初期の「胃がん」は一週間で治療が終わる! 早期発見のコツを医師に聞く
胃がんは早期発見が鍵を握りますが、初期段階では自覚症状がほとんどないため、発見が遅れるケースが少なくありません。では、胃がんの兆候を見逃さないためにはどうすればよいのでしょうか?胃がんのサインや、早期発見に役立つ検査について「おおくら内科」の大蔵先生にお聞きしました。
監修医師:
大蔵 隆一(おおくら内科 院長)
順天堂大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器内科入局。その後、順天堂大学医学部附属練馬病院消化器内科長・講師、順天堂大学医学部附属練馬病院総合診療科科長・助教授、厚生労働省関東信越厚生局を経た2013年に、東京都中野区に「おおくら内科」を開院。胃カメラのスペシャリストとして、辛くない検査、正確な診断を心がけている。医学博士、日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医関東支部評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。
編集部
お話を聞く限り、早期発見が大事だと思うのですが、胃がんのサインなどはありますか?
大蔵先生
胃がんは早期の段階だと、自覚症状がありません。胃痛や胃もたれなどの症状が出て、医師の診察を受けたときに発覚するケースも少なくありません。ただし、がんが見つかったときには、初期よりも進行している場合が多いですね。
編集部
では、どうすれば胃がんを早期発見することができるのでしょうか?
大蔵先生
人間ドックや健康診断で胃カメラやバリウム検査を受けて、たまたま見つかる人がほとんどです。また、ピロリ菌検査というものがあり、これを行うと胃がんの原因であるピロリ菌の有無が調べられます。20代、30代など若い人は、これでたまたまピロリ菌がいることがわかり、そこから早期の胃がんが発見されるケースもあります。
編集部
なるほど。健康診断の際には、できるだけピロリ菌検査はつけたほうがいいのですね。
大蔵先生
そうですね。若い人はなかなか胃カメラなどの検査を行わないため、ぜひピロリ菌検査をつけてほしいですね。ただ、若い人はピロリ菌の保持者が減っているため、胃がんになる人も少なくなっています。胃がんは50〜60代の男性に多いので、40歳を超えたあたりからは注意が必要です。
※この記事はメディカルドックにて【胃がんは早期発見できれば1週間で治療が終わるってホント?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。