ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗うのは逆効果! 肌を傷つけるNGな洗い方を医師が紹介
ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗うことは、肌に悪影響を与える可能性があります。強い摩擦は肌のバリア機能を壊し、乾燥、かゆみ、色素沈着、さらにはニキビや細菌感染のリスクを高めます。本来、肌はターンオーバーによって自然に汚れを排出する仕組みがあるため、強く擦る必要はありません。今回は「しらゆり皮膚科クリニック瑞江本院」の竹田先生に、肌を守る正しい体の洗い方について解説していただきました。健やかな肌を保つため、洗い方を見直してみませんか?/p>
監修医師:
竹田 潮(医療法人社団麗美会 しらゆり皮膚科クリニック)
編集部
ナイロンタオルで体を洗うのは肌によくないと聞きました。
竹田先生
そうですね。私もナイロンタオルは使うことは推奨しません。たしかに洗ったときに汚れが落ちたような気がして気持ちがいいため、使う人が多いですが、ナイロンタオルで体を摩擦することは、肌に大きなダメージを与えます。
編集部
ダメージを与えるというのは、ナイロンタオルの刺激が強いということですか?
竹田先生
そうですね。本来、肌の表面にはバリア機能が備わっており、皮膚を乾燥や刺激から守ってくれています。しかし、ナイロンタオルなどの摩擦で刺激をしすぎると、このバリア機能が壊れてしまいます。
編集部
バリア機能が壊れると、どうなってしまうのでしょうか?
竹田先生
バリア機能が壊れてしまうと、痒みやかぶれ、細菌感染、背中のニキビなどを起こすリスクが高まります。また、メラニン色素などが真皮に落ち、色素沈着しやすくなります。これにより肌が黒ずんでしまうこともあるのです。
編集部
でもしっかり洗わないと、汚れって落ちなくないですか?
竹田先生
皮膚はターンオーバーにより、28日の一定の周期で自然と剥がれ落ちる構造になっています。そのため強い刺激を与えなくても、いらないものは勝手に剥がれ落ちて新しい皮膚に生まれ変わっていくのです。ナイロンタオルでゴシゴシすることは、汚れだけでなくバリア機能も破壊するのでオススメできません。
※この記事はMedical DOCにて【ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗うのは肌に悪影響! 正しい洗い方を皮膚科専門医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。