今日からできる予防習慣! 「感染症」の予防につながる生活習慣を看護師が解説!
日常生活での感染症対策は、手洗いやうがい、適度なアルコール消毒が基本ですが、それだけではありません。免疫力を高めるための食事や運動、習慣の見直しも重要です。実践しやすい予防方法を看護師の安部さんにお伺いしました。
監修看護師:
安部 直子(看護師)
編集部
日常生活で感染予防はできますか?
安部さん
基本にはなりますが、石けんを使った30秒以上の手洗いとうがいが大切です。うがいは、まず口をゆすいでからそのあとに喉うがいをしましょう。口の中は雑菌が多く、最初に喉うがいをすると喉の奥に菌が入り込んでしまいます。
編集部
手洗いやうがいの徹底が大切ですね。加えてアルコール消毒などは効果がありますか?
安部さん
確かにアルコール消毒は良いですが、過度な消毒で手荒れをすると逆効果で、荒れた手から菌が入り込みます。ハンドクリームを使った保湿を心がけてください。また、外出先ではエレベーターのボタンなどについた病原体が体内に侵入しないよう、何気なく目や鼻をこする習慣がある人は注意してください。
編集部
免疫力を高める対策は何ですか?
安部さん
普段の食生活を少しだけ見直すのもひとつの方法です。免疫力アップには腸内環境が関係していますので、ヨーグルトや納豆など腸内細菌のバランスを整える食材を取り入れるといいでしょう。ただし、持病のある患者さんは納豆が服用中の薬と相性が悪い場合があるため、主治医に相談してください。適度な運動が免疫力アップにつながりますが、激しい運動はかえって免疫機能を下げる報告もあります。歩く、そうじをするなども運動に含まれるため、無理のない範囲で行ってください。
※この記事はメディカルドックにて≪【看護師解説】感染症を予防する具体的方法は? 流行しやすい冬こそ取り入れたい生活習慣≫と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。