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「一生涯、自分の歯で噛む」を実現するマウスピース型矯正【千葉県千葉市 医療法人社団 康樹会 海岸歯科室】

 更新日:2023/03/27

医療法人社団 康樹会 海岸歯科室
医療法人社団 康樹会 海岸歯科室

歯列矯正治療は、見た目をよくするために受けるものと考えている人は多いことだろう。しかし、メリットはそればかりでなく、歯や口の中の健康を維持することにも大きく貢献している。今回は、「海岸歯科室」院長の森本哲郎先生に、歯列矯正治療の意義と、近年主流となっているマウスピース矯正の実際について伺った。加えて、「KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん」院長・櫻井恵中先生から、幼児期から行う「Myobrace®︎(マイオブレース)」を用いたトレーニングが歯並びに与える影響について、お話をいろいろ聞かせていただいた。

Doctor’s Profile
森本 哲郎(もりもと・てつろう)
海岸歯科室 院長

1963年・東京生まれ。1988年に東京歯科大学を卒業し、同大学水道橋病院歯科総合科に入局。1991年、千葉市に「医療法人 康樹会 海岸歯科室」を開業。2014年に、小児歯科を中心とする「KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん」を、2018年には「海岸歯科 Oral Care」を開業する。
国際口腔インプラント学会所属、米国インディアナ大学歯学部インプラント科客員研究員、日本歯周病学会会員、日本摂食嚥下リハビリテーション学会会員。

Doctor’s Profile
櫻井 恵中(さくらい・よしなか)
KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん 院長

2008年に東京歯科大学を卒業し、2010年「KEY DENTAL OFFICE」に勤務。2011年より「海岸歯科室」に勤務し、2014年から「KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん」の院長を務める。
日本小児歯科学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会、日本予防歯科研究会(NPD)に参加。「Myobrace®︎ Member」正規加盟会員。

健康な歯を保つための歯列矯正

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歯列矯正治療について、「海岸歯科室」の森本院長にお伺いします。最初の質問ですが、歯並びが悪いことにはどんな問題があるのでしょうか?

一般的には、まず見た目の問題。そして口腔内の健康については、ブラッシングがしにくいために歯周病・虫歯になりやすいことなどが挙げられると思います。

健康な歯を保つための歯列矯正

森本院長は、歯列矯正治療について特にどの点を重視されていますか?

歯列矯正治療は見た目をよくする目的で受けられる方が多いと思いますが、近年は「一生涯、自分の歯で噛む」ために治療を受けるという考え方が少しずつ広がってきています。私もこの点に注目しています。

具体的に教えていただけますか?

当院では歯列矯正だけでなく、歯周病や虫歯の治療、入れ歯インプラントなど、トータルに口腔内の治療を行っています。その経験からいいますと、根本的な噛み合わせをしっかり治さないと、歯周病や虫歯が再発することがあります。このことから、「一生涯、自分の歯で噛む」ためには、治療計画の中に矯正治療を組み込む必要があると考えています。

歯並びが悪いと、歯の健康が損なわれるということですか?

歯周病や虫歯だけが問題なのではありません。歯そのものへの負担も考える必要があります。食事をするときは、すべての歯で噛むことが理想的です。しかし、歯並びが悪いと、奥歯でしか噛めなかったり、左右どちらかの歯に大きな負担がかかったりしますよね。こうしたことによって歯を失うリスクが高まることがとても多いのです。
たとえば「オープンバイト(開咬)」と呼ばれる、上下前歯の間に隙間があり、奥歯でしか噛めない状態の方は、負担の大きい奥歯から失う傾向があります。

実際にそういう患者さんがいらっしゃるのですか?

日本歯科医師会が推進している「8020運動」、つまり「80歳になっても自分の歯を20本残そう」という目標を基準にしてみましょう。
私の経験では、80歳で20本の歯が残っている人の中にオープンバイトの患者さんはほとんどいないのです。反対咬合(下顎が上顎よりも前に出ている、いわゆる受け口)の患者さんにも、ほぼいません。
ご高齢の方に「八重歯」の人はまず見られないですよね? 八重歯も残らないからです。早めに治療を受けて歯並びや噛み合わせをよくすることで、自分の歯を1本でも多く残せる可能性が高まるのです。

しかし、高年齢の方にとって、歯列矯正治療は抵抗が大きいのではないでしょうか?

