「不整脈の予防法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

不整脈の予防法とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「不整脈の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴・予防法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山内 昴也(医師)
目次 -INDEX-
「不整脈」とは?
不整脈は、脈が遅くなる「徐脈」、脈が早くなる「頻脈」、脈が一定ではなくなる「調律の異常」の大きく3つに分類されます。不整脈が起きても全く気がつかないことや動悸を感じる程度でおさまる場合もありますが、症状が強くなるとめまいや冷や汗、眼の前が暗くなる、失神などの症状が出る場合もあります。不整脈の原因や一般的な症状、生じやすい人の特徴、生活習慣、予防法、危険な症状を確認しましょう。
不整脈の予防法
過剰な飲酒を避ける
飲酒により心房細動などの不整脈が生じることが知られています。生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、男性はアルコール40g以上、女性は20g以上と考えられています。およそビール500mlが節度ある飲酒と考えられており、それ以上の飲酒は控えましょう。
禁煙
喫煙は心臓への負担を大きくするだけではなく、血管へのダメージも大きいことが知られています。不整脈を予防するために、喫煙は避けるようにしましょう。
適切な体重を保つ
肥満にならないこと、糖尿病にならないことは不整脈のリスクを減らすことに繋がります。食事や運動と組み合わせて、適切な体重を保つようにしましょう。
生活リズムを一定に保つ
睡眠不足や徹夜が繰り返されると、心臓への過度なストレスが生じ、不整脈のリスクが上がります。毎日の就寝時間や起床時間を一定にすることで、自律神経系のバランスを日々整えましょう。夜勤などで生活が一定にならない場合には、適切に昼寝を取り、大きく生活リズムが乱れないようにしましょう。
内服薬の管理を適切に行う
高齢者に多いのですが、複数の病院を受診しさまざまな処方を受けることがあります。お薬手帳を用いて処方薬全体を医師や薬剤師に把握してもらうことで、副作用としての不整脈を予防することができるでしょう。
「不整脈の原因」についてよくある質問
ここまで不整脈の原因を紹介しました。ここでは「不整脈の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
若者の不整脈の原因はどんなことが考えられますか?
山内 昴也(医師)
若者の不整脈の多くは、期外収縮などの病的ではないものです。先天性の疾患がある場合や失神などの症状がある場合には、遺伝性の不整脈が隠れている可能性があるため、循環器内科を受診する必要性があります。
高齢者と若者で不整脈の原因は異なりますか?
山内 昴也(医師)
若者ではストレスや生活習慣の乱れなどから不整脈を生じることが多い一方で、高齢者では心臓の機能が下がることにより不整脈を生じることが多くなります。
コーヒーの摂取が不整脈の原因となることはありますか?
山内 昴也(医師)
コーヒーに含まれるカフェインは交感神経系を刺激するため、頻脈性や不整脈の原因となることがあります。人によってカフェインの影響は異なるため、コーヒーを飲んだ後に動悸をよく感じる場合には、量を控えたほうがよいでしょう。
編集部まとめ
一瞬「どきっ」と感じるような動悸は病的でない場合も多い一方で、ふらつきや失神、めまいなどの症状が出る場合には治療が必要な不整脈である可能性があります。気になる症状がある場合には循環器内科を受診し、心電図や心臓エコー検査など適切な検査を受けましょう。
「不整脈の原因」と関連する病気
「不整脈の原因」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌科の病気
- 糖尿病
- 肥満
- 高尿酸血症(痛風)
症状が動悸のみであれば様子見で改善することが多いですが、気を失う場合やめまいなど他の症状も伴っている場合には、病気が隠れている可能性があります。
「不整脈の原因」と関連する症状
「不整脈の原因」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
不整脈で症状が出る場合の多くは、血液が身体に上手く運べていないことが原因です。動悸だけでなく、血の気が引いて気を失いそうになる場合や上記のような症状を認める場合には早めに医療機関を受診しましょう。