「尿酸値が高いと現れる症状」はご存知ですか?高くなりやすい人の特徴も解説!

尿酸値が高いと現れる症状とは?Medical DOC監修医が尿酸値の基準値や高くなる原因・高くなりやすい人の特徴などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「尿酸値が高いと現れる症状」はご存知ですか?高くなりやすい人の特徴も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。
目次 -INDEX-
尿酸値とは?
私たちの体は、エネルギーを使うときに「プリン体」という物質を分解し、「尿酸」という老廃物を作ります 。尿酸は通常、血液によって腎臓に運ばれて、尿として体の外へ排出されます 。ところが、何らかの原因で尿酸が体内で過剰に作られたり、腎臓からの排出がうまくいかなくなったりすると、血液中の尿酸値が上がってしまいます 。この状態を「高尿酸血症」と言います。
高尿酸血症になっても、ほとんどの場合、初めのうちは症状がありません。そのため、健康診断などで初めて指摘される方も多いです。しかし、放っておくと痛風や腎臓病など、色々な病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
尿酸値の基準値
血液中の尿酸の濃度は、性別や年齢によって多少の差がありますが、一般的には以下の基準値が用いられています。
男性: 7.0 mg/dL以下
女性: 6.0 mg/dL以下
この基準値を超えると高尿酸血症と診断されます。特に、8.0 mg/dL以上になると、痛風発作のリスクが高まるとされており、より注意が必要です。9.0 mg/dL以上では、痛風発作のリスクが著しく高まるだけでなく、腎臓への負担も大きくなるため、積極的な治療が推奨されます。
尿酸値が高くなる原因
高尿酸血症の原因は一つではなく、いろいろな要因が複雑に関係しています 。大きく分けると、尿酸が過剰に作られる場合と、腎臓からの尿酸の排出が滞る場合、またはその両方が重なる場合があります。
プリン体の過剰摂取
プリン体は、レバー類、魚卵、ビールなどに多く含まれています 。これらの食品を摂りすぎると、体内で尿酸が多く作られ、尿酸値が上がる可能性があります。
アルコールの過剰摂取
アルコールは、体内で尿酸が作られるのを促進し、さらに腎臓からの尿酸の排出を妨げる働きがあります 。特にビールはプリン体も多く含むため、飲みすぎには注意が必要です。
肥満
肥満も尿酸値の上昇と深く関係しています 。体重が増えると、細胞の活動が活発になり、プリン体の産生が増えるため、尿酸値が上がります 。また、肥満の方は腎臓からの尿酸の排出も低下しやすいため、尿酸値が高くなりやすいと考えられています。
尿酸の排泄低下
尿酸は通常、腎臓から尿として排出されますが、腎機能の低下や特定の薬(利尿剤など)の使用によって、尿酸の排出が妨げられ、尿酸値が上昇する場合があります。
尿酸値が高いと現れる症状
関節の痛み(痛風発作)
突然、激しい関節の痛み、腫れ、熱感、赤みなどが現れます 。特に夜間から明け方にかけて起こりやすいです 。我慢できないほどの痛みであることが多く、歩くのが困難になることもあります 。
これは、高尿酸血症が長く続くと、関節に尿酸塩の結晶がたまり、炎症が起こるためです。プリン体の摂りすぎ、アルコールの飲みすぎ、肥満などが原因となることが多いです。痛みが出たときは、まず安静にして、痛むところを冷やしてください。水分を十分に摂ることも大切です 。市販の痛み止めを使うことも考えて良いでしょう。
痛みがひどい場合は、内科、リウマチ科、整形外科などを受診しましょう 。受診時には、いつから、どこが、どのように痛むのかを詳しく伝えてください。
腰痛、わき腹の痛み(尿路結石)
突然、激しい腰やわき腹の痛みが出ることがあります 。痛みが波のように襲ってくることが多く、吐き気や嘔吐、冷や汗を伴うこともあります 。血尿が見られることもあります 。
これは、尿中の尿酸濃度が高くなり、尿酸塩の結晶が尿の通り道にできて詰まることで起こります 。水分不足や高尿酸血症が原因となることが多いです。
症状が出たときは、安静にして水分を多めに摂ってください。痛みが強い場合は、市販の痛み止めを使用しても構いませんが、効果がない場合は医療機関を受診しましょう 。
激しい痛みや発熱、排尿困難などの症状がある場合は、内科や泌尿器科を受診してください。
むくみ、倦怠感(腎臓病)
足や顔のむくみ、疲れやすい、だるい、食欲不振などの症状が現れることがあります 。進行すると、尿量の変化や貧血などが起こることもあります 。初期には自覚症状が少ないことが多いですが、 むくみや倦怠感の症状が出現した際には、安静にして塩分摂取を控えめにしましょう。
症状が改善しない場合は、内科や腎臓内科を受診してください。健康診断で腎機能の異常を指摘された場合は、自覚症状がなくても受診することをお勧めします。
尿酸値が高くなりやすい人の特徴
プリン体の多い食事を好む
レバー類、魚卵、肉類、干物、ビールなどを頻繁に摂取する方は、プリン体の摂取量が多いので尿酸値が高くなりやすい傾向があります。
アルコールをよく飲む
特にビールはプリン体も多く含むため、尿酸値を上げやすいです。日本酒や焼酎なども、アルコールの代謝過程で尿酸の産生を促進したり、排出を抑制したりする可能性があります。
肥満傾向にある
肥満、特に内臓脂肪が多い方は、インスリン抵抗性により腎臓からの尿酸排出が低下しやすく、尿酸値が高くなる傾向があります。
水分摂取量が少ない
水分摂取量が少ないと、尿量が減少し、尿酸が体外へ排出されにくくなります。
「尿酸値が高いと現れる症状」についてよくある質問
ここまで尿酸値が高いと現れる症状について紹介しました。ここでは「尿酸値が高いと現れる症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
高尿酸血症の初期症状について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
高尿酸血症の初期には、ほとんど自覚症状がありません 。そのため、健康診断などで初めて指摘されることが多いです 。しかし、高尿酸血症が続くと、痛風発作や尿路結石などを発症する可能性があります 。
編集部まとめ 尿酸値が高い場合には、食事の見直しを!
尿酸値が高い状態が続くと、痛風などの関節の炎症や、尿路結石、腎臓病など、様々な病気を引き起こす可能性があります 。
特に、痛風発作は、激しい関節の痛みを伴い、日常生活に大きな支障をきたすことがあります 。
健康診断などで尿酸値が高いと指摘された場合は、放置せずに、生活習慣の改善や医療機関への受診を検討しましょう 。 早期発見・早期治療が重要です。
「尿酸値」の異常で考えられる病気
「尿酸値」から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
内科の病気
- 高尿酸血症
- 痛風
- 慢性腎臓病
- メタボリックシンドローム
整形外科の病気
- 痛風関節炎
泌尿器科の病気
尿酸値の異常は、さまざまな疾患と関連しています。慢性的に尿酸値が高い状態は、痛風や腎臓病など他の病気を引き起こすリスクになりますし、動脈硬化が進みやすく、心疾患や脳血管障害を引き起こす危険性があります。健康診断などで尿酸値の高値を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。