歯列矯正治療というと、歯にワイヤーを装着する「ブラケット(ワイヤー)矯正」のイメージが強く、治療器具が目立つことに抵抗を感じる方が多いと思われます。
しかし、後ほど詳しく説明しますが、「マウスピース矯正」であればその問題はありません。見方を変えると、マウスピース矯正が登場したことで、大人の歯列矯正治療が普通に行えるようになってきたということですね。

何歳くらいまで歯列矯正治療は可能なのでしょうか?

40歳代なら問題ありません。歯周病の状態が安定していれば、60歳代でも治療をしていますよ。

本来、歯列矯正治療は早めに行ったほうが望ましいのですよね?

歯並びは、舌癖(ぜつへき=気づかないうちに舌を歯に押しつけていたり、歯の間から舌が出ていたりする癖のこと)や呼吸の問題が大きく影響するので、混合歯列期(永久歯が生え揃う前)から歯列矯正治療を行うのが理想的です。この時期に悪い癖をとっておかないと、歯並びを直しても、後に悪くなることが多いのです。
逆にいうと、早い段階で癖をとっておけば、大人になってから矯正治療を受けなくてすむ可能性が高くなります。このあたりについては、分院「KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん」の櫻井院長に、後ほど話をしていただきます。

歯列矯正治療を受ける決心がつかない方も多いように見受けられます。

先ほどお話しした、「40~60歳代でも矯正治療が受けられる」ことや、「一生涯、自分の歯で噛む」ための治療であることをよく理解されていないことが一番の理由だと思いますね。ここは患者さんの問題というより、私たち歯科医師が伝え続けていかないとならないことだと感じています。

健康な歯を保つための歯列矯正

抜歯が必要になる可能性があるということも、治療に踏み切れない理由のように思われます。

抜歯をしなければならないケースは、顎の骨に歯がきれいに並ぶスペースが十分にないときです。歯列矯正治療では必要に応じて、隣り合う歯のエナメル質を削ってわずかな隙間をつくる「ディスキング」という処置を行い、小臼歯1本分くらいのスペースを確保します。そのスペースを利用して歯を並べることができれば、抜歯の必要はありません。
加えて、マウスピース矯正であれば、抜歯をしなくてすむ確率が高くなります。これについても後ほど改めて説明します。

見た目を気にせずに治療可能なマウスピース矯正

見た目を気にせずに治療可能なマウスピース矯正

先ほどからお話に出ている「マウスピース矯正」について教えてください。

治療の方法には、ブラケット矯正とマウスピース矯正があります。ブラケット矯正は、歯にブラケットと呼ばれる装置を取りつけ、それらを繋ぐワイヤーによって歯を動かす治療方法です。
一方、マウスピース矯正は、その名の通りマウスピースを歯に装着する治療方法です。取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいというメリットがありますね。金属アレルギーの人でも安心して装着できるという利点もあります。

貴院で採用されている矯正装置はどのようなものですか?

当院で導入しているのは、長い実績があり、全世界で最大のシェアを誇る「インビザライン(Invisalign)®︎」という矯正装置です。「アライナー」と呼ばれるマウスピースは、透明に近く、厚さはわずか0.5mm。装着する負担が小さいのが特徴です。

ブラケット矯正と比較して、「インビザライン®︎」にはどんな長所があるのでしょう?

今お話ししたこと以外では、痛みが少ないこと、そして効率よく歯を動かせるので治療期間が短くなることが大きなメリットですね。
痛みに関しては、患者さんからも「想像していたのとは違ってほとんど痛くない」という感想をいただくことが多いです。

対応できる症例の幅についてはいかがでしょうか?

かつては、ブラケット矯正のほうが幅広い症例に対応できるという意見も聞かれましたが、近年は逆転していますね。
インビザライン®︎」は、数年前と現在とではまったく異なるといっていいほど進化し、数多くの症例に対応できるようになっています。世界中に広まることによって蓄積された、膨大な量のデータを基に改良が重ねられているからです。

数多くの症例に対応できる、その理由を教えてください。

ブラケット矯正では、歯をワイヤーで引っ張る方向にしか動かせませんが、インビザライン®︎」では、歯と歯の間を広げたり、歯を奥のほうへ送ったりすることも可能だからです。
先ほどお話ししたように、歯列矯正治療では、歯を正しく並べるためのスペースを確保するために抜歯が必要になるケースがあるのですが、「インビザライン®︎」であれば、同じ理由で抜歯を回避できる確率が高くなります。

実際に「インビザライン®︎」を選択される患者さんは増えていますか?

