがあります。
ただ、メリットとデメリットは表裏一体のものなので、その点は十分考慮して説明しますし、患者さんにも理解していただくよう、モチベーションのコントロールやマウスピースを装着してもストレスを感じにくくなる方法を考えています。

実際の症例についてお聞かせください

顎が小さく歯を並べるスペースが足りないケースでは小臼歯を抜歯してスペースを作ることがあります。従来マウスピース型矯正では抜歯を伴う矯正治療は不向きだと言われてきました。しかし当院ではマウスピースで全ての治療を完了出来ることもあります。
奥歯から徐々に動かしているときには、初め患者さん自身は歯の動きなどが見えづらいこともあります。しかし、診療のたびに写真で経過を確認していただくと少しずつ理想に近づいているのを実感いただけるかと思います。

マウスピース型矯正はワイヤー矯正と比べて、治療期間は長くなるのでしょうか?

よくマウスピース型矯正はワイヤー矯正に比べて遅いと言われますが必ずしもそうではありません。治療期間は人それぞれであり、むしろマウスピースの方が早いこともあります。
実は、マウスピース型矯正とワイヤー矯正では歯の動かし方が違います。
マウスピース型矯正は1枚のマウスピースでの移動量が決まっているため、細かい動きが非常に得意です。
ワイヤー矯正は曲げたワイヤーが真っ直ぐに戻ろうとする力を使い、歯を並べていくため大きく動かすことが得意です。
そのため患者さんそれぞれの口腔内によって、どちらの治療法が向いているのかを検討することが重要になります。

以前は、マウスピース型矯正は「早い」「安い」「簡単な症例に向く」といった手軽な治療のイメージがありましたが、その点はどうでしょうか?

そのようなイメージはたしかにありますが、マウスピース型矯正では歯並びをちょっと整えるようなケースから、抜歯を伴うような複雑な症例まで、幅広い症例が可能です。
同じマウスピース型矯正でも、患者さんのご希望を含め、さまざまな条件を考慮して適切なゴールを設定し、そこに向かってどういう戦略を立てるかによって違ってきます。
当院に限って手軽な治療というのはあり得ませんが、比較的早めに矯正治療が完了するケースはあります。むしろ、当院で扱う複雑な症例こそ、患者さんとともにマウスピース型矯正に取り組み、計画通りに矯正治療が成功するよう最善を尽くしています。

マウスピース型矯正の治療において、重要な要素はどんなことでしょうか?

マウスピース型矯正治療には、大事な点が二つあると考えます。一つは「事前の検査」です。現在、当院では新鋭機器として「Digital Smile Design」(デジタルスマイルデザイン)という診断ソフトを導入しています。
これは精密検査の段階で患者さんの①お顔の写真②お口の中のスキャンデータ③顎の骨や歯根のレントゲンのデータを全てマッチングさせて診査診断を行うシミュレーションソフトです。
従来の矯正治療にはない、より精密な検査を可能にします。

事前検査と診断ソフトを有効活用し、幅広い症例に対応

では、大事な点の二つ目は何でしょうか?

患者さん自身のモチベーションです。治療開始当初はモチベーションを高く保てていても、治療期間が長くなるにつれモチベーションが下がっていくことがあります。
私たちスタッフも患者さんのモチベーションをキープ出来るように、歯の移動の経過を実際に写真で確認して頂き、確実にゴールに向かっている事をわかってもらえるように努力しています。

子どものマウスピース型矯正は、舌や頬などお口周りの筋力を鍛えて

子どものマウスピース型矯正は、舌や頬などお口周りの筋力を鍛えて

矯正治療というと、小児矯正を思い浮かべる方は多いと思います。子どもでもマウスピース型矯正が可能でしょうか? 可能な場合、何歳くらいから大丈夫ですか?

もちろん、お子さんでもマウスピース型矯正は可能です。ただ小児矯正と一口に言っても乳歯の生え変わりの時期や顎の発達具合によってお子さんの口腔内も様々です。そのため当院では歯を動かすためのマウスピース型矯正のほか、舌や頬の筋肉のバランスを整えるためのマウスピース型矯正も行っています。
お子さんの口腔内の成長具合やお気持ちを考慮した上でいつ始めるのが効果的なのか、効果を発揮するためにはどんな準備が必要かをお伝えしています。
目安として、実際に歯を動かす為のマウスピース型矯正は永久歯の生え揃った15歳頃から行うことが多いです。

15歳未満、小学生くらいの子どもにはマウスピース型矯正が向かないということでしょうか?

