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「大腸がんの主な4つの治療法」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/01/16

本記事では大腸がんの治療法についてにご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんを疑う自覚症状」はご存知ですか?検査・治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

大腸がんとは?

大腸がん(結腸がん・直腸がん)とは、大腸(結腸・直腸)に発生する悪性腫瘍のことで、主に腺腫という良性のポリープからがん化するケースと、正常な粘膜から直接がん化するケースがあります。日本人では特にS状結腸と直腸にがんが発生しやすいとされています。
大腸がんは、大腸の粘膜から発生します。徐々に大腸の壁を侵し、最終的には大腸の外にまで広がり、腹膜播種やリンパ節転移、さらには肝臓や肺など他の臓器への遠隔転移を引き起こす可能性があります。時には、肺や肝臓の腫瘤として最初に発見されることもあります。

大腸は結腸と直腸に分けられ、結腸はさらに盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分類されます。大腸がんは、これらの部位の粘膜から発生し、進行すると腫瘍は大腸の深部にまで及び、サイズが大きくなります。しかし、初期の大腸がんは無症状であることが多いとされ、進行すると便の流れを妨げたり出血を引き起こすことで症状が現れるようになります。
日本では、動物性脂肪の摂取過多や食物繊維の不足などの影響から、大腸がんが増加の傾向にあります。50代から増加し始め、60〜70代の高齢者に多く見られるようですが、男女間での発症率に大きな差はありません。
大腸がんは比較的進行が遅いとされるため、早期発見できれば治癒できる可能性があります。

大腸がんの治療

大腸がんの治療には、手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法等、複数のアプローチがあります。これらの治療法はがんの種類や、進行度、患者さんの状態に応じて選択され、組み合わされることもあります。

手術療法

大腸がんの治療において、根治を目指す主要な手段は手術療法です。手術には腹腔鏡手術、開腹手術、ロボット支援手術、内視鏡等による治療があります。

腹腔鏡手術は身体への負担が少ないとされるメリットがある一方で、腫瘍の大きさや患者さんの状態によっては適用できないこともあります。
開腹手術は短時間での施行が可能とされていますが、患者さんへの負担が大きいといわれています。
ロボット支援手術は精密な手術が得意とされていますが、手術時間が長くなることがあります。
ポリペクトミーやEMRは早期がんに対して行われ、患者さんへの負担は少ないとされています。

化学療法

化学療法は、抗がん剤を全身に行き渡らせ、がん細胞を攻撃する治療方法です。この治療は特に手術で取り除けない進行した大腸がんや、再発予防のための補助療法として用いられます。抗がん剤は脳を除く全身に作用するため、転移がある場合にも効果的とされています。副作用の程度は個人差があり、使用される薬剤によっても異なります。

放射線療法

放射線療法は主に直腸がんや転移がんの治療に用いられます。
放射線療法では、放射線を使ってがん細胞を破壊し、腫瘍を縮小させ、痛みを和らげます。しかし、放射線療法単独での根治は難しいため、他の治療法と組み合わせる場合があります。治療計画はがんの位置や進行度に応じて調整されます。

免疫療法

免疫療法は、体の免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃するよう促す治療法です。免疫療法は、抗がん剤の効果が得られなくなった患者さんの一部や、効果が見込める患者さんに対して行われます。効果が見込める患者さんは、全体の約10%未満といわれています。特殊な検査によって効果が見込めるかどうかを判断します。

大腸がんについてよくある質問

ここまで大腸がんを紹介しました。ここでは大腸がんについてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がんは進行が早いですか?

中路 幸之助医師中路 幸之助(医師)

大腸がんは、進行が遅いとされるがんの一つです。大腸がんは、初期段階では比較的進行が緩やかで、他の臓器への転移が起きても、切除が可能な場合が多いことから、治る可能性があるといわれています。直腸がんも同様に進行が遅い傾向があり、数ヶ月から数年かけてステージが進行します。これらの特徴から、早期発見と適切な治療が重要となります。
がんの進行度を把握するためには、大腸の壁にどれくらい深くがんが広がっているか(深達度)、リンパ節への転移の有無、および他の臓器への転移の有無を調べることが重要です。特に直腸がんは、初期には大腸の内側の粘膜に留まっていますが、進行に伴い、大腸の壁の奥深くへ広がっていく傾向があります。リンパ節や他の臓器への転移が起きると、完治が困難になるため、早期発見と治療がカギを握ります。
大腸がんの治療方針を決定する際には、これらの進行度を精密検査で正確に把握することが不可欠です。

おならがよく出るのですが大腸がんでしょうか?

中路 幸之助医師中路 幸之助(医師)

おならが頻繁に出ることに関して心配される方もいますが、おならは大腸がんの直接的な症状とは考えられていません。おならの増加は、過敏性腸症候群や呑気症等、消化器系の問題に起因することがあります。また、食物繊維が豊富な食品を摂取した際にも、おならが多くなることがあります。
大腸がんの初期症状としては、血便や腹痛が挙げられますが、これらの症状もがんが進行するまで現れにくいとされています。そのため、自覚症状が出る時点では、がんが進行している可能性があります。逆に言えば、症状がない場合でも大腸がんの可能性を完全に否定することはできません。
おならが多いこと自体は大腸がんの明確な指標ではありませんが、他の自覚症状がなくても、定期的な大腸内視鏡検査を受けることで、大腸がんの早期発見や予防につながります。不安がある場合は、医師に相談することをお勧めします。

まとめ

ここまで大腸がんの自覚症状についてお伝えしてきました。大腸がんの自覚症状について、要点をまとめると以下のとおりです。

⚫︎まとめ

  • ・早期の大腸がんは症状を自覚しにくいが、血便や便通異常などが起こることがある
  • ・大腸がんで注意すべき兆候として、便の形状の変化、腹痛、体重減少、疲労感などが挙げられる
  • ・大腸がんの治療は、主に手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法などが用いられる

大腸がんと関連する病気

大腸がんと関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法などの詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

具体的な症状や治療法については、担当の医師と相談しましょう。

大腸がんと関連する症状

大腸がんと関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

これらの症状が持続する場合、または新たにあらわれた場合、医師の診察を受けることが大切です。

この記事の監修医師