当院では、開業当初からブラケット矯正治療を行ってきており、「インビザライン®︎」矯正治療は2019年12月に開始したばかりです。大幅な進化を遂げたことで、以前見られたいくつかの問題が解消されたと判断して導入しました。
つまり、当院の導入実績は3カ月ほど(*インタビュー時までの期間)なのですが、ほとんどの患者さんが「インビザライン®︎」を選択し、すでに30名以上が治療を始めています。これまでに200を超える症例を経験している「インビザライン®︎」の専門医がいることも、安心して治療を受けていただける大きな理由ですね。

ブラケット矯正より治療費が高いのではないでしょうか?

当院では、「インビザライン®︎」を使用するほうがブラケット矯正より安価です。当院での具体的な金額をいえば、ブラケット矯正ではおよそ88万円(税込)かかり、目立たない色のブラケットやワイヤーを使用すると治療費はさらにアップします。一方、マウスピース矯正では76万7,800円(税込)です。これは症例によらず一律の金額です。

治療費の分割払いなどもあるのですか?

金利・手数料がかからない、60回までの分割払いをご利用いただけます。実際、歯列矯正治療を受けられる患者さんの多くは、分割払いを選択されますね。
高額な治療費を心配される方もいらっしゃるので、当院では患者さんに治療について説明をする際に、お支払い方法についてもお伝えしています。

ブラケット矯正の需要は、まだあるのでしょうか?

ほとんどなくなってきている、というのが実感ですね。ただし、顎の成長が進んでいる若年層では、治療期間中にアライナーが合わなくなることがあるので、その場合はブラケット矯正を選択することがあります。
当院ではブラケット矯正治療についても、経験豊富な専門医がおりますので対応が可能です。

見た目を気にせずに治療可能なマウスピース矯正

インビザライン®︎」による矯正治療の流れ

「インビザライン®︎」による矯正治療の流れ

マウスピースを用いる場合、具体的にどのような流れで治療が行われるのでしょうか?

私は口腔内をトータルに治療することを重要だと考えて治療をしていますので、まずは口腔内診断から始めます。最初から歯列矯正治療を希望される患者さんもいらっしゃいますが、一般的には、根本的な治療計画の中に歯列矯正治療を組み入れる必要があるかどうかを判断し、必要であれば患者さんに提案するという流れになります。

その口腔内診断はどのように行うのですか?

患者さんの歯や顎の状態を詳しく診断するために、「iTero Element®」というスキャニング装置で口腔内のデジタル印象(映像)を採得(撮影)します。この装置は「インビザライン®︎」矯正治療に特化したスキャナーですが、当院に導入している新しい「iTero Element® 5D」では、歯並びだけではなく歯と歯の間にある虫歯の有無なども診断可能なので、歯列矯正治療を希望されている患者さん以外の診断にも使っています。

それはレントゲン撮影などとは異なるものでしょうか?

精密で立体的な映像が得られるのはもちろんですが、治療後のイメージをシミュレーションでき、最終的にどのような歯並びになるのかを患者さんご自身の目で確認していただけることが最大の長所です。シミュレーションにより、治療にかかる期間の目安もわかります。

ほかにも診断に使われる器具はありますか?

当院ではマイクロスコープと歯科用CTを導入しています。マイクロスコープ歯列矯正を行う前の、歯周病や虫歯の治療に大変有効です。
歯科用CTは、歯列矯正の診断でも活躍しています。一般的に、歯列矯正の診断では「セファロセファログラム=頭部X線規格写真)」で撮影する歯科医院が多いと思いますが、歯科用CTのほうが歯槽骨(歯を支える骨)の厚みなども正確にわかります。

アライナーはどこでつくられるのでしょう?

「iTero Element® ︎5D」のデータを「インビザライン®︎」の提供元である米国アライン・テクノロジー社にインターネットを通じて送信すると、そこでつくられたアライナーが当院に送られてきます。以前は歯科医院がとったシリコン印象(型)を同社に輸送する手間があったため、アライナーが到着するまで1カ月以上かかりましたが、今では2週間ほどに短縮されました。

アライナーは定期的に変えるのですか?

