「不整脈になりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!

不整脈になりやすい人の特徴とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「不整脈の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴・予防法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山内 昴也(医師)
目次 -INDEX-
「不整脈」とは?
不整脈は、脈が遅くなる「徐脈」、脈が早くなる「頻脈」、脈が一定ではなくなる「調律の異常」の大きく3つに分類されます。不整脈が起きても全く気がつかないことや動悸を感じる程度でおさまる場合もありますが、症状が強くなるとめまいや冷や汗、眼の前が暗くなる、失神などの症状が出る場合もあります。不整脈の原因や一般的な症状、生じやすい人の特徴、生活習慣、予防法、危険な症状を確認しましょう。
不整脈になりやすい人の特徴
高齢者
年齢を重ねるに連れて、男女問わず不整脈の頻度が上がっていきます。今まで病気をしてこなかった人でも発症することがあるため、定期的な健診を行いましょう。
内服薬が多い
抗不整脈薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗アレルギー薬、抗精神病薬、高脂血症薬、抗がん剤など、内服薬には心電図に変化を生じさせるものがあります。一つの薬剤では大きな影響が出ない場合でも、複数の内服薬を使うことで脈に影響を与える可能性があります。
家族に突然死した人がいる
重篤な不整脈で亡くなるときには、突然死となる場合が珍しくありません。不整脈で亡くなったとわかっていない場合でも、突然死をした家族がいる場合には遺伝性の不整脈が隠れている可能性があります。
生活習慣病にかかっている
不整脈は心臓や心臓の血管に負荷がかかることによって起きやすくなります。糖尿病や高尿酸血症(痛風)、肥満、高血圧は心臓や心臓の血管への負荷を増やす原因となるため、不整脈のリスクが高くなります。また、喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣自体でも不整脈は生じやすくなります。
心疾患を他に持っている
不整脈は他の心疾患によって生じやすくなることが知られており、心筋梗塞、心筋親近疾患(肥大型心筋症、拡張型心筋症など)、心不全、先天性心疾患術後などの基礎心疾患を持っている場合には、不整脈のリスクが高くなります。
「不整脈の原因」についてよくある質問
ここまで不整脈の原因を紹介しました。ここでは「不整脈の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
若者の不整脈の原因はどんなことが考えられますか?
山内 昴也(医師)
若者の不整脈の多くは、期外収縮などの病的ではないものです。先天性の疾患がある場合や失神などの症状がある場合には、遺伝性の不整脈が隠れている可能性があるため、循環器内科を受診する必要性があります。
高齢者と若者で不整脈の原因は異なりますか?
山内 昴也(医師)
若者ではストレスや生活習慣の乱れなどから不整脈を生じることが多い一方で、高齢者では心臓の機能が下がることにより不整脈を生じることが多くなります。
コーヒーの摂取が不整脈の原因となることはありますか?
山内 昴也(医師)
コーヒーに含まれるカフェインは交感神経系を刺激するため、頻脈性や不整脈の原因となることがあります。人によってカフェインの影響は異なるため、コーヒーを飲んだ後に動悸をよく感じる場合には、量を控えたほうがよいでしょう。
編集部まとめ
一瞬「どきっ」と感じるような動悸は病的でない場合も多い一方で、ふらつきや失神、めまいなどの症状が出る場合には治療が必要な不整脈である可能性があります。気になる症状がある場合には循環器内科を受診し、心電図や心臓エコー検査など適切な検査を受けましょう。
「不整脈の原因」と関連する病気
「不整脈の原因」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌科の病気
- 糖尿病
- 肥満
- 高尿酸血症(痛風)
症状が動悸のみであれば様子見で改善することが多いですが、気を失う場合やめまいなど他の症状も伴っている場合には、病気が隠れている可能性があります。
「不整脈の原因」と関連する症状
「不整脈の原因」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
不整脈で症状が出る場合の多くは、血液が身体に上手く運べていないことが原因です。動悸だけでなく、血の気が引いて気を失いそうになる場合や上記のような症状を認める場合には早めに医療機関を受診しましょう。