高血圧・低血圧の人はコーヒーで「血圧改善」できる?正しく対処法を医師が解説!

血圧の異常はどのように対処したらいい?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「コーヒー」を飲むと「血圧」がどうなるかご存じですか?飲む際の注意点も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
血圧と健康への影響とは?
心臓は収縮と弛緩を繰り返し、血液を全身に巡らせて酸素や栄養素を届ける働きがあります。血圧とは心臓から送り出された血液が、血管を流れるときに血管の内側にかかる圧力のことです。収縮期血圧(最高血圧)は、心臓が収縮して血液を送り出す時の血圧です。一般的に上の血圧と呼ばれます。拡張期血圧(最低血圧)は、血液が心臓に戻ってきて心臓が拡張している時の血圧です。一般的に下の血圧と呼ばれます。血圧は、血管の弾力性や心臓から押し出される血液の量(心拍出量)などが影響します。ほかにも、腎臓病・睡眠時無呼吸症候群や食塩の過剰摂取・過剰飲酒・肥満・喫煙などは血圧を上げる要因です。血圧が高くても、自覚症状は現れないことが多いです。血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進行し、脳・心臓・腎臓・眼などの臓器に合併症が起こりやすくなります。
「血圧異常」の正しい対処法・改善法は?
高血圧の場合、生活習慣を改善することで降圧効果が期待できます。食塩の摂り過ぎ・偏食・過度の飲酒などの食習慣や運動不足・喫煙・睡眠障害などの生活習慣を改善し、肥満を解消することがおすすめです。
低血圧の場合、バランスのよい食事や十分な水分摂取、食後にカフェインをとるなど食生活の改善をしましょう。また、運動習慣や起き上がるときや立ち上がるときの動作をゆっくりするなど生活習慣にも注意することがおすすめです。睡眠不足やストレスは血圧に影響すると考えられています。規則正しい生活を送ることは、質の良い睡眠時間の確保に役立ちます。また、好きなことをする時間を作るなど、自身に合ったストレス解消法を生活に取り入れましょう。
低血圧の場合、水分を多めに摂取しましょう。
主治医から飲水制限を伝えられている場合は、飲水量は主治医の指示に従ってください。深呼吸や水分補給などのセルフケアで一時的に血圧が改善されても、血圧の異常値が続く場合は、早めに医療機関の受診をおすすめします。
コーヒーを飲む量が適量なら血圧・血管に良い効果はある?
コーヒーに含まれるクロロゲン酸などのポリフェノールは血糖値や血圧の調整や、抗炎症作用があるといわれています。
また、コーヒーに含まれるカフェインは血管内皮の機能の改善効果があると考えられています。そのため、適量でコーヒーを飲むことは高血圧の予防効果や血管に対する抗炎症作用があるため良いと考えられます。
コーヒーは1日何杯まで?血圧別のおすすめの飲み方
コーヒーを摂取することで、心血管疾患・脳血管疾患・呼吸器疾患による、死亡リスクが減るという報告があります。砂糖やミルクが大量に入ったコーヒーはエネルギーや糖質の過剰摂取につながりやすくなります。ブラックコーヒーや砂糖やミルクを控えめにしたコーヒーの摂取がおすすめです。また、コーヒーに含まれるカフェインの作用は個人で異なるため一概には言えませんが、1日2杯程度までの適量での摂取が勧められます。個人の状態に合わせた摂取量にしましょう。
血圧が正常値内の人のコーヒー摂取量の目安
血圧が正常値内の場合のコーヒー摂取量の目安は1日3〜4杯程度までが適量といわれています。コーヒーの過剰摂取はカフェインの過剰摂取につながり、健康被害を招くリスクが高まります。適量の摂取がおすすめです。
高血圧の人のコーヒー摂取量の目安
軽度の高血圧の場合のコーヒー摂取量の目安は1日3〜4杯程度までが適量といわれています。ただし、血圧が160/100mmHg以上など、重症高血圧の場合には、1日2杯以上のコーヒー摂取で、心血管疾患による死亡リスクが高まるという報告があるため、飲みすぎないことがおすすめです。
低血圧の人のコーヒー摂取量の目安
低血圧の場合のコーヒー摂取量の目安は1日3〜4杯程度までが適量といわれています。食後低血圧の予防には食前や食後にコーヒーなど、カフェインを含む飲み物の摂取がおすすめです。
カフェインには覚醒作用があるため、人によっては夜眠れなくなることがあります。カフェインの影響を強く受ける場合は、コーヒーを飲む時間帯にも注意しましょう。
「コーヒーと血圧」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「コーヒーと血圧」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
コーヒーを飲むと血圧にどのような影響を与えますか?
伊藤 陽子(医師)
コーヒーに多く含まれるカフェインは一時的に血圧を上昇させる働きがあるため、食後低血圧の予防効果が期待できます。また、コーヒーに含まれるポリフェノールのクロロゲン酸は降圧効果があるといわれています。コーヒーを1日1~3杯飲む人で高血圧になるリスクが低下するとの報告もあるため、適量で飲むことがおすすめです。
カフェイン依存の人は血圧が高くなりやすいのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
エナジードリンクなどカフェインが多く含まれるものを多飲することでカフェインの過剰摂取を起こす事があります。このような場合には、中枢神経系が過剰に刺激されて心拍数の増加、興奮、不眠など起こり、長期的な摂取では、高血圧のリスクが高くなる可能性もあるため注意が必要です。
高血圧が指摘されたら、毎日の煙草やコーヒーは控えるべきでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
コーヒーは一時的に血圧を上昇させる作用がありますが、適量の摂取であれば血圧に影響はないといわれています。ただし、血圧が160/100mmHg以上の場合では1日2杯以上のコーヒー摂取は心血管疾患による死亡率が高まるという報告があります。高血圧を指摘されたら、まずは医療機関を受診し、医師に相談しましょう。
喫煙は血圧を上昇させる作用があります。また、習慣的に喫煙は動脈硬化や脳・心血管疾患などの発症リスクになります。高血圧を指摘されたら禁煙することがおすすめです。
まとめ コーヒーと血圧は関係する可能性があり、適量での摂取を!
コーヒーにはカフェインやポリフェノールが多く含まれています。コーヒー摂取による、身体への影響や効果について、まだ解明されていないことが多くあります。個人差はありますが、適量の摂取であれば血圧への影響は少なく、心臓疾患や脳疾患のリスク低減につながる可能性があるといわれています。過剰摂取にならないよう、適量の摂取をおすすめします。
「血圧」の異常で考えられる病気
「血圧」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
腎臓系の病気
脳血管系の病気
呼吸器系の病気
眼科の病気
高血圧が持続すると動脈硬化が進行しやすくなり、さまざまな合併症を発症するリスクになります。また、低血圧があり、めまいや立ちくらみ、倦怠感、疲労感などの症状があると、日常生活に影響を及ぼす場合もあります。健康診断などで血圧異常の指摘や、症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
「高血圧」と関連する症状・関連する症状
「高血圧」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する病気
- 夜間頻尿
- 朝起きた時の頭痛
- めまい
- 下肢(足)の冷感
- 肩こり
高血圧は自覚症状が現れないことが多いです。しかし長期間高血圧が続くことで、動脈硬化が進行しやすくなります。動脈硬化が進行すると、脳卒中・心筋梗塞・腎機能の低下などの合併症を発症するリスクになります。
参考文献