乳歯から永久歯に生え替わったばかりくらいの年齢から10才くらいまでのお子さんには、歯列矯正というより、「お口の筋肉のトレーニング」的な矯正をおすすめします。
歯というのは数は多いのですが、それ単体でお口に存在しているのではなく、歯ぐきや舌、唇、頬など、周りの筋肉との関係の中で存在しています。近年のお子さんは、舌・唇・頬といったお口周りの筋肉が弱く、「お口ぽかん」になったり、口呼吸になってるお子さんを多く見ます。
歯並びは舌や唇、頬などの筋肉の影響を受けるので歯の矯正の前にお口全体の筋肉のバランスを整えることも大切です。
筋肉のバランスが整い、永久歯も生えそろった頃に歯列矯正へ移行していくことで、見た目はもちろん機能的にも整った口腔内にしていくことが出来るでしょう。

なるほど、子どものときのお口周りの筋肉のトレーニングも重要なんですね

それにはいくつか理由がありますが、そのうちの一つが、目の前のことではなく、将来への配慮です。子どものころ、細かい歯並びの矯正もさることながら、しっかりとしたお口とお口周りの筋肉の訓練ができていないと、ものを咬む力、また嚥下(飲み込む)の力が弱くなってしまいます。

それでは、貴院でのマウスピース型矯正の流れを教えてください

まずは相談です。カウンセリングにおいて、治療の内容などを詳しく説明します。また、どこがどう困っているのかなど患者さんにうかがいます。そのとき、気になること、疑問点など、お気軽におたずねください。
次に精密検査。患者さんのお口の中の状況をレントゲン、顔の写真のほか、マウスピース型矯正専用のスキャナーで詳しくチェックしていきます。そのほか、写真撮影など、必要な検査を行います。
それからコンサルテーション。検査で得たデータを「DSD」(Digital Smile Design)により、最終形の歯列をシミュレーションの画像として確認します。そして精密検査の結果も踏まえ、それぞれの患者さんに合った治療計画を立案、ご提案します。その際、期間、費用など患者さんの気になる点については細かくご説明していきます。
以上の内容で納得されたら、マウスピース型矯正治療へ進みます。規定の期間ごとにマウスピースを取り替えながら、徐々に歯並びを矯正していきます。治療後には保定装置を使い、せっかく治療した歯が元に戻らないよう定着をしていきます。

子どものマウスピース型矯正は、舌や頬などお口周りの筋力を鍛えて

歯科医、そしてアドバイザーとして治療に前向きになれるよう指導も

歯科医、そしてアドバイザーとして治療に前向きになれるよう指導も

先生は、マウスピース型矯正で大切なことは何だとお考えですか?

最初の検査が重要なことはもちろんですが、検査の結果を考慮して治療のゴールを設定する際に重要視するのは、「バランス」です。
患者さんの要望や機能面、どのくらい長持ちするのかご相談した上で、歯並びをきれいにすることはもちろん、お顔に対して口元がどのように見えるかなど全体像を見る事を重要視しています。

歯科医、そしてアドバイザーとして治療に前向きになれるよう指導も

アフターケアについて教えてください

マウスピース型矯正に限らず、矯正治療には「保定」が必要です。一旦治療が終了したら、保定専用のマウスピースを続けて装着しないと、せっかく整った歯並びが戻る可能性があるからです。当初は治療期間中と同じぐらいの時間(1日に20~22時間)装着し、だんだん夜間就寝時だけというように時間は短縮されていきます。
保定装置をいつまで続けるかによって、矯正治療後の口腔内をどこまで保てるかが変わってきます。当院では、基本的には少しでも長く保定装置を付けてもらうようお伝えし、できるだけ長く保てるように患者さんには説明しています。

最後に、先生からの読者にメッセージをお願いします

長い目で見ると、矯正治療はいろいろな面で有効なのです。見た目の問題はもちろん、お口を健康な状態に維持できますし、歯並びが整っているとむし歯や歯周病の予防管理にも繋がります。患者さんの中にはそういった矯正治療の有効性を理解している方はまだ少ないかもしれません。そのため、「メリットデメリット、将来どんな歯並び、口腔内になりたいのか」をご説明し、よく話し合ってから治療を始めることにしています。
歯を大事にしようという方向に患者さんの「行動を変える」お手伝いをするのも、歯科医の仕事だと考えています。これからも、前向きに自分のお口の健康と向き合う患者さんが相談に来られるのをお待ちしています。

編集部まとめ

「モチベーションの高い、明るい患者さんに来院してほしい」と語る副嶋先生。確かにマウスピース型矯正には、患者さん自身の治療が終わるまでのモチベーション維持が大切だということが先生のお話でよく理解できました。そしてインタビュー中に感じたのは、先生自身も仕事へのモチベーションが高く、明るいキャラクターだということ。清潔感あふれるクリニックで、そんな先生のキャラに接していると、元気をもらって治療に臨めるのではないでしょうか。

マリポサ歯科クリニック

医院名

マリポサ歯科クリニック

診療内容

マウスピース型矯正 矯正治療 インプラント など

所在地

神奈川県海老名市扇町12-28
エースフォレストビル1F

アクセス

JR相模線「海老名」駅より徒歩3分
小田急小田原線「海老名」駅より徒歩5分

矯正費用

・矯正相談:3,300円(税込)
・検査費用:27,500円(税込)
・ワイヤー矯正:770,000円(税込)
マウスピース型矯正:990,000円(税込)

この記事の監修歯科医師