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「耳の中がかゆい」ときどのように対処したらいいの?医師が徹底解説!

 公開日:2025/02/11

耳の中がかゆい時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が対処法などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「耳の中がかゆい」ことはありませんか?医師が原因・対処法も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

森崎 剛史

監修医師
森崎 剛史(医師)

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鳥取大学医学部卒業。医学博士。耳鼻咽喉科全般、声の疾患、甲状腺腫瘍を専門とする。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本内分泌外科学会認定内分泌外科専門医、日本超音波医学会認定超音波専門医の資格を有する。

「耳の中がかゆい」ときの正しい対処法は?

かゆみの対処法といえば市販の塗り薬が思い浮かびますが、かゆみの原因によっては逆効果となることもありますので、原因を病院で判断してもらうまではやめておいたほうが良いでしょう。例えば、細菌感染を起こしているときに、市販のかゆみ止めに入っているステロイドを使用すると、感染がさらにひどくなります。早く治したい時も含めて、耳鼻咽喉科で診察してもらうのが近道です。耳の中がかゆいときには、耳かきや耳掃除、イヤホンの使用は、症状を悪化させることになりますので避けてください。
ここで、自分自身で行う耳洗浄の方法をお伝えします。耳がかゆいなどの病気の場合にも害にはなりません。シャワーをぬるま湯(37℃)にして、洗いたい耳を後ろ上方向へ引っ張りながら、耳の穴の奥に向けてシャワーの勢いで数秒洗い流します。耳を引っ張ることで、耳の穴のカーブがまっすぐになり奥に届きやすくなります。反対の手(右耳なら左手)を頭の後ろを通して耳の凹凸に指先を引っ掛けるようにすると引っ張りやすいです。ただし、水の温度が冷たかったり熱かったりすると一時的にめまいがおこりますのでご注意ください。洗浄後、拭く時はタオルで耳の入り口だけにして、奥の方は自然に水が出ていくのを待ちます。

「耳の中がかゆい」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「耳の中がかゆい」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

耳の中がかゆいとき、耳掃除はどうしたらいいですか?

森崎 剛史 医師森崎 剛史 医師

耳掃除は一切しないようにしてください。耳洗浄は良いです。

耳の中がかゆい症状はイヤホンやヘッドホンと関係がありますか?

森崎 剛史 医師森崎 剛史 医師

インナーイヤホンの使用でかゆみがでる場合は、イヤーパッドの材質による接触性皮膚炎を起こしている可能性があります。使用は極力控えるほうがよいでしょう。密閉型ヘッドホンやオープン型イヤホンの場合も耳の中が汗で蒸れてかゆみを起こしている可能性もありますので、使用は控えるほうがよいでしょう。

耳の中がかゆいのは花粉症やアレルギーでしょうか?

森崎 剛史 医師森崎 剛史 医師

花粉症やアレルギーによる耳の中のかゆみも十分考えられます。アレルギーの薬をのんで改善するかどうかで判断できることもあると考えます。

耳の中がかゆくて耳垂れがあるのは病院で治療できますか?

森崎 剛史 医師森崎 剛史 医師

もちろんできます。耳鼻咽喉科を受診される方に多い症状です。

まとめ

耳の中は奥まっていて自分では状態が把握できない場所です。たかがかゆみですが、耳の中のかゆみには注意を要する病気もあります。とくに、耳掃除によって、容易に耳の中に傷ができてしまうことを多くの方がご存知ありませんので、この点にはご注意ください。外耳、中耳は骨までの深さが少ししかありませんので、取り返しのつかない病気に進展しやすい部分でもあり、耳がかゆいだけでも耳鼻咽喉科への受診を遠慮せずに相談するのが良いと思います。

「耳の中がかゆい」で考えられる病気と特徴

「耳の中がかゆい」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

耳鼻咽喉科の病気

命に関わる病気も含まれており、病院受診をためらわないようにしましょう。

「耳の中がかゆい」と関連のある症状

「耳の中がかゆい」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「耳の中がかゆい」症状以外にもこれらの症状がある際は、「慢性中耳炎」「鼓膜円」「悪性外耳道炎」「急性中耳炎」「アレルギー性鼻炎」などの疾患の可能性が考えられます。痛みや聞こえにくさを伴う場合や、なかなか症状が良くならない状態が続く場合は耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。

この記事の監修医師

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