ひとつのアライナーによって歯を動かす量はだいたい決まっていて、アライナーを1週間ごとに変えることで段階的に歯を動かします。
必要なアライナーの数は症例によって大きく変わってくるのですが、それは「iTero Element® ︎5D」のシミュレーションで判断され、少なくて30枚程度、平均すると50枚程度です。
難易度が高い症例では、ある程度動かした後の調整に追加のアライナーが必要になるため、100枚程度作製することもあります。

治療期間はどれくらいでしょうか?

ひとつのアライナーを1週間装着しますから、枚数が多ければ治療期間も長くなります。期間に言い換えると、短い患者さんで1年以内といったところですね。

どれくらいの頻度で通院する必要がありますか?

患者さんには2カ月ごとに通院していただいています。その際に、その後2カ月間に使用するアライナーをお渡ししています。

治療が成功しないケースはあるのでしょうか?

マウスピース矯正では、医師の指示通りにマウスピースを装着することが求められます。具体的には1日20時間以上です。これだけは患者さんにちゃんと守っていただかないと、シミュレーション通りに歯を動かすことができません。

「インビザライン®︎」による矯正治療の流れ

治療後は、どのような処置を行うのですか?

矯正した歯が元に戻らないよう、「保定(ほてい)」という処置を行います。保定するためにリテーナー(保定装置)を装着しますが、これにもいくつかの種類があり、当院では着脱可能なマウスピースタイプを使用しています。
保定には、治療に要したのと同じだけの期間をかけるのが一般的です。

マウスピース矯正について、この記事を読まれている方にメッセージなどがありましたらお願いします。

私たちの目標は「一生涯、自分の歯で噛む」こと、すなわち口腔内の健康を長く保つことです。歯列矯正は、そのために必要なひとつの手段と位置づけています。これまで、40歳代以上の方があまり受けてこなかった歯列矯正治療ですが、マウスピース矯正という治療法を用いて、私たちが患者さんに一歩踏み出すきっかけを与えることができればと考えています。
実は、長年ブラケット矯正を行ってきた専門医にとって、マウスピース矯正に移行するというのは意識的なハードルが高いのです。その大きな理由は、過去のマウスピース矯正の治療法に問題点が見られたということ。しかし今のマウスピース矯正、特に「インビザライン®︎」矯正治療には、ブラケット矯正よりも優れた点が数多くあります。
これまで当院がマウスピース矯正に手をつけてこなかったがために、「もしかすると歯を失った患者さんがいたのでは」という思いもあります。ですから、これからは「矯正の時期を逃した40歳代以上の方にも治療を行って、歯を残してもらいたい」。その思いを強くしています。

よい歯列を育てるためには幼児期からのトレーニングが大切!

よい歯列を育てるためには幼児期からのトレーニングが大切!

ここからは、森本院長がインタビュー冒頭で重要性を指摘された幼児期の歯並びについて、「KAIGAN DENTAL OFFICE こどもの歯医者さん」院長としてのご意見を中心にお伺いします。

当院では、6~12歳を対象として矯正治療を行います。混合歯列期(永久歯が生え揃うまでの期間)は当院で治療し、それ以降も矯正治療を継続する必要がある患者さんには「インビザライン®︎」に移行していただくケースが多いですね。

なぜ幼児期からの治療が必要なのでしょうか?

歯並びが悪くなる理由には遺伝的な要素もありますが、それ以外の原因で歯並びが崩れてくることが、特に今のお子さんには多く見受けられます。しかし、幼児期から歯のまわりの環境を整えることで歯並びがきれいになり、顔面もきれいな成長発育を遂げることが期待できます。

いわゆる矯正治療とは少し意味合いが異なるわけですね。

矯正治療は、顎の発育が止まった段階で歯列の状態を診察し、必要に応じて行う、文字通りの「治療」です。それに対して幼児期からの治療は、口の周囲の筋肉や骨格を正しく育てるためのトレーニング、つまり「予防」にあたるものと考えていただくといいのではないでしょうか。しっかり予防することで、将来、歯列矯正治療が不要になることを目指しているのです。

使っている器具はどのようなものでしょうか?

