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「胆嚢がん」の進行度や転移を調べる“3つの検査”はご存知ですか?原因も医師が解説!

 公開日:2026/02/26
「胆嚢がん」の進行度や転移を調べる“3つの検査”はご存知ですか?原因も医師が解説!

胆嚢がんは、消化器系のがんの中でも比較的まれながんの1つです。

そのため、胆嚢がんの症状や原因、治療方法については十分に知られているわけではありません。

この記事では、胆嚢がんの基本的な知識から、その原因・検査方法について詳しく解説していきます。

胆嚢がんに関する正確な情報を知ることで、早期発見や適切な治療への道を開く手助けとなることを願っています。

※この記事はメディカルドックにて『「胆嚢がんの原因」はご存知ですか?症状・検査法・治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

胆嚢がんとは?

胆嚢がんは、消化器系のがんの一種で、胆嚢と呼ばれる小さな臓器に発生する悪性腫瘍です。
胆嚢は、肝臓から分泌される胆汁を一時的に蓄え、食事によって刺激されると胆汁を十二指腸に送り出す役割を果たしています。胆嚢がんは、この胆嚢の内壁から発生し、進行すると周囲の臓器やリンパ節に広がる可能性があります。
胆嚢がんは、初期段階では自覚症状が少ないため、発見が遅れる傾向にあるといえるでしょう。そのため、診断された際には進行していることが多く、治療が困難ながんとされています。早期発見と適切な治療が重要であり、定期的な健康診断や自覚症状に注意を払うことが求められます。

胆嚢がんの原因は?

胆嚢がんの発症の原因として代表的なものは下記の5つです。

  • 胆石
  • 胆嚢ポリープ
  • 慢性胆嚢炎
  • 高脂肪な食事・飲酒・喫煙などの生活習慣
  • 遺伝的要因

原因の1つとして考えられているのが、胆石です。胆嚢に石ができる状態を胆石症といい、この胆石が長期間存在し、胆嚢の内壁に炎症や刺激が続くことでがん化するリスクが高まるとされています。
また、胆嚢の内壁から突き出た良性の腫瘍を胆嚢ポリープといい、この胆嚢ポリープは時間の経過とともに悪性化する可能性があります。
さらに、慢性胆嚢炎も胆嚢がんのリスク要因の1つです。胆嚢が炎症することを慢性胆嚢炎といい、胆嚢炎を繰り返すことで、胆嚢の細胞に変化が生じる場合もあります。それによって、胆嚢の細胞ががん化するリスクを増加すると考えられています。
食生活や生活習慣も胆嚢がんのリスクを高める要因です。特に、高脂肪の食事・過度なアルコール摂取・喫煙などが胆嚢がんのリスクを高めることが知られています。
ほかにも、遺伝的要因も胆のうがんの原因の1つと考えられています。そのため、家族に胆嚢がんになった人がいる場合には、注意が必要です。もちろん、これらのリスクファクターが存在するからといって、必ずしも胆嚢がんになるわけではありません。しかし、リスクファクターを持つ人は定期的な健康診断や専門の医師の診察を受けることで、早期発見・早期治療につなげることが重要です。

胆嚢がんの検査内容は?

胆嚢がんを診断するためには、画像診断・内視鏡検査・血液検査といった3つの検査方法が主に利用されます。これらの検査は、がんの存在・進行度・転移の有無などを確認するために行われます。ここでは画像診断・内視鏡検査・血液検査の3つの検査について詳しく解説をしましょう。

MRI・CT・超音波検査などの画像診断

胆嚢・胆道・肝臓などの内臓の状態を詳しく観察するために、MRI・CT・超音波検査が行われます。これらの画像診断によって腫瘍の大きさ・位置・周囲の組織にがんの広がり範囲などが評価されます。特に、超音波検査は身体を傷つけない検査であり、初期の診断ツールとして用いられることが多い検査方法です。

内視鏡検査

内視鏡検査も胆嚢がんを調べるための重要な検査方法です。この検査では、細い内視鏡を体内に挿入して直接胆道の内部を観察します。また、必要に応じて組織のサンプルを採取して病理検査を行うことで、がんの有無や種類を確認します。

血液検査

胆嚢がんの診断や進行度を評価するための補助的な検査として行われるのが、血液検査です。特定の腫瘍マーカー・肝機能・胆汁の成分などを測定することで、がんの存在や進行状況を評価できます。

編集部まとめ

今回の記事では、胆嚢がんの症状について詳しく解説しました。

しかしながら、胆嚢がんは初期症状がないことも多いため、症状が出始めたときには治療が困難になっている場合もあります。

そのため、健康診断やがん検診を定期的に受け、胆嚢がんを早期発見することが大切です。

胆嚢がんと関連する病気

「胆嚢がん」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

胆道系の病気

  • 胆道炎
  • 原発性硬化性胆管炎

肝臓の病気

胆嚢がんのリスクを高める疾患としては、上記のようなものがあります。特に、胆道や肝臓の疾患は胆嚢がんの発症リスクを増加させる可能性が考えられます。定期的な健康診断や自身の体調の変化に注意を払って早期発見に努めましょう。

胆嚢がんと関連する症状

「胆嚢がん」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 腹部の痛みや不快感
  • 食後の腹部膨満感
  • 食欲不振や急激な体重減少
  • 皮膚や目の白目が黄色くなる黄疸
  • 悪心や嘔吐
  • 便の色が薄くなる

胆嚢がんの初期症状としては、腹部の痛みや食後の腹部膨満感などが挙げられます。これらの症状が続く場合は、早めに医師の診断を受けることが重要です。早期発見・早期治療が、より良い治療結果に繋がります。

この記事の監修医師