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「大腸がんの主な原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/08/08
「大腸がんの主な原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸がんの原因とは?Medical DOC監修医が大腸がんの原因・原因となる食生活・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸がんの原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

影山 広行

監修医師
影山 広行(医師)

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CT,MRI,PETなどの画像診断が専門、PET-CTを含めた健診、生活習慣治療、アンチエイジング、スポーツ医学などの実績も豊富
保有資格
放射線診断専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
抗加齢医学専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

「大腸がん」とは?

大腸がんは大腸と直腸の粘膜から発生するがんです。
大腸がんの罹患数、死亡数ともに増加しており、男女とも罹患率は第2位であり、死亡率では男性が第2位、女性が第1位となっています。発症予防、治療ともに十分な対策が必要な病気と考えられています。

大腸がんの主な原因

大腸がんの原因は生活習慣との関連が強いとされており、喫煙、飲酒、肥満、食物繊維の不足、運動不足などと関わりがあるとされています。
大腸がんはこれからご紹介する不適切な生活習慣との関連が強いとされています。これにより大腸の粘膜細胞の遺伝子に異常が起き、それが積み重なることで、がん細胞が発生すると考えられます。また、一部ですが先天的な要因で発生するものもありますので、それもご紹介します。

喫煙

喫煙は大腸がんだけでなく、そのほか非常に多くのがんのリスクを上昇させることが判明しています。

飲酒

詳細は後述しますが、飲酒量が増えるほど確実に大腸がん発症のリスクが上昇することが判明しています。

運動不足

後の予防法の項目でも解説しますが、身体活動量が多いほど大腸がんのリスクは低下する、ということが分かっています。逆に運動不足が続いていると、大腸がんのリスクは相対的に上昇していると言えます。

先天的要因

大腸がんの原因は遺伝的な素因も強く、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などが家族性大腸がんの遺伝性発症の原因疾患として知られています。家族性大腸腺腫症ではAPC遺伝子というがん抑制遺伝子の異常、リンチ症候群ではDNA複製時の間違いを修復するためのミスマッチ修復遺伝子の異常がそれぞれ原因と考えられており、いずれも若い年齢で大腸がんを発症するのも特徴です。ただ、多くの家族性大腸がんは食生活や生活環境をともにしていることが原因であるとされています。

「大腸がんの原因」についてよくある質問

ここまで大腸がんの原因・予防法などを紹介しました。ここでは「大腸がんの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がんになりやすい人の原因を教えて下さい。

影山 広行影山 広行 医師

今までの話のまとめとなりますが、食生活においては赤肉摂取、超加工食品の摂取が多い人、飲酒量の多い人、喫煙者、定期的な運動習慣のない人、食物繊維摂取量の少ない人、肥満者などとなります。加えて、大腸癌の家族歴がある、家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などの遺伝子異常を有する方も高リスクとなります。今まで触れてこなかったところでは、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の患者さんも大腸癌のリスクが高くなります。

女性の大腸がんが増加している原因を教えて下さい。

影山 広行影山 広行 医師

現時点の通説としては、女性の大腸癌が増加している理由ははっきりしていないかと思います。
以前は、便秘が女性に多く、便秘と大腸癌との関連が疑われていました。近年では因果関係としてははっきりしないとされています。無論、進行大腸癌の症状としての便秘はあります。
また、大腸癌と乳がんとの関連、女性ホルモンとの関連なども疑われていますが、はっきりとした関連は示されていません。

ストレスが原因で大腸がんを発症することは考えられますか?

影山 広行影山 広行 医師

ストレスと関連する胃腸の病気としては、下痢や便秘が続く病気の「過敏性腸症候群」となります。大腸とストレスとの直接的な因果関係はほぼないとすべきであると思いますが、大腸がんをふくめ多くの病気とストレスとの関連性を完全に否定するものではありません。

大腸がんと大食いに因果関係はありますか?

影山 広行影山 広行 医師

大食いとの関連については内容にもよると思いますが、リスクが高まる可能性が高いように思います。というのも大食いによる肥満は大腸がんのリスクを上昇させます。また、食べ物に赤肉、超加工食品が多く含まれていると、同様に大腸がんのリスクが高まります。ただし、過食症、拒食症などの摂食障害と大腸がんとの関連はないとされています。

編集部まとめ

大腸がんは生活習慣との関連が強く、生活習慣の改善でリスクを低下させることができます。また、便潜血検査や大腸カメラなど早期発見する方法も確立されています。加えて治療法も、早期であれば大腸カメラによる内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といった治療法で治すことができるものもあります。また、進行していた場合でも手術、化学療法、放射線治療で治療することができ、5年生存率も比較的高い悪性腫瘍です。とはいえ、男女とも罹患率は第2位であり、死亡率では男性が第2位、女性が第1位となっており、予防、治療ともにまだまだ対策が必要な病気です。
まずは生活習慣の改善による十分な一次予防が重要です。加えて、定期的な便潜血検査などの早期発見の努力が重要となります。

「大腸がんの原因」と関連する病気

「大腸がんの原因」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

大腸がんの原因と関連する疾患はこれだけ挙げられます。いずれも早期介入が重要ですので、早めに専門科(消化器内科)を受診することをお勧めします。

「大腸がんの原因」と関連する症状

「大腸がんの原因」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

大腸がんの症状としては上記のものが挙げられます。複数認める際は早めに医療機関を受診してください。

この記事の監修医師