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歯医者が怖くて緊張する人必見! 痛みを感じない無痛治療

 更新日:2023/03/27

歯医者を恐れる子どもは少なくありません。また、それと同時に大人になっても歯医者が怖いと感じる人は一定層存在しています。その大きな理由の一つとしては、虫歯治療の際の痛みが怖いということです。

しかし、最近ではそのような患者さんの負担を少しでも軽くするため、痛みを極力感じさせない無痛治療も増えてきています。ここでは、無痛治療の技術について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
宮間 正泰 (赤井歯科医院 院長)

歯の治療時の痛みによる恐怖症

歯の痛みを怖がる人は、どのような理由で恐怖を感じるのかについて、確認していきましょう。

歯科治療恐怖症とは?

歯医者が怖いと感じる症状を歯科恐怖症と呼びます。歯科恐怖症に悩む人々は、自分がなぜ歯医者が怖いのかよくわかっていないというケースも少なくありません。

ただ、多くの場合は、子どものころを含めて過去に歯医者で不快、もしくは怖い経験をしていることがあるようです。いわゆる心的外傷(トラウマ)となり、歯の治療だけではなく、歯医者自体に対して、体や心が拒否反応してしまうといわれています。

パニック障害になるケースもある

また、歯科恐怖症でない場合は、パニック障害により歯医者が苦手という方も少なくありません。パニック障害は近年増加傾向にあり、日本人のおよそ2~3%はパニック障害を発症するといわれており、気付かないうちにパニック障害になっているケースもあります。

パニック障害を引き起こすと、強烈な不安感や緊張感、めまいといった症状が現れます。さらに、人によっては発汗や手足の震え、吐き気、恐怖感が引き起こされることもあるのです。歯医者の治療中にパニック障害が発症すると、再び歯医者を訪れた際に、その時に苦しみを思い出してしまうため、歯医者が苦手になってしまうとされています。

不安緊張の除去は無痛治療の第一歩

ここでは、無痛治療における不安や緊張の除去方法について、解説します。

不安があると痛みが強くなりやすい

無痛治療といっても、何も技術的なものだけではありません。歯科医が行う無痛治療の第一歩は、患者さんが抱えている不安や緊張感を除去することです。

歯医者や虫歯治療に恐怖を感じている場合、通常の人が思っている以上に痛みを感じやすくなります。そのため、歯医者は怖い場所ではない、虫歯治療は痛いものではないというイメージを持たせることが重要となるのです。

しっかりとした面談を

そのため、実際に治療をする前に、歯科医と患者さんがしっかりとコミュニケーションをとることができる時間を設けることが多いです。歯の中でどの部分が悪くなっているのか、どのような治療を進めていく予定であるのかについて、説明をしていきます。

また、少しでも不安を取り除くことができるように、納得がいくまで質問などに答えてもらうことができます。患者さんが、歯科医を信頼できるようにコミュニケーションをとっていきます。

場合によってはクリーニングだけも

そもそも、診察台に座るだけでも恐怖心を感じる方もいます。そのような場合は、いきなり治療を始めるのではなく、まず痛みの感じない歯のクリーニングから始めるケースも多いです。診察台に座っても怖いことにはならないと感じることで、実際の治療に対しての恐怖心を和らげていきます。

痛みを抑えるための麻酔技術

無痛治療でもっとも重要な麻酔技術について、詳しく解説していきます。

表面麻酔とは

歯医者での麻酔を使った治療では、多くの場合2段階の麻酔処置を行います。表面麻酔とは、最初の段階で行う麻酔処置のことをいいます。歯茎というのは、体のほかの部位に比べて、痛みに敏感であるという特徴があり、いきなり注射を刺してしまうと強い痛みを感じます。その痛みを緩和させるために、まず注射を指す部分に、麻酔薬を塗り込んで、注射の際の痛みをなくします。

極細の針を使った麻酔

針というのは、細ければ細いほど痛みを感じにくいです。例えば、蚊に刺されても痛みを感じる人は非常に少ないです。そのため、麻酔に使用する針も極細の針を用いて、さらにゆっくりと注射を指していきます。また、実際に注射を差すポイントも、医学的な見地で痛点の少ない部分を見極めて注射を行います。

