「子宮頸がん検診」で異常を指摘されても放置しないで!不安を減らす検査結果の読み解き方【医師解説】

子宮がん検診を受けたあと、結果の見方がよく分からず、不安になったことはありませんか? 結果にはいくつかのパターンがありますが、それぞれの意味を正しく理解することが大切です。そこで子宮がん検診の結果の見方についてショコラウィメンズクリニックの木崎先生に解説してもらいました。

監修医師:
木崎 尚子(ショコラウィメンズクリニック)
編集部
検査結果の見方について教えてください。
木崎先生
編集部
では、そのほかは?
木崎先生
「ASC-US」は、グレーゾーンであり、HPV感染の有無と併せて判断されます。HPVが陰性であれば「NILM」と同じ扱いですが、陽性だった場合は精密検査(組織診)となります。医療機関によってはHPV感染の検査を行わず、6ヶ月後と12ヶ月後に細胞診を行うこともあります。ガイドライン上はどちらも間違いではありません。さらに「LSIL」「ASC-H」「HSIL」については、細胞の異形成・前がん病変が疑わしい場合に使われる表現で、こちらも精密検査(組織診)の対象となります。
編集部
「SCC」と診断された場合は、必ずがんということですか?
木崎先生
細胞診でSCCと判定された場合は、がんである可能性は非常に高いですが、組織診をしてその結果が出るまでは確定はできません。早急に精密検査を受けてください。
編集部
最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあればお願いします。
木崎先生
子宮頸がん検診で「異形成」や「精密検査が必要」などの結果が出ると不安になってしまうかもしれませんが、数年以内に細胞の変化がもとに戻ることも多いので、過度に怖がる必要はありません。逆に、検診で異常が出ても放置してしまう人も多いと言われています。早期発見・早期治療が大事なので、早めに受診するようにしてください。
※この記事はMedical DOCにて<子宮がん検診の結果の見方を知っていますか? 「NILM」「ASC-US」とは?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。





