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きれいな歯並びとともに、心身の健康を取り戻す【熊本県荒尾市 圭介歯科】

 更新日:2023/03/27


矯正治療といえば、従来は歯をワイヤーで固定する方法が主流。しかし最近は透明なマウスピース型の矯正器具による「インビザライン」への注目が高まっている。世界中の幅広い年代に性別を問わず浸透しつつある理由は、審美的な観点はもちろんのこと、しっかりとしたデータが立証されつつあるから。口内の健康のみならず心身への影響、学童期から思春期を経て成人するまでの年齢にあった矯正治療のあり方など、長期的な視点での矯正の専門医として情報を発信している圭介歯科院長に話を伺った。

Doctor’s Profile
中村 圭介
圭介歯科 院長

鹿児島大学歯学部を卒業後、同大学の嬌声学講座に入局。熊本県の伊藤歯科や滋賀県のヒコネ矯正歯科の勤務を経て、平成18年に圭介歯科を熊本県荒尾市に開院。日本矯正歯科学会の認定医として、噛み合わせ・歯並びの悩みに日々真摯に向き合っている。平成26年6月に医院を移転し、より明るく開放的な雰囲気の治療環境をプロデュース。インビザラインを使用するマウスピース型の矯正を中心に、多角的な視点で患者さん一人ひとりのなりたい口元にアプローチしている。

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矯正を考えるなら、認定医がいる専門の歯科で治療を

歯並びが悪いと体に負荷がかかると聞きました。どのようなメカニズムで体に負荷がかかってしまうのでしょうか。また、その結果どのようなことが起こり得ますか?

噛み合わせや歯並びが悪いと、咀嚼時に歯と歯が当たってしまうばかりでなく、変な当たり方をしないよう無意識に避けるような噛み方をしてしまうものです。すると、あごの筋肉や関節に歪みが出てきてしまいます。寝ている間に歯を食いしばっていたり、歯ぎしりしていたりと、体への影響はとても大きいといえます。
また、頸椎部にそうした負荷がかかることが頭痛や肩こりの原因にもなり得ます。実際に、病院で脳に問題はないとされながらも片頭痛で悩んでいた患者さんの噛み合わせを整えたところ、痛みが軽減したというケースはよくあります。

矯正を考えるなら、認定医がいる専門の歯科で治療を

歯並びの悪さは将来的にもリスクを及ぼす可能性があるそうですね。それはどのようなことでしょうか?

将来的なリスクを考えることを「長期予後」といいます。歯並びが悪い人は食いしばりから歯の破壊や咬合崩壊が起こる可能性があります。奥歯から歯を失っていく可能性も高く、高齢になったときに自分の歯がどれだけ残っているか心配ですね。
そういう意味では、矯正歯科は予防治療でもあります。見た目の審美的な意味合いだけでなく、将来的な不利益についても説明し、そのリスクをどう回避したらよいかという助けになれたらと考えています。

マウスピース型矯正が注目され、貴院でもそれを採用しているとのこと。従来の矯正方法と比較して、そのメリットを教えてください。逆にデメリットについてはどうでしょうか?

メリットとデメリットの前に、インビザラインでのマウスピース矯正は、まず効果面で従来のワイヤー矯正となんら劣らないことをお伝えしています。その上で、メリットはなによりも審美的だということ。ワイヤー矯正だとどうしても虫歯と歯周病のリスクが高くなってしまいますが、インビザライン矯正はマウスピースなので取り外してきちんと歯の清掃ができる点がいいですね。
デメリットについては向き不向きがある点でしょうか。マウスピースは1日のうち22時間装着していないといけません。つまり食事するとき以外はずっとつけている状態です。しかし、なかにはおやつや飲み物などをとる時に頻繁にマウスピースを外してしまったり、そのあと付け忘れていたりと、装着時間が守られないケースも出てきます。それは私たち歯科医師ではコントロールできませんので、意識して矯正に取り組んでいただくことが大切です。

矯正を考えるなら、認定医がいる専門の歯科で治療を

マウスピースはどのように作製するのですか。または段階に応じてマウスピースを取り替えていくとのこと。どのくらいのペースで取り替えていくのですか?

