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「脳卒中」を疑う3つの”危険ないびき”はご存じですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/03/06
「脳卒中」を疑う3つの”危険ないびき”はご存じですか?医師が徹底解説!

脳卒中を疑ういびきの特徴とは?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「脳卒中」を疑う「危険ないびき」の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

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医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「脳卒中」とは?

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることで脳の組織がダメージを受ける病気の総称です。
大きく分けて、血管が詰まって血流が途絶える「脳梗塞」と、血管が破れて出血する「脳出血」に分類されます。どちらも片麻痺(へんまひ)と呼ばれる体の片側の麻痺や、言葉がうまく話せない・相手の言うことが理解できない、意識障害などの症状が突然現れ、重症の場合は命に関わることもあります。日本では現在、脳卒中の患者数が約150万人にのぼり、がんや心臓病と並んで死因の上位となっています。

脳卒中を疑う危険ないびきの特徴

途中で呼吸が止まるようないびき

普段のいびきでも大きな音がすることはありますが、特に危険なのは「途中で呼吸が止まるようないびき」です。具体的には、いびきの音がしばらく途切れ、10秒以上静かになった後に「ガーッ」と激しい音を立てて呼吸が再開するパターンを指します。これは睡眠時無呼吸症候群(SAS)に典型的ないびきで、夜間に何度も無呼吸状態になるため血中の酸素が不足し、非常に危険です。

意識障害を伴う「チェーンストークス呼吸」などの異常呼吸

脳卒中、特に脳梗塞が起こると意識が低下し、喉の筋肉が緩むため舌が気道を塞ぎます。その結果、普段いびきをかかない人でも突然非常に大きないびきをかく場合があります。
このような脳卒中を発症した時のいびきは、呼吸も普段と異なり、深い呼吸と無呼吸を周期的に繰り返す異常なリズム(チェーンストークス呼吸)になることもあります。このようないびきをかいていて、どんなに揺すったり呼びかけたりしても目を覚まさない場合は、脳卒中による意識障害を疑い、ためらわずに救急車を呼ぶ必要があります。

日常的な大いびきと日中の強い眠気

夜間に大きないびきをかいていて、かつ日中に強烈な眠気を感じる場合も危険信号です。 これは夜間の睡眠の質が極端に悪く、脳が休まっていない証拠です。いびき自体が騒音であるだけでなく、体内の酸素不足を示唆しています。
「ただのいびき」と放置している間に、動脈硬化が進行している可能性が高いため、睡眠の精密検査(ポリソムノグラフィー検査など)を受けることを強くお勧めします。

「脳卒中といびき」についてよくある質問

ここまで脳卒中といびきなどを紹介しました。ここでは「脳卒中といびき」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

脳梗塞のいびきの特徴について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

脳梗塞を発症した際のいびきは、通常のいびきとは明らかに異なります。脳梗塞によって意識を失うと喉の筋肉が緩み、舌が気道を塞いでしまいます。そのため、普段はいびきをかかない人でも突然大きないびきをかくことがあります。しかも刺激しても目を覚まさず、呼びかけにも反応しない場合、そのいびきは脳梗塞による意識障害が原因と考えられます。呼吸も不規則になり、深い呼吸と無呼吸を繰り返す異常なパターン(チェーンストークス呼吸)に陥ることも特徴です。このように脳梗塞が疑われるいびきの様子を確認したら、直ちに救急車を呼んで医療機関へ運ぶ必要があります。

まとめ

いびきと脳卒中には深い関係があり、侮れないサインであることがおわかりいただけたかと思います。慢性的に激しいいびきをかく睡眠時無呼吸症候群の方は、脳卒中をはじめ高血圧や心臓病など重篤な病気の発症リスクが大幅に高まります。また、脳卒中そのものが原因で異常ないびきをかいているケースもあります。大切なのは、いびきを「ただの生理現象」と放置しないことです。ご自身や周囲の大切な人のいびきに今回ご紹介したような危険な特徴がある場合、早めに専門医に相談して適切な対策をとるようにしてください。日頃から生活習慣を整え、脳卒中の前兆となる症状を見逃さず迅速に対応することで、将来の脳卒中発症を防ぎ、健康を維持することにつながります。

「脳卒中」と関連する病気

「脳卒中」と関連する病気は12個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳卒中に含まれる病気

脳神経系

  • 一過性脳虚血発作
  • 脳動静脈奇形
  • 脳動静脈瘻

内科の病気

脳卒中の発症原因は、脳の血管の異常だけではなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や喫煙などによる全身の病気、不整脈などの心臓の病気などたくさん挙げられます。生活習慣に関連する部分は今日からでも改善することができます。まずはかかりつけ医や専門医に相談すると良いでしょう。

「脳卒中」と関連する症状

「脳卒中」と関連している、似ている症状は13個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • いつもと異なるいびき
  • 意識が悪い
  • 片側の手足の動きが悪い
  • 片側の手足のしびれ
  • 片側の顔が動かない
  • 視野が欠ける
  • ダブって見える
  • 目が開きづらい
  • しゃべりづらい
  • 会話が成り立たない
  • 吐き気、嘔吐
  • 激しい頭痛

これらの症状が急に出現した場合には、脳卒中を疑う必要があります。また、一旦症状が改善したとしても一過性脳虚血発作(TIA)の可能性もあります。すぐに医療機関を受診してください。

この記事の監修医師

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