パイプカット手術の術後、痛みはほとんどなし! 避妊が不要になるまでの期間と注意点【医師解説】

男性が受ける避妊手術「パイプカット」。女性の体に負担をかけずに高い確率で避妊できる方法ですが、日本ではあまり知名度がなく、手術の内容を知らない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、パイプカット手術の注意点や受ける前に知っておきたいことなどについて、「木戸クリニック」の木戸先生に解説していただきました。

監修医師:
木戸 雅人(木戸クリニック)
編集部
手術後、痛みを感じることはあるのでしょうか?
木戸先生
個人差はありますが、手術した部分の痛みはほとんどありません。人によっては、下腹部などに違和感が出ることがありますが、通常は数時間程度でおさまります。
編集部
手術後の注意点はありますか?
木戸先生
手術をした後でも、しばらくは精子が残っていることがあります。そのため、当院では手術終了後2カ月が過ぎてから精子の検査をおこないます。そこで精子が出てこないことを確認したら、避妊をする必要がないと判断します。
編集部
手術が終わったら、すぐに帰宅できるのですか?
木戸先生
はい、多くの医療機関では局所麻酔で手術をおこなうので、手術が終わったらすぐにお帰りいただけます。車を運転することも問題ありません。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
木戸先生
日本ではパイプカットの知名度がそれほど高くないため、手術に対して不安を感じる人も多いと思います。しかし、私はこれまで数多くの手術をおこなっていますが、大きなトラブルや問題はありません。パイプカットは、安全で楽な手術だと思っていただいていいと思います。手術は日帰りですし、会社を休む必要はありません。また、パイプカットの手術は確実に進化しており、私自身も患者さんに身体的負担が少ない方法を常に追求しています。安心して治療を受けるためにも、事前に不安なことや、術後に心配なことがあれば、いつでも医師にご相談ください。
※この記事はメディカルドックにて<「パイプカット」したら二度と元に戻せない? デメリット・手術の流れを医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。


