きれいな歯並びとともに、心身の健康を取り戻す【熊本県荒尾市 圭介歯科】
矯正治療といえば、従来は歯をワイヤーで固定する方法が主流。しかし最近は透明なマウスピース型の矯正器具による「インビザライン」への注目が高まっている。世界中の幅広い年代に性別を問わず浸透しつつある理由は、審美的な観点はもちろんのこと、しっかりとしたデータが立証されつつあるから。口内の健康のみならず心身への影響、学童期から思春期を経て成人するまでの年齢にあった矯正治療のあり方など、長期的な視点での矯正の専門医として情報を発信している圭介歯科院長に話を伺った。
中村 圭介
圭介歯科 院長
鹿児島大学歯学部を卒業後、同大学の嬌声学講座に入局。熊本県の伊藤歯科や滋賀県のヒコネ矯正歯科の勤務を経て、平成18年に圭介歯科を熊本県荒尾市に開院。日本矯正歯科学会の認定医として、噛み合わせ・歯並びの悩みに日々真摯に向き合っている。平成26年6月に医院を移転し、より明るく開放的な雰囲気の治療環境をプロデュース。インビザラインを使用するマウスピース型の矯正を中心に、多角的な視点で患者さん一人ひとりのなりたい口元にアプローチしている。
目次 -INDEX-
- 矯正を考えるなら、認定医がいる専門の歯科で治療を
- 人に気付かれずに矯正可能なインビザライン
- 頑張ってみる価値は大いにある矯正治療
- では改めて、貴院のマウスピース矯正の流れについて教えてください。
- 治療を行うにあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか? 施術に際しての先生のポリシー、あるいは工夫して点などありましたらお聞かせください。
- 治療が終わるまでにはどのくらいの期間が必要ですか。また、費用なども教えてください。
- 矯正後の後戻りについてはどうでしょうか?
- 矯正を終えた患者さんからはどのような声が届いていますか?
- マウスピース型矯正を検討している人に、どのような医院を選んだらよいかアドバイスをいただけますか?
- 歯並びの治療は、やはり小児の頃から治療に取り組んだ方がいいのでしょうか。また、マウスピース型矯正は何歳くらいから可能ですか?
- 最後に、Medical DOCのサイトを訪れた読者へのメッセージをお願いします。
矯正を考えるなら、認定医がいる専門の歯科で治療を
歯並びが悪いと体に負荷がかかると聞きました。どのようなメカニズムで体に負荷がかかってしまうのでしょうか。また、その結果どのようなことが起こり得ますか?
噛み合わせや歯並びが悪いと、咀嚼時に歯と歯が当たってしまうばかりでなく、変な当たり方をしないよう無意識に避けるような噛み方をしてしまうものです。すると、あごの筋肉や関節に歪みが出てきてしまいます。寝ている間に歯を食いしばっていたり、歯ぎしりしていたりと、体への影響はとても大きいといえます。
また、頸椎部にそうした負荷がかかることが頭痛や肩こりの原因にもなり得ます。実際に、病院で脳に問題はないとされながらも片頭痛で悩んでいた患者さんの噛み合わせを整えたところ、痛みが軽減したというケースはよくあります。
歯並びの悪さは将来的にもリスクを及ぼす可能性があるそうですね。それはどのようなことでしょうか?
将来的なリスクを考えることを「長期予後」といいます。歯並びが悪い人は食いしばりから歯の破壊や咬合崩壊が起こる可能性があります。奥歯から歯を失っていく可能性も高く、高齢になったときに自分の歯がどれだけ残っているか心配ですね。
そういう意味では、矯正歯科は予防治療でもあります。見た目の審美的な意味合いだけでなく、将来的な不利益についても説明し、そのリスクをどう回避したらよいかという助けになれたらと考えています。
マウスピース型矯正が注目され、貴院でもそれを採用しているとのこと。従来の矯正方法と比較して、そのメリットを教えてください。逆にデメリットについてはどうでしょうか?
メリットとデメリットの前に、インビザラインでのマウスピース矯正は、まず効果面で従来のワイヤー矯正となんら劣らないことをお伝えしています。その上で、メリットはなによりも審美的だということ。ワイヤー矯正だとどうしても虫歯と歯周病のリスクが高くなってしまいますが、インビザライン矯正はマウスピースなので取り外してきちんと歯の清掃ができる点がいいですね。
デメリットについては向き不向きがある点でしょうか。マウスピースは1日のうち22時間装着していないといけません。つまり食事するとき以外はずっとつけている状態です。しかし、なかにはおやつや飲み物などをとる時に頻繁にマウスピースを外してしまったり、そのあと付け忘れていたりと、装着時間が守られないケースも出てきます。それは私たち歯科医師ではコントロールできませんので、意識して矯正に取り組んでいただくことが大切です。
マウスピースはどのように作製するのですか。または段階に応じてマウスピースを取り替えていくとのこと。どのくらいのペースで取り替えていくのですか?