電動麻酔注射の効果

最近では、電動麻酔注射という機器も存在しています。麻酔薬というのは、一気に注入すると細胞が膨張して痛みを感じるようになります。そのため、ゆっくり注射をしていくのですが、人間の手で行うとどうしてもそのスピード限界やムラが生じてしまうのです。そこで、人の手ではなく機械を使って一定の速度で注入することにより、痛みを感じにくい麻酔注射を実現することができます。

その他の無痛治療法

無痛治療には、その他にもさまざまな技術が用いられています。ここでは、その技術の一部について、簡単にご紹介していきます。

緊張感を和らげる笑気ガス

歯医者の匂いや音が苦手、器具が入るだけで吐き気がするというように、歯医者自体に恐怖心を抱いている方には、治療の際に笑気ガスを吸引してもらいます。

笑気ガスには、吸引することで「ふんわり」とした気分になることができ、過度な緊張感や恐怖感から解消されやすくなります。治療が終わった後は、酸素を吸うことで通常の状態に戻ることができるので安心です。

耳から入る不快音を抑える

歯医者特有の、歯を削る機械の音を聞くだけで恐怖心を感じてしまうという方は多いです。最近では、通常のコントラアングルよりも高振動の機器が登場しており、歯を削る際の音を最小限に抑えることができます。さらに、歯を削るときに生じるブレも抑えられているので、可能な限り削る歯を少なくすることも可能です。

静脈内鎮静法とは

これらの無痛治療であっても、恐怖心を拭い去ることができない方には、静脈内鎮静法という手法を利用されることがあります。

麻酔により、うたた寝しているような気分の中で治療がすすめられていきます。患者さん自身はちょっと昼寝をしている間に気がついたら治療が終わっていたという感覚を得ることができるので、歯医者が怖い方にも安心して治療を受けることができるでしょう。

歯医者が怖い場合は無痛治療を相談

極端に歯医者が怖いなど、歯科恐怖症やパニック障害の経験がある場合は、積極的に無痛治療の検討をするようにしましょう。

無痛治療には、精神的な不安や恐怖を取り去るためのカウンセリング的な方法、痛みを極力感じさせないための麻酔の手法や機器を導入した治療などが確立されています。また、なにをしても恐怖感をぬぐえないという場合は、静脈内鎮静法によって、眠っている間に治療をしてもらうことも可能です。

歯の無痛治療は、ある程度であれば多くの歯医者で受けることができます。ただ、本格的な無痛治療を受診したいのであれば、無痛治療に特化している歯医者を探したほうがよいでしょう。自分に合った治療方法などをしっかりと相談して治療を進めていきましょう。

宮間 正泰 歯科医師 赤井歯科医院 院長監修ドクターのコメント

歯科治療はどなたにとっても不快な物でしょう。痛みの閾値(痛みを感じる強さの度合い)は人それぞれです。それはご本人しか分からないものです。私たちが治療をしていても、本当に痛いのかと疑う時があります。特にお子さんでは麻酔の必要がない治療の時でも、歯を触っただけで痛いと大騒ぎするお子さんもいらっしゃいます。「じゃあ、注射をして治療しよう。」と言うと「注射はしなくても大丈夫、痛くないから」とその後、何もなかったように治療を受けるお子さんもいらっしゃいます。お子さんの場合は、なぜこんな事をしなければ成らないのか、どうして注射をするのか、理解をしていないから恐怖で仕方ないからです。でも説明をしてあげると治療にもだんだん慣れてきて、注射も頑張ってしてくれます。
大人の方もそうではないでしょうか?歯の治療が怖い方は、歯医者は痛いと何処かに刷り込まれているものです。この治療は痛くない、これは少し痛いが我慢出来るから麻酔はしない方が楽だ。など理解をすれば歯科治療は怖く無くなってくるでしょう。

 

監修ドクター:宮間 正泰 歯科医師 赤井歯科医院 院長

虫歯治療でおすすめの歯医者さん 関東編

赤井歯科医院

出典:http://www.akaishika.com/

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