当医院には3Dスキャナーがあります。そのスキャンデータをアメリカにあるインビザラインの本社に送信すると、治療計画が送られてきます。それを矯正歯科医が確認し、どの歯を抜くかどう動いていくかシミュレーションに無理はないか検討してGOサインを出します。
すると、必要な矯正用マウスピース一式が製作されて送られてきます。それらが届いてからが矯正治療のスタートです。2年間で動的治療(歯を動かす治療)のゴールを設定し、約2週間に一度マウスピースを取り変えながら歯を動かしていきます。来院して様子を見せていただくのは約2カ月に一度が目安となります。

人に気付かれずに矯正可能なインビザライン

人に気付かれずに矯正可能なインビザライン

マウスピースにもいろいろなメーカーがあると思いますが、インビザラインが選ばれる理由は何でしょうか?

成人女性で歯を矯正したいと当院を訪れる患者さんは、ほぼインビザラインマウスピース矯正を選択されます。そのいちばんの理由は、矯正していることを周囲に知られずに治療を進められるということ。
インビザラインのマウスピースの厚みは0.6~0.7mmです。装着した状態で会話もできますから、就業中も問題ありません。慣れれば接客業の方も、話す相手に知られることなく過ごしていただけます。インビザラインが選ばれる理由は、その「ナチュラルさ」にあるでしょう。

マウスピースは食事中など自身の都合に合わせて取り外してもいいのですか?

食事中は取り外し可能です。ただし、何か飲み物を飲んだり、おやつを食べるたびに外していると、どうしても効果は薄くなります。
インビザラインでは1日22時間以上装着という目安がありますが、それはあくまでもトータルの時間です。マウスピースを装着することでじわじわと力がかかり、歯を動かしていきますので、一度装着したら5~6時間はつけたままにしておいてほしいと思います。そうやって力をかける時間が大事なんですよ。ですから、食事中は取り外していいかというご質問には大丈夫ですとお答えできますが、それ以外の時間は外さずにつけていてくださいとお願いしたいと思います。

マウスピース矯正中に、たとえば虫歯など、ほかの治療を行うことはできますか?

もちろんできます。むしろ、それができることが、インビザラインでのマウスピース矯正の利点です。虫歯治療、歯周病治療、歯石取り、歯のクリーニング、親知らずの抜歯、ほとんどの歯科治療が可能ですので安心してください。
たとえば、抜歯で歯の本数や歯の位置が変わったとしても、インビザラインは口内を再スキャンしてマウスピースをつくり直すことができます。期限は治療スタートから5年間のみと制約がありますが、大きな利点だといえます。

マウスピース型矯正は、人によってそれができるケースとできないケースがあると聞きました。できない場合、それはどんなときでしょうか?

ほとんどの方に可能なのがインビザラインマウスピース型矯正ですが、できないケースがわずかにあります。それは、骨性癒着を起こしている方です。歯根が歯を支える骨とくっついてしまっているケースです。それは矯正前に行う事前検査でわかりますので、その患者さんにはその方に最適の治療法をご提案いたします。

人に気付かれずに矯正可能なインビザライン

頑張ってみる価値は大いにある矯正治療

頑張ってみる価値は大いにある矯正治療

では改めて、貴院のマウスピース矯正の流れについて教えてください。

まずは予約をお願いいたします。初診時には資料としてのレントゲン撮りとカウンセリングを行います。患者さんが目指すゴールがどこにあるのか、気になっていることは何なのか、メリットデメリットの説明を通して患者さんのリスクをできるだけ軽減できるような提案をします。
矯正治療計画についてのお話をしたあと、ご了承いただけたら、3Dスキャナーカメラで撮影をしたり、型取りをしたりします。その後、患者さん専用のマウスピースが揃いましたら、お口にセットし矯正治療スタートとなります。

治療を行うにあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか? 施術に際しての先生のポリシー、あるいは工夫して点などありましたらお聞かせください。

矯正治療に関する新しい知識を身につけ、スキルを上げていくのはもちろんですが、患者さんのQOLを高めることができたらと願っています。この先も幸せに暮らしていけるよう、全身の健康や美味しく食事をとって心からの笑顔で周囲とコミュニケーションが取れることなど、お気持ちに寄り添った治療が当院のポリシーです。

治療が終わるまでにはどのくらいの期間が必要ですか。また、費用なども教えてください。

矯正には動的治療(歯を動かす期間)が2年、その後に歯を固定する期間が2年ほどかかります。インビザラインの治療には5年間という期限が設けられていますが、ほとんどの患者さんはその期間内に動的治療が完了します。
費用についてですが、健康保険適用外の場合、当院では一律935,000円(税込)となります。お支払方法は、現金、クレジットカード、デンタルローン等からお選びいただけます。また、現金一括の場合は割引もございます。知り合いの紹介を通した場合は特典もございます(併用可)。

矯正後の後戻りについてはどうでしょうか?

