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白内障手術の「多焦点眼内レンズ」のメリットとデメリットとは?費用とリスク【医師解説】

 公開日:2026/05/08
多焦点眼内レンズのメリット、デメリットって?

多焦点眼内レンズは、白内障手術の際に挿入されるレンズの一種で、遠近両方の視力を補正することが可能です。そこで今回は多焦点眼内レンズのメリット、デメリットについて医師の中原将光先生(中原眼科)に話を聞きました。

中原 将光

監修医師
中原 将光(中原眼科)

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浜松医科大学を卒業後、東京医科歯科大学病院(現・東京科学大学病院)眼科、横浜市立大学附属市民総合医療センターなどで研鑽を積む。その後、国際親善総合病院眼科、神奈川県立足柄上病院にて部長を歴任。フリーランスの眼科手術専門医として多数の手術経験を重ねる。現在は中原眼科院長。日本眼科学会認定眼科専門医、ICL(有水晶体後房型レンズ)認定医。

編集部編集部

多焦点眼内レンズのメリットは何ですか?

中原 将光先生中原先生

最大のメリットは、遠近両方の視力を補正できて、眼鏡への依存を減らせることです。これにより、日常生活の質の大幅な改善が期待できます。このことを叶えるためには通常の白内障手術に比べて、医師の技量がより必要になりますが、上手におこわれた手術であれば基本的に一生ものになりますのでメリットは大きいといえます。

編集部編集部

では、デメリットや注意点はありますか?

中原 将光先生中原先生

デメリットとして、「ハロー・グレア」という光のにじみを感じることがあります。これは単焦点眼内レンズでも発生しますが、多焦点眼内レンズでは症状が強く出るものもあります。また、前述のとおり保険適用が限定的であり、費用が単焦点眼内レンズに比べて高額となる場合がほとんどです。最近ではハロー・グレアがほとんど出ないものも開発されていますが、やはり高額です。そうなると最終的なデメリットは費用ということになると思います。また高性能なレンズは扱っている眼科施設が限られていることと、手術技術が高くなければレンズの機能が発揮されないので、病院をしっかり選ばなければいけないということも逆にデメリットになります。

編集部編集部

手術に伴うリスクはありますか?

中原 将光先生中原先生

前提として、すべての手術にはリスクが伴います。白内障手術においても、単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズにかかわらず、感染症や炎症、視力の低下などのリスクがありますが、これらは非常に稀と報告されています。ただし、こういったリスクは医師の技量と手術機器の性能で最小限にすることができます。

編集部編集部

手術の内容について教えてください。

中原 将光先生中原先生

手術は通常、局所麻酔下でおこないます。水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入します。手術時間は多くの場合、約15分で、日帰りでおこなわれています。これらの流れは、どのレンズであっても大きな変わりはありませんが、医院によってはフェムトセカンドレーザーを使用したレーザー白内障手術をおこなえる施設があり、こういった医院ではそちらを選択したほうが安全性と正確性が上がることもわかっています。

※この記事はメディカルドックにて<「白内障手術」の多焦点眼内レンズを入れるデメリットをご存じですか? メリットだけで選ばない!【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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