子どもの歯並びは早めに受診を!気になる費用や注目の小児矯正について【大阪市 はた歯科】
このような理由から、注目度も上がっている子どもの矯正歯科。今回は、【はた歯科(大阪市平野区)の秦 敏久先生】に、子どもの歯列矯正について詳しく教えていただきます。
秦 敏久
はた歯科 院長
大阪大学歯学部卒業後、平成9年にはた歯科を開院。以来、「患者様第一」をモットーに、丁寧でわかりやすいカウンセリングと治療を提供している。特に矯正治療に力を入れており、成人から子どもまであらゆる年代の患者様に、要望に沿ったさまざまな方法での治療を行っている。
目次 -INDEX-
子どもの歯並びは早めに診てもらうのがおすすめ
しかし、実際には早い段階から歯並びを診てもらうことで得られるメリットがあります。
まずは、早めに歯並びを診てもらうメリットについてみていきましょう。
歯や骨を動かしやすい
子どもの歯や骨は、成長の途中です。その分、矯正によって動かす際に大人よりも動かしやすいという特徴があります。
乱れた歯並びやあごの骨が発達に影響するリスクを回避できる
歯並びやあごの骨が乱れたままにしていると、滑舌や、物を噛むのに影響が出る可能性があります。早めに診察してもらうことで、この影響を小さくできるかもしれません。
指しゃぶりや口呼吸などの癖を改善効果が期待できる
指しゃぶりや口呼吸は、歯並びに悪影響をあたるとされています。歯並びを意識することでこれらの癖も改善し、噛んだり話したりする機能の発達が期待できます。
生まれつきなかったり埋もれたりしている歯のフォローができる
子どもによっては、生まれたときから歯がなかったり、埋もれたまま生えてこなかったりするケースがあります。
この空いたスペースをそのままにしておくと、歯並びはどんどん乱れていってしまう可能性も考えられるでしょう。
だからこそ、歯がなかったり埋もれたりしているのを早めに見つけ、適切に処置することで、早いうちから歯並びが整うとされているのです。
早い時期から口の健康に気を遣うようになる
早めに歯並びを診てもらうことで、子ども自身が幼いうちから歯や口の健康に意識が向くようになります。その結果、予防に対する意識が高まることでしょう。
このように、早い段階から歯並びを診てもらうことで、多くのメリットが得られます。
一方、デメリットとしては治療の際に痛みを伴うという点が挙げられるでしょう。
それでは、どのような時期から歯並びの相談を歯科医院にすればいいのでしょうか?
治療開始の時期については、患者様一人ひとりのケースによって異なると言います。なぜなら、子どもの歯並びの軽いデコボコなどは、大人になるにつれ自然に改善する場合もあるからです。
その一方、乳歯のうちから治療を開始した方がよい場合もあるといいます。これは、受け口では上あごの成長を妨げ、下あごの成長を促進するとされているためです。
またこのような治療開始時期について、秦先生は以下のようにおっしゃっていました。
歯科医院によっても治療開始時期を含めた治療方針はさまざまなようです。子どもの歯列矯正は、早いうちに一度は受診して歯科医師と相談しながら治療開始時期を決定しましょう。
心配であれば、一人の医師の見解ではなく、セカンドオピニオンを受けるのも有効的といえるでしょう。
子どもの歯並び矯正の費用は医院や開始時期で異なる
保険診療で治療できる場合は、厚生労働省が指定した原因と医療機関の条件を満たす必要があるため、治療を開始する前に歯科医師に保険診療にならないか相談しておくことが大切です。
また自由診療では、窓口でのお支払いは10割負担になります。そのため、歯列矯正のデメリットとして費用負担が大きい点も挙げられるでしょう。
さらに治療費は、歯科医師の裁量で決定されます。つまり、同じ治療を受けた場合でも、受診した歯科医院によって治療費が異なるというケースもあるのです。
治療費のトラブルを回避するには、治療を開始する前にインターネットや医療機関への問合わせで治療費の目安を把握しておくといいでしょう。
そのため、子どものうちから治療を始めることをおすすめします。
デンタルローンもあるため、活用してもいいかもしれませんね。
大人になってからの矯正は子どもよりも治療が大変なため、子どものうちから治療を開始した方が良いようです。
費用面が気になる場合には、デンタルローンなどをうまく活用することもおすすめですよ。
また、歯列矯正は美容目的ではなく、子どもの成長の阻害を防ぐために行うのであれば、医療費控除の対象となります。デンタルローンを活用した場合でも、医療費控除の対象となるため、ぜひ活用してくださいね。
はた歯科 矯正費用 45万4,300~83万500円(税込)
矯正していることが気付かれにくいネオキャップシステムとは
ネオキャップシステムとは
ネオキャップシステムでは、ネオキャップ(※)というプラスチックの矯正装置をおもに乳歯に装着します。
白いプラスチックを歯にかぶせるように装着するため、一見矯正装置とは気づかれにくい方法といえます。
またこの方法では、就寝時にドイツ式ビムラー(※)という矯正装置を装着し、これによって歯を動かしていきます。そのため、日中は痛みに悩まされることもありません。
一般的な歯列矯正に比べて費用が抑えられ、虫歯になりにくいこともメリットだそうです。
ネオキャップシステムのメリットについて、秦先生は次のようにお話ししてくださいました。
それは、従来の矯正装置のような精密な矯正はできないという点です。あくまで自然な歯並びを目指す治療法となります。
また、一部の医療機関でしか受けられないこともデメリットに挙げられるでしょう。
ネオキャップシステムは、見た目や費用がネックで歯列矯正に踏み切れない人の新しい選択肢になるかもしれません。
(※)ネオキャップやドイツ式ビムラーは未承認医薬品であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
医薬品副作用被害救済制度とは、国から承認された医薬品を適切に使ったにもかかわらず副作用が生じた場合に、医療費などを給付して救済をはかる制度です。
しかし、この制度は承認がおりている医薬品が対象となるため、未承認であるネオキャップシステムではこの制度は活用できないかもしれません。このような点も考慮に入れて、治療法を選択しましょう。
編集部まとめ
子どもの乳歯が生えそろったら一度は歯科で診てもらいましょう
歯列矯正は歯並びを整えるだけでなく、あごの骨を整えるという意味でも必要な治療です。
成長途中の子どものうちに治療を開始し、あごの骨と一緒に歯列を整えることできれいな歯並びを目指すことができます。子どもに歯列矯正を受けさせようか悩んでいる方は、ぜひ一度歯科を受診することをおすすめします。
見た目や審美面が気になって歯列矯正に踏み切れない場合は、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならない可能性がありますが、ネオキャップシステムも選択肢に加えてはいかがでしょうか。