矯正治療後の後戻りは、どの方法であってもゼロではありません。マウスピースでの動的治療(歯を動かす治療)は約2年で終了しますが、その後元に戻らないよう固定する必要があります。その段階でワイヤー固定する患者さんもいます。せっかく施した矯正をきちんとキープするためです。
おおよその目安ですが、+2年は固定することで安定しますので、その間は3カ月から半年に一度通院してお口の様子を見せていただくことになります。そういう意味では、マウスピース型矯正以外の手法をきちんと習得している矯正歯科認定医がいる歯科医院で治療されるのが安心だと思います。

矯正を終えた患者さんからはどのような声が届いていますか?

一番多いのは喜びの声ですね。魔法のように一瞬で変身させるわけではありませんので、マウスピースを段階的に取り変えながら、徐々にきれいな歯並びに近づいていることは患者さんもおわかりです。
目に見える変化としましては、表情がどんどん明るくなり、気持ちが上向きになり笑顔が増えますね。また、「口元のコンプレックスがなくなって、すごく楽です」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。対人関係にもプラスに働くのが矯正歯科のポイントだと思います。矯正をしていることがばれないという点での「ストレスが少ない」という感想も多いですね。そういう意味では、「自分への投資」「子どもへの投資」として矯正治療に踏み切られる方が多いのも納得だと思います。頑張ってみる価値はあると信じています。

マウスピース型矯正を検討している人に、どのような医院を選んだらよいかアドバイスをいただけますか?

まず、矯正歯科学会の認定医がいる歯科医院かどうかをチェックしましょう。専門的な学びはもちろん、最新の情報をアップデートできるのは、やはり認定医です。患者さんの好みや生活環境、体質によっては、マウスピース型矯正では対応できなくなるケースもあります。そういう場合に、マウスピース型の矯正歯科しか手段がない歯科医院ですと、せっかく始めたインビザラインがすべてムダになってしまうかもしれません。
また、認定医ですと、最初の段階で無理な矯正治療計画を立てません。インビザラインの本社から送られてくる治療計画についても、患者さんの口内環境的に実現可能かのジャッジが的確にできます。ご心配な方は、日本矯正学会のサイトをご覧ください。各都道府県ごとに認定医の一覧が公開されていますので、そこに掲載されている矯正歯科医院はひとつの目安になると思います。

頑張ってみる価値は大いにある矯正治療

歯並びの治療は、やはり小児の頃から治療に取り組んだ方がいいのでしょうか。また、マウスピース型矯正は何歳くらいから可能ですか?

気になることがあればできるだけ早く歯科に相談した方がいいでしょう。小児矯正は、年齢ごとにできること・したほうがいいことが異なります。お子様一人ひとりのお口の状態によっても処置できることは違ってきます。
イメージとしては、小児矯正は「早く始めて」「長い時間をかけて」「正常な歯並びに持っていく」ということに尽きます。目安は乳歯が永久歯に生え変わる頃(1~2本程度)に一度相談されるのがいいと思います。5~6才頃にスタートし、適切な治療をすれば大人になる頃に大がかりな矯正をする必要がなくなることもあるのです。小児矯正は、先を見越して整える治療だと思っていただければと思います。

最後に、Medical DOCのサイトを訪れた読者へのメッセージをお願いします。

お口の悩みはなかなか相談しにくいかもしれません。だからこそ、専門の矯正歯科なら話せることもあると思います。私たちは患者さん一人ひとりのお悩みに寄り添えたらと耳を傾けています。どんな些細なことでもお聞かせいただけたら心を込めてお答えさせていただきます。歯科矯正カウンセリングは無料ですので、安心してお越しください。

編集部まとめ

これまで何かとハードルの高かった矯正治療。しかし、インビザラインによるマウスピース型矯正では、従来の矯正治療のデメリットがかなり改善されていることが理解できました。歯並びや噛み合わせに問題があると、見た目ばかりでなく全身の健康面にも影響が及ぶなどその人の人生に影を落とします。口元にお悩みを抱えている方は、一度矯正治療の専門医に相談してみてはいかが? 中村圭介先生も、矯正は「頑張ってみる価値はある」とおっしゃっています!

圭介歯科

医院名

圭介歯科

診療内容

矯正歯科 歯科一般 歯科口腔外科 小児歯科

所在地

熊本県荒尾市万田921-5

アクセス

JR鹿児島本線「荒尾」駅より徒歩7分

この記事の監修歯科医師