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「血圧の左右差」で”なりやすい3つの心疾患”とは?原因も医師が解説

 公開日:2026/03/28
「血圧の左右差」で"なりやすい3つの心疾患"とは?原因も医師が解説

血圧の左右差は心疾患のサイン?メディカルドック監修医が、左右差がある場合に警戒すべき大動脈弁閉鎖不全症や狭心症、心筋梗塞などの疾患について詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「血圧の左右差」がどれくらいあると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

プロフィールをもっと見る
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「大動脈解離」とは?

大動脈解離とは、大動脈の壁が裂けて血液が壁の内側へ入り込み、壁が二層に裂けてしまう、命に関わる疾患です。胸や背中の急激な激痛で発症します。血流が遮断されることがあるため、病変場所によって、さまざまな臓器に障害を起こす可能性があります。

血圧の左右差があるとを発症しやすい心疾患

血圧の左右差はそれ自体が心疾患の原因とはなりませんが、さまざまな心疾患が隠れている可能性を示す重要なサインです。最も警戒すべき疾患は、大動脈解離ですが、それ以外の疾患を3つご紹介いたします。

大動脈弁閉鎖不全症

大動脈起始部の拡張やマルファン症候群などの血管壁の異常があると、不均等な血流や狭窄が起こり、血圧の左右差を伴うことが多いです。これらの病態があると、大動脈弁の開閉に障害を来し、血液が逆流する「大動脈弁閉鎖不全症」を起こすことがあります。逆流が進行すると、動悸、胸部違和感、息切れなどの症状が起こります。このような症状がある場合は、循環器科を受診し心エコーなどの検査を受けてください。

狭心症

血圧の左右差は、全身の動脈硬化を示唆する指標の1つです。そのため、冠動脈の動脈硬化により狭窄リスクが高まります。冠動脈が狭窄する代表疾患は狭心症です。労作時に、胸痛、胸部圧迫感などの胸部症状が起こることが多いです。これらの症状を認めた場合は、循環器科の受診をお勧めします。

心筋梗塞

血圧の左右差は、全身の動脈硬化が進行している重要なサインです。そのため、冠動脈にも動脈硬化が進行しているため、閉塞リスクが高まります。冠動脈が閉塞する代表疾患は心筋梗塞です。安静や労作に関わらず、胸痛、胸部圧迫感、冷や汗などの症状が起きた場合、心筋梗塞の可能性が高いです。早急な対応が必要ですので、救急車を要請するなどして循環器科や救急科を受診してください。

「大動脈解離と血圧の左右差」についてよくある質問

ここまで大動脈解離と血圧の左右差について紹介しました。ここでは「大動脈解離と血圧の左右差」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧に左右差が生じる原因について教えてください。

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

代表的な原因は、動脈硬化による鎖骨下動脈や腕頭動脈の狭窄、血管炎による炎症性の狭窄、先天的な血管の曲がりや細さ、胸郭出口症候群による動脈圧迫などがあげられます。血圧の左右差が持続する場合は、血管の異常がある可能性があるため、循環器科を受診ください。

まとめ

血圧の左右差はそれ自体が大動脈解離を直接起こすわけではありませんが、動脈硬化、血管炎、先天的血管異常、高血圧など、血管を弱くする疾患のサインです。加えて、大動脈解離のリスク上昇につながる重要な手がかりともいえるでしょう。日頃から血圧管理、禁煙、適度な飲酒、無理のない運動を心がけ、左右差に気づいたら循環器科での診察を受けることが重要です。

「大動脈解離」と関連する病気

「大動脈解離」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経系

大動脈解離に関連する疾患は多く、いずれも重症化すると命に関わる危険性が高いものです。しかしながら、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防や適切な管理によって、大動脈解離の発症リスクを大きく下げることができます。日頃から血圧管理や生活習慣改善に取り組むことが重要です。

「大動脈解離」と関連する症状

「大動脈解離」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

大動脈解離が発症すると、全身にさまざまな症状が起こります。鑑別が難しいこともたびたびあります。これらの症状が継続する場合は、ためらわずに病院を受診しましょう。

この記事の監修医師