口臭の原因は“口以外”にもある? マウスウォッシュ・タブレットでは解決できない理由を歯科医が解説
口臭の原因は口の中だけでなく、鼻や内臓疾患など意外なところにも潜んでいることをご存じですか? マウスウォッシュやタブレットは一時的に役立つものの、根本的な解決には至りません。今回は「えがおこもれび歯科」の大原先生に、口臭の原因を正しく突き止める重要性や、必要に応じて専門医を受診するべき理由について解説していただきました。
監修歯科医師:
大原 正太郎(えがおこもれび歯科)
編集部
口臭の原因は、「口」以外も考えられるでしょうか?
大原先生
考えられますよ。例えば、鼻づまりや副鼻腔(びくう)炎です。口呼吸の原因にもなりますし、鼻水に含まれる菌が臭いを発生するからです。あるいは、消化器系・呼吸器系の内臓疾患も口臭に関係してくるかもしれません。
編集部
そうなると、歯科医院に相談しても解決しないケースがありそうですね。
大原先生
たしかにそうですが、まずは頻度として多い歯科領域の原因を洗い出してみてはいかがでしょうか。そのうえで、例えば「口腔乾燥症」が自己免疫疾患によるものと疑われれば、内科を受診してみるようにアドバイスいたします。
編集部
それでも、受診が手間に感じて、ついマウスウォッシュで済ませてしまいます。
大原先生
一時的には役に立つかもしれませんが、根本解決をしていないので、1時間もすれば口臭が元に戻ってしまうと思います。やはり、根本的な原因の解明をしておきたいですよね。
編集部
市販されている消臭タブレットの類も同様でしょうか?
大原先生
そうですね。口臭の原因が舌苔やむし歯にあったとしたら、解決していません。たしかに、大事な場面での「エチケット」としては有用なのかもしれませんが、「臭いを消す」ことより、「原因を治す」ことに比重を置いてほしいと思います。
※この記事はMedical DOCにて【口臭の原因は1つだけとは限らない! 歯科医院で原因を究明することが解決への第一歩】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。