アナフィラキシーの症状・原因・治療方法とは?

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アナフィラキシーとは
アレルゲン等の侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状 が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応
引用:日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン」 https://anaphylaxis-guideline.jp/pdf/guideline_slide.pdf
監修ドクターのコメントアナフィラキシーの症状
皮膚・粘膜 紅潮、瘙痒感、蕁麻疹、血管浮腫、麻疹様発疹、立毛、眼結膜充血、流涙、口腔内腫脹 呼吸器 鼻瘙痒感、鼻閉、鼻汁、くしゃみ 咽頭瘙痒感、咽喉絞扼感、発声障害、嗄声、上気道性喘鳴、断続的な乾性咳嗽 下気道:呼吸数増加、息切れ、胸部絞扼感、激しい咳嗽、喘鳴/気管支痙攣、チアノーゼ、 呼吸停止 消化器 腹痛、嘔気、嘔吐、下痢、嚥下障害 心血管系 胸痛、頻脈、徐脈(まれ)、その他の不整脈、動悸 血圧低下、失神、失禁、ショック、心停止 中枢神経 切迫した破滅感、不安(乳幼児や小児の場合は、突然の行動変化、例えば、短気になる、 遊ぶのを止める、親にまとわりつくなど)、拍動性頭痛(アドレナリン投与前)、不穏状態、浮 動性めまい、トンネル状視野
引用:日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン」 https://anaphylaxis-guideline.jp/pdf/guideline_slide.pdf
ドクターの解説アナフィラキシーの原因
食べ物 鶏卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなど、特定の食べ物を食べたときに起こります。子どもから大人まで幅広い世代でみられますが、特に乳幼児に多くみられます。 また、食べただけでは症状が出ないのに、食べて4時間以内に運動が組み合わさると症状が誘発される特殊なタイプに、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」もあります。
蜂毒 スズメバチ、アシナガバチなどの蜂の毒液によるアレルギー反応。日本では、蜂刺されによるアナフィラキシーショックで年間20人ほどが亡くなっています。 薬物 原因となる薬物の多くは、ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、抗てんかん薬の頻度が多く、また、検査に使われる造影剤、その他に、ワクチンや麻酔薬、輸血なども原因となりやすい傾向があります。 ラテックス(天然ゴム) ラテックスはゴムノキの樹液に含まれる成分です。このため、天然ゴム製品に触れてアナフィラキシー反応が起こる場合があります。ラテックスは医療用手袋やカテーテルなどに使用されている他、風船や避妊具、ゴム靴、ゴム草履などの日用品に使われている場合もあります。 また、ラテックスアレルギーがあると、バナナ、アボカド、キウイなどにもアレルギーを起こす「ラテックス・フルーツ症候群」が知られています。 運動 まれに運動中、もしくは運動直後にアナフィラキシーを起こす場合があり、運動誘発性アナフィラキシーと呼ばれています。運動を中止することにより、症状がおさまることが多いといわれています。 その他 まれですが、クラゲなどの海洋生物による刺傷(ししょう)、ハムスター、ヘビ、ダニ、アリなどによる咬傷(こうしょう)、物理的刺激によるアナフィラキシーの報告もあります。また、原因の検査をしても特定できず、原因不明となる場合も少なくありません。 引用:マイランEPD「アナフィラキシーってなあに.jp」 http://allergy72.jp/anaphylaxis/factor.html
アナフィラキシーの検査法
アナフィラキシー反応は通常、症状から明らかに診断がつきます。急速に症状が悪化して生命が脅かされる可能性があるため、直ちに治療を開始します。 症状が軽度であれば、血液検査や尿検査で診断を確定できます。これらの検査では、アレルギー反応で生じる物質の量を測定します。ただし、このような検査は通常必要ありません。
引用:MSDマニュアル家庭版 >https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/15-免疫の病気/アレルギー反応およびその他の過敏性疾患/アナフィラキシー反応
監修ドクターのコメントアナフィラキシーの治療方法
アナフィラキシーの治療法は症状によってことなります。 軽い皮膚や粘膜症状の場合は抗ヒスタミン薬、呼吸器症状には気管支拡張薬、症状が重くなってくると経口副腎皮質ステロイド薬などの内服薬が用いられます。 ショック症状(ぐったり、意識障害、失禁など)やのどの強い症状(のどが締め付けられる感じ、声がれ、声が出ないなど)、呼吸器系の強い症状(強い喘鳴、呼吸困難など)があらわれた場合には、速やかにアドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)※を用います。 過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがある、もしくは、起こす危険性があると思われる場合は、緊急時にそなえてアドレナリン自己注射薬を常に携帯しておくとよいでしょう。 処方には専門の医師の診断が必要です。2011年9月に保険適用となり、それまで自費扱いだったものが、健康保険による一部負担で処方を受けることができるようになりました。 緊急時に使用するものなので、日頃から正しい使用法をしっかり理解しておく心構えが必要です。万が一のときに、適切な対処法がとれるように相談しておきましょう。
引用:マイランEPD「アナフィラキシーってなあに.jp」 http://allergy72.jp/anaphylaxis/treatment.html
監修ドクターのコメント