人に気付かれずに矯正可能なインビザライン
マウスピースは食事中など自身の都合に合わせて取り外してもいいのですか?
食事中は取り外し可能です。ただし、何か飲み物を飲んだり、おやつを食べるたびに外していると、どうしても効果は薄くなります。
インビザラインでは1日22時間以上装着という目安がありますが、それはあくまでもトータルの時間です。マウスピースを装着することでじわじわと力がかかり、歯を動かしていきますので、一度装着したら5~6時間はつけたままにしておいてほしいと思います。そうやって力をかける時間が大事なんですよ。ですから、食事中は取り外していいかというご質問には大丈夫ですとお答えできますが、それ以外の時間は外さずにつけていてくださいとお願いしたいと思います。
マウスピース型矯正は、人によってそれができるケースとできないケースがあると聞きました。できない場合、それはどんなときでしょうか?
頑張ってみる価値は大いにある矯正治療
治療を行うにあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか? 施術に際しての先生のポリシー、あるいは工夫して点などありましたらお聞かせください。
矯正治療に関する新しい知識を身につけ、スキルを上げていくのはもちろんですが、患者さんのQOLを高めることができたらと願っています。この先も幸せに暮らしていけるよう、全身の健康や美味しく食事をとって心からの笑顔で周囲とコミュニケーションが取れることなど、お気持ちに寄り添った治療が当院のポリシーです。
治療が終わるまでにはどのくらいの期間が必要ですか。また、費用なども教えてください。
矯正には動的治療(歯を動かす期間)が2年、その後に歯を固定する期間が2年ほどかかります。インビザラインの治療には5年間という期限が設けられていますが、ほとんどの患者さんはその期間内に動的治療が完了します。
費用についてですが、健康保険適用外の場合、当院では一律935,000円(税込)となります。お支払方法は、現金、クレジットカード、デンタルローン等からお選びいただけます。また、現金一括の場合は割引もございます。知り合いの紹介を通した場合は特典もございます(併用可)。
矯正後の後戻りについてはどうでしょうか?
矯正治療後の後戻りは、どの方法であってもゼロではありません。マウスピースでの動的治療(歯を動かす治療)は約2年で終了しますが、その後元に戻らないよう固定する必要があります。その段階でワイヤー固定する患者さんもいます。せっかく施した矯正をきちんとキープするためです。
おおよその目安ですが、+2年は固定することで安定しますので、その間は3カ月から半年に一度通院してお口の様子を見せていただくことになります。そういう意味では、マウスピース型矯正以外の手法をきちんと習得している矯正歯科認定医がいる歯科医院で治療されるのが安心だと思います。
矯正を終えた患者さんからはどのような声が届いていますか?
一番多いのは喜びの声ですね。魔法のように一瞬で変身させるわけではありませんので、マウスピースを段階的に取り変えながら、徐々にきれいな歯並びに近づいていることは患者さんもおわかりです。
目に見える変化としましては、表情がどんどん明るくなり、気持ちが上向きになり笑顔が増えますね。また、「口元のコンプレックスがなくなって、すごく楽です」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。対人関係にもプラスに働くのが矯正歯科のポイントだと思います。矯正をしていることがばれないという点での「ストレスが少ない」という感想も多いですね。そういう意味では、「自分への投資」「子どもへの投資」として矯正治療に踏み切られる方が多いのも納得だと思います。頑張ってみる価値はあると信じています。
マウスピース型矯正を検討している人に、どのような医院を選んだらよいかアドバイスをいただけますか?
まず、矯正歯科学会の認定医がいる歯科医院かどうかをチェックしましょう。専門的な学びはもちろん、最新の情報をアップデートできるのは、やはり認定医です。患者さんの好みや生活環境、体質によっては、マウスピース型矯正では対応できなくなるケースもあります。そういう場合に、マウスピース型の矯正歯科しか手段がない歯科医院ですと、せっかく始めたインビザラインがすべてムダになってしまうかもしれません。
また、認定医ですと、最初の段階で無理な矯正治療計画を立てません。インビザラインの本社から送られてくる治療計画についても、患者さんの口内環境的に実現可能かのジャッジが的確にできます。ご心配な方は、日本矯正学会のサイトをご覧ください。各都道府県ごとに認定医の一覧が公開されていますので、そこに掲載されている矯正歯科医院はひとつの目安になると思います。