当院では「マイオブレース(Myobrace)®︎」と「プレオルソ®︎」というマウスピース型の器具を使用しています。
マイオブレース®︎」で説明すると、マウスピースはトレーニングの段階に合わせ、半年~8カ月ほどで新しいものに変えます。サイズはもちろんですが、最初は柔らかいものからはじめ、徐々に硬い材質のものに変えていくという流れです。

トレーニングはどのように行うのですか?

マイオブレース®︎」の場合、専用のマウスピースを装着して、口腔筋機能療法MFT)と呼ばれる簡単なアクティビティー・プログラムを実践していただきます。
アクティビティーは4つのカテゴリーに分かれていて、それぞれ「呼吸」「舌の位置」「嚥下(飲み込む動作)」「頬・唇の使い方」を正しくすることを目的としており、治療の段階などに応じてさらに細分化されています。

トレーニングは来院時だけ行うのですか?

ご自宅では「ホームワーク」と呼んでいるトレーニングを行っていただきます。やることは簡単ですが、毎日行っていただくことがとても大切です。

マウスピースは一日中装着しなければならないのですか?

マイオブレース®︎」は日中の1時間と、就寝時に装着します。装着するだけでも舌の位置を正しく矯正するなどの効果がありますが、最大の目的は口の周囲の筋肉の機能を改善すること。長く装着することより、しっかりトレーニングすることのほうが重要です。

治療にはどれくらいの期間を要するのでしょうか?

治療に要する期間はトータルで2年から2年半ですね。

2年以上、毎日トレーニングをするというのは、お子さんにはちょっと難しいのでは?

トレーニングの内容は簡単ですが、毎日行うというのはお子さんにとって確かに大変なことでしょう。ですから、親御さんの協力が非常に大切です。
もっとも、共働きであるなどお子さんの面倒を十分に見られないご両親はいらっしゃいます。当院では治療を始めるにあたって親御さんとよく相談し、どのようにトレーニングを継続するかを一緒に考えるようにしています。

よい歯列を育てるためには幼児期からのトレーニングが大切!

費用はどれくらいかかるのでしょうか?

当院のホームページにも明記してありますが、基本治療費は6~7歳が25万円、8~10歳は30万円、11歳以降は35万円となります。相談料は無料です。

ありがとうございました。それでは最後にメッセージをいただけますでしょうか?

口まわりの筋肉や骨格が正しく発達していないと、歯並びが悪くなる。これは以前からいわれていたことですが、近年になってやっと注目されるようになり、同時に「マイオブレース®︎」などの器具で予防できる可能性が高いということもわかってきました。当院では口腔内の状態をトータルに診断いたしますので、親御さんがトレーニングの必要があるのかどうか判断できない場合でも、虫歯の診断などをきっかけにご相談ください。
口まわりの機能が悪いということは、将来の体全体の健康に大きく影響します。高齢になって口まわりの機能が衰えていくことは避けられませんが、もともと十分な機能をもっている人とそうでない人では、機能の衰え方に雲泥の差が生まれます。
健康寿命を伸ばすためにも、小さなころから口まわりのトレーニングに取り組むことをおすすめします。

編集部まとめ

歯列矯正治療は「一生涯、自分の歯で噛む」ために受けるもの。森本院長のこうした考えがよく理解できたのではないでしょうか。また「インビザライン®︎」によって、歯列矯正治療のハードルがとても低くなっていることも、おわかりいただけたかと思います。
口腔内のトータルな健康を維持するためには、必要に応じて歯列矯正治療を受けることが重要なんですね。一方で、櫻井院長にご説明いただいた、幼児期からの口まわりのトレーニングも大切。ご自身だけでなく、お子さんの歯並びにもぜひ心を配っていただきたいと思います。

医療法人社団 康樹会 海岸歯科室

医院名

医療法人社団 康樹会 海岸歯科室

診療内容

歯科一般・虫歯・入れ歯 歯周病 審美治療 矯正歯科 インプラント ホワイトニング 予防・クリーニング 口臭 トータルヘルスプログラム 訪問治療

所在地

千葉県千葉市美浜区高洲3丁目14−6
ストーニービル3F

アクセス

JR京葉線「稲毛海岸」駅より徒歩3分

この記事の監修歯科医師