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「やたら眠い」症状の”隠れた原因”はご存じですか?対処法を医師が解説!

 公開日:2026/02/19
「やたら眠い」症状の”隠れた原因”はご存じですか?対処法を医師が解説!

やたら眠いで、身体はどんなサインを発している?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「やたら眠い」のは何が原因?他の考えられる病気も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

秋谷 進

監修医師
秋谷 進(東京西徳洲会病院小児医療センター)

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1999年、金沢医科大学卒業。金沢医科大学研修医を経て2001年国立小児病院(現・国立成育医療研究センター)小児神経科、2004年6月獨協医科大学越谷病院(現・獨協医科大学埼玉医療センター)小児科、2016年児玉中央クリニック児童精神科、三愛会総合病院小児科を経て、2020年5月から現職(東京西徳洲会病院小児医療センター)。専門は小児神経学、児童精神科学。

「やたら眠い」症状で考えられる病気と対処法

あなたは「最近、やたら眠いなぁ…」と感じていませんか?
もしかしたら、それは単なる睡眠不足ではなく、何かの「体のサイン」かもしれません。
日中の眠気は、集中力や作業効率の低下だけでなく、生活の質全体を下げてしまう厄介な症状です。早く何かしたいですよね。
今回は、そんな「やたら眠い」にお悩みの方に向けて、考えられる原因や対処法を解説していきます。
もしかしたら、あなたの「眠い」は、ちょっとした工夫で解決できるかもしれませんよ。

更年期でやたら眠い症状で考えられる原因と対処法

実は、やたら眠い症状で気をつけたい疾患の1つが「更年期障害」です。
更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、様々な体の変化が起こります。そして、 このホルモンバランスの乱れが、自律神経を不安定にし、睡眠に大きく影響を与えるのです。
更年期障害の場合は、単に不眠症の一般的な生活習慣の改善だけではよくならないケースが多く、 ホルモン補充療法 (HRT)をはじめとした、更年期障害の治療が必要になることがあります。
不眠症といえば心療内科や精神科に受診される方もいますが、
●ほてり: 顔や首、胸などが急に熱くなる感じ。
●のぼせ: 頭に血がのぼったような感覚。
●発汗: 特に顔や頭、首などに大量の汗をかく。
といった更年期障害に伴う症状がある場合には婦人科も受診しましょう。

女性でやたら眠い症状で考えられる原因と対処法

女性でやたら眠い症状で考えられる原因として、更年期障害以外には例えば以下が考えられます。
● 月経関連過眠症
● 睡眠時無呼吸症候群 (SAS)
● ナルコレプシー
● 甲状腺機能低下症
月経関連過眠症とは、月経周期に伴ってやたら眠い症状が出てくる疾患のこと。生理前になると、日中に耐え難いほどの眠気に襲われ、生理が始まると眠気が軽くなるのが症状の特徴です。生理周期に伴う女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の変動が原因と考えられています。
一般的には、低用量ピルや漢方薬による治療が行われますが、いずれにせよ婦人科での治療が行われます。
また、甲状腺機能低下症も甲状腺ホルモンの分泌量が低下する病気。特に女性に多い「橋本病」という自己免疫疾患が多いですね。こちらはメンタルクリニックよりは内分泌疾患であり、甲状腺ホルモンを補充する治療が行われます。

やたら眠くだるい症状で考えられる原因と対処法

では、やたら眠いだけでなく、だるさも伴う場合はどんな疾患が考えられるのでしょうか。例えば、以下のような疾患があげられます。
● 慢性疲労症候群
● うつ病
● 貧血
● 糖尿病
慢性疲労症候群とは、日常生活に支障をきたすほどの強い疲労感が6ヶ月以上続き、睡眠をとっても疲労感が回復しないのが特徴の疾患です。頭痛、筋肉痛や微熱、リンパ節の腫れをしばしば伴います。診断が難しく、治療法も確立されていないため、根気強い治療が必要となる疾患ですね。
患者数の多い糖尿病も眠さやだるさが伴う場合があります。糖尿病とは、血糖値が高くなる疾患ですが、インスリンの分泌不足や作用不足が原因で起こります。血糖が高くなりすぎてもだるさや眠さが起こりますし、血糖が乱高下してもだるさや耐えられない眠さに襲われることがあります。
貧血も眠さにだるさを伴うことがありますね。頭に十分な血液が行かなくなるからです。
このように、眠さやだるさでも多くの疾患が考えられますので、病的だと思える倦怠感や眠さがある場合は、内科に受診した方がよいでしょう。

