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「脳出血を発症しやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2026/01/12

脳出血を発症しやすい人の特徴とは?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「脳出血で突然死」する前兆症状はご存知ですか?突然死する原因も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「脳出血」とは?

脳出血は、脳卒中(のうそっちゅう)の一種で、脳の中にある血管が何らかの原因で破れ、脳の組織の中に出血が起こる病気です。
出血した血液は、大脳や小脳、脳幹などの脳の組織の中で「血腫(けっしゅ)」と呼ばれる血の塊を作ります。この血の塊が、周りの神経細胞を圧迫したり壊したりすることで、さまざまな体の症状を引き起こします。どのような症状が出るかは、出血が起きた場所や出血した量によって大きく異なります。
日本では、昔から脳卒中が主要な死因の一つでしたが、1960年代をピークにその死亡率は減ってきています。この最も大きな理由は、脳出血による死亡率が大きく低下したことです。これは、日本人の食生活が変わって塩分を摂る量が減ったこと、そして何よりも高血圧をきちんと管理できるようになったことが挙げられます。このことから、脳出血は予防できる病気であるという希望が見えてきます。
厚生労働省の統計によると、2022年には、脳の血管の病気で亡くなった方が年間10万人を超え、そのうち脳出血は3万3,483人と、脳梗塞に次いで2番目に多い死因となっています。また、2023年の調査では、脳出血で治療を受けている患者さんが20万人を超えており、今も多くの人々にとって身近な病気であることがわかります

脳出血を発症しやすい人の特徴

生活習慣病のある方

生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことです。
塩分の多い食べ物を摂りすぎたり、運動不足であったり、大量の飲酒を継続したり、慢性のストレスが続くことは、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの原因になります。
また、喫煙は血管を収縮させて、動脈硬化を促進してしまいますが、これは副流煙でもリスクが高まる可能性があります。
生活習慣病の状態が続いていると、動脈硬化を進行させ、脳出血のリスクが高まります。

高齢

加齢とともに血管がもろくなるため、一般的に高齢になるほど発症リスクが高くなります。

「脳出血で突然死」についてよくある質問

ここまで脳出血での突然死などを紹介しました。ここでは「脳出血で突然死」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

脳出血で突然死するまでの時間について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

脳出血による突然死までの時間は、出血量と出血部位によって大きく異なります。最も重要なことは、出血自体は発症後1時間から6時間以内に止まることが多いということです。しかし、この間に流れ出た血液が脳の中に血腫として塊を作り、その塊が膨らむことで、周囲の脳の組織を圧迫します。この圧迫による脳の腫れ(脳浮腫)が、時間とともに神経の働きを徐々に、あるいは急速に悪化させるのです。
特に、呼吸や意識など生命維持を司る脳幹で出血が起こった場合、たとえ少量であっても命にかかわる可能性が高く、数分から数時間で意識がなくなったり、呼吸が止まったりすることがあります。

編集部まとめ

脳出血は、突然の重篤な発作を引き起こし、生命を脅かす深刻な病気です。発症には、長期にわたる生活習慣によって生じる高血圧という、管理可能な危険因子が関連しています。
脳出血の症状は前兆ではなく、発症そのものです。突然の激しい頭痛、片側の麻痺、呂律が回らない、といった症状があれば、すぐに救急車を呼ぶようにしてください。発症から病院での治療開始までの時間は、その後の回復に直接影響します。
脳出血は発症を予防することがとても重要です。高血圧の適切な管理は、脳出血のリスクを大幅に減少させる最も効果的な方法です。日々の食生活(減塩)、適度な運動、禁煙、節酒を心がけることが、何よりも強力な予防策となりますので、今日から実践できることを一つずつ増やしていきましょう。

「脳出血」と関連する病気

「脳出血」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経外科の病気

主な脳出血の原因は高血圧です。脳出血は前兆なく発症してしまう病気であるため、高血圧などの生活習慣病を予防し続けることが重要です。

「脳出血」と関連する症状

「脳出血」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 意識が朦朧とする
  • 頭痛
  • 手足のしびれ
  • 手足の動きが悪い
  • 顔の半分が動かなくなる
  • 突然視野が欠けるなどの視力障害が生じる

上記のような症状が急に出現した際には、脳卒中が疑われます。脳出血かどうかは頭部画像検査を行わないとわかりませんが、すぐに医療機関を受診することが大事です。

この記事の監修医師