「自宅が一番」を叶える医療! 在宅医療のメリット・デメリット【医師が解説】
自宅で医療を受けながら生活を続けられる選択肢として注目されている「在宅医療」。本人や家族にとって多くのメリットがある一方で、デメリットや事前に知っておくべきポイントも存在します。この記事では、在宅医療のメリット・デメリットについて、「ファミリークリニック荒川」の廣田先生に解説していただきました。
監修医師：
廣田 智也（ファミリークリニック荒川）
編集部
在宅医療のメリットを教えてください。
廣田先生
在宅医療では、患者さんが住み慣れた自宅でリラックスしながら療養できる点が最大のメリットです。また、通院が難しい場合でも定期的に医師や看護師が訪問してくれるため、移動の負担がありません。さらに「家族と過ごす時間が増える」「ご近所付き合いも継続できる」といったように、精神的な安定につながることもメリットと言えるでしょう。
編集部
反対に、在宅医療のデメリットはありますか？
廣田先生
自宅で対応できる治療に限りがあるため、高度な検査や脳梗塞や心筋梗塞などの緊急対応が必要な場合は病院に行かなければなりません。さらに、自宅に医療スタッフが常駐しているわけではないため、家族しか家にいないときに体調が急変するリスクには注意が必要です。
編集部
そのような緊急時にはどうすればいいのでしょうか？
廣田先生
速やかにかかりつけの在宅医療の医師に連絡することが第一です。そのためにも普段から、在宅医療の医師と連絡を取る手段（緊急時の電話番号など）を家族間で共有しておくことが大事です。そして、指示があった場合は病院へ移動する体制も整えておきましょう。
※この記事はメディカルドックにて＜「在宅医療」の始め方ガイド メリット・デメリットや押さえておくべきポイントを医師が徹底解説!＞と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