休日にやたら眠い症状で考えられる原因と対処法

やたら眠い症状が休日だけ来る場合はあるのでしょうか。例えば、以下のような疾患が考えられます。
● 睡眠不足・睡眠負債
● 睡眠相後退症候群
● うつ病・抑うつ状態
睡眠負債とは、平日の睡眠時間が短く、慢性的な睡眠不足に陥っている状態のこと。睡眠不足が蓄積すると、休日に寝だめをしても解消されないほどの「睡眠負債」を抱えてしまいます。そして、平日には集中力や注意力が低下して、休日にはほとんどの時間寝てしまい休日に自分の時間が楽しめないという悪循環に陥ってしまいます。
睡眠相後退症候群とは、睡眠リズムが後ろにずれてしまい、夜更かし・朝寝坊の生活になってしまう状態のこと。夜なかなか寝付けずに朝起きられない症状が続いてしまう結果、平日はやたら眠く、代わりに休日に寝だめをしてしまうことで、さらに睡眠リズムが乱れて悪循環に陥ってしまいます。
これらの場合は、平日の睡眠時間をまずは確保することが大切であり、自分自身だけでなく仕事も含めたライフスタイルの見直しが必要になってくるでしょう。

ストレスでやたら眠い症状で考えられる原因と対処法

ストレスを感じると、眠くなることがあります。これは、ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、睡眠の質が低下することがあるからです。
また、ストレスから逃れるために、眠くなるということもあります。
そのため、まずはストレスの原因が何かを熟知し、ストレスを回避することを第一に考えて行動する必要があるでしょう。

「やたら眠い」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「やたら眠い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

やたら眠くなるのは何か病気ですか?

秋谷 進医師秋谷 進(医師)

やたら眠くなるからといって、必ずしも病気が原因とは限りません。 睡眠不足やストレス、生活習慣の乱れなど、様々な要因が考えられます。
しかし、中には、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー、うつ病、甲状腺機能低下症など、病気が原因で眠気が強くなることもあります。
もし、十分な睡眠時間を確保し、ストレスを解消しても眠気が改善しない場合は、医療機関を受診して相談してみてください。

女性が異常に眠くなるのは何か原因がありますか?

秋谷 進医師秋谷 進(医師)

女性が異常に眠くなる原因には、女性ホルモンの変動が関係することもよくありますね。
特に、月経前や妊娠中は、プロゲステロンというホルモンの分泌が増加し、眠気を引き起こしやすくなります。 また、更年期になると、エストロゲンの分泌が減少し、自律神経のバランスが乱れることで、眠気や疲労感を感じやすくなることがあります。
これらの他に、女性特有の病気である月経関連過眠症や、貧血、甲状腺機能低下症なども、眠気を引き起こす可能性があります。

夜しっかり寝ても昼間にやたら眠たくなるのはなぜですか?

秋谷 進医師秋谷 進(医師)

夜しっかり寝たからといって、睡眠時無呼吸症候群のように睡眠の質が低下していたり、ナルコレプシーのようにホルモンの関係で日中に寝てしまうこともあります。大切なのは、原因が何かを知っておくことです。特に日常生活が障害されているほどの眠気なら、改善する必要がありますので、ぜひご相談ください。

まとめ

やたら眠い症状についてまとめると次のようになります。

● やたら眠い症状は、睡眠不足やストレスだけでなく、更年期障害、月経関連過眠症、睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー、うつ病など、様々な病気が原因で起こる可能性があります。
● 眠気と共に、だるさ、頭痛、集中力低下、イライラ、生理不順などの症状が現れる場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
● 眠気を解消するには、十分な睡眠、ストレス解消、バランスの取れた食事、適度な運動など、生活習慣の見直しも大切です。
● しかし、それでも症状が改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けましょう。

日中の強烈な眠気は自分だけでなく周囲にも影響を及ぼしやすい症状です。早めに改善できるよう、心がけましょう。

「「やたら眠い」症状で考えられる病気

「やたら眠い」から医師が考えられる病気は13個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

婦人科の病気

精神科・心療内科の病気の病気

上記のように眠気の症状が出現する病気はたくさんあります。

「やたら眠い」に似ている症状・関連する症状

「やたら眠い」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • だるさ
  • 集中力低下
  • 生理不順
  • いびきがひどい
  • 睡眠中に呼吸が止まっている

十分な睡眠時間の確保、ストレスの解消、バランスの取れた食事、適度な運動など継続するなど生活習慣を改善しても眠気が改善しない場合には、早めに医療機関を受診し相談しましょう。

この記事の監修医師