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小児矯正は何歳から行う?生え変わりの時にやるべきこと・対策をしなかった場合のデメリットについて解説

 更新日:2023/09/27
歯ブラシをする親子

子どもの口の健康を守るためには、歯並びの矯正が大切です。

しかし、子どもの歯は乳歯から永久歯に生え変わるため、歯列矯正をどのタイミングで行うと良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では小児矯正は何歳から行うべきかを解説します。

生え変わりの時にやるべきことや対策をしない場合のデメリット、おすすめのクリニックも紹介するため、子どもの歯列矯正でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

中村 裕子

監修歯科医師
中村 裕子(中村歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
栃木県出身やぎ座。鶴見大学歯学部卒業。平成6年中村歯科クリニック開院。

小児矯正は何歳から行う?

何歳から行う?
子どもの歯並びが気になるけれど、生え変わる前に矯正治療を行って良いのか迷っている方もいることでしょう。まずは、小児矯正は何歳から行うとよいのかを解説します。

適した時期は5~10歳

子どもの口の状態や成長度合いによっても異なりますが、小児矯正を行う場合、治療を行うのは5〜10歳頃が適しています。歯科矯正治療は、永久歯に完全に生え変わる前に行うI期治療と、生え変わった後に行うⅡ期治療の2つに分けられます。
I期治療は成長期にあたる子どもに対して行われる治療です。歯並びには骨格が関係しているケースもあり、歯の土台となっている骨格に問題があれば歯並びが悪くなったり、受け口・出っ歯などになりやすくなります。
骨格の問題を放置すると大人になると治療が難しくなる可能性がありますが、成長段階の子どもであれば成長にあわせた骨格の改善から治療が可能です。I期治療ではヘッドギア床矯正などによって成長にあわせて歯並びと骨格を改善することで、きれいな歯並びを目指します。
また、舌の癖や口呼吸などの問題があると、歯並びや体の健康にも悪影響を及ぼしかねません。口腔機能に問題が見られる場合は、それらの改善も行います。
ヘッドギアの詳細はこちら

大人になってからでも歯科矯正は可能

歯科矯正大人になってからの治療も可能です。永久歯に生え変わってからの治療をⅡ期治療といい、マルチブラケット装置を使用するワイヤー矯正やマウスピース型矯正などの治療を行います。
大人の場合、骨格が成長しきっているため子どものように成長をコントロールする治療はできません。歯並びの状態や骨格など、問題点を診察した上で治療方法を選択します。
また、歯科矯正は審美目的で行われることが多く、自由診療が一般的です。ただし、顎変形症という顎の骨が大きくずれていることによる不正咬合の治療では、顎の骨を動かすための外科的手術を行う外科矯正治療が行われ、保険診療の対象となるケースもあります。
矯正治療費の詳細はこちら

生え変わりの時にやるべきことは?

やるべきこと
子どもの歯が生え変わる時期は、歯並びにも影響がでやすいタイミングです。そのタイミングで注意すべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。続いて、子どもの歯の生え変わりの時にやるべきことを解説します。

子どもの口の中を見て乳歯の裏に永久歯が生えているところはないか観察

子どもの歯が生え変わるタイミングでは、子どもの口の中を見て乳歯の裏に永久歯が生えているところはないか観察しましょう。
生え変わる際、通常は乳歯が抜けてから永久歯が生えてきますが、乳歯が抜ける前に永久歯が生え始めることがあります。この場合、乳歯が抜ければ永久歯が舌に押し出されて生え変わりが完了します。
通常は自然に乳歯が抜けますが、ある程度永久歯が生えてきてもぐらつきなどがみられない乳歯には注意が必要です。生え変わりが上手くいかないと、歯並びがガタガタになる可能性があります。乳歯の裏に永久歯が生えてきた場合は、早めに歯科医に診てもらいましょう。

クリニックで舌の癖を改善するトレーニングを受ける

歯の生え変わる時期には、クリニックで舌の癖を改善するトレーニングを受けましょう。通常、舌は口を閉じている時は上顎についているのが正しい位置にある状態です。しかし、舌の筋肉が弱い場合、舌が常に歯に当たっていたり、食べ物を飲み込む際に前に突き出したりといった癖がついてしまうケースがあります。
こうした舌癖があると舌によって歯が押され、その圧力で歯並びが悪くなってしまいます。子どものうちから舌癖を改善するトレーニングを受けることで、歯並びへの影響を少なくできるでしょう。

クリニックで床矯正を受ける

生え変わりの時期には、クリニックで床矯正を受けることも大切です。歯並びが悪くなる原因の一つには、顎が小さく歯の生えるスペースがないことが挙げられます。
骨が成長しきった大人の場合は顎を広げることは難しいですが、成長途中の子どもであれば矯正器具によって顎の骨の成長をコントロールし、歯列の幅を広げられます。取り外し可能な専用の矯正器具を装着し、骨の成長に合わせて歯列の幅を広げる治療方法が床矯正です。
永久歯が生えるスペースを確保するためにも、生え変わりの時期には必要に応じて床矯正を受けましょう。
床矯正の詳細はこちら

生え変わりの時に対策をしなかった場合のデメリットは?

デメリット
子どもの歯が生え変わるタイミングは、子どもの成長に合わせて口腔環境や機能を改善するのに適しています。ではそのタイミングで特に対策をしない場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
続いて、生え変わりの時に対策をしなかった場合のデメリットを解説します。

顎の骨やそのほかの発達に影響を及ぼす

生え変わりの時に特に対策をしなかった場合、顎の骨やそのほかの発達に影響を及ぼす可能性があります。顎の骨に問題があると噛み合わせや顎の発達に問題が起きる可能性があります。
また、口周りの筋肉の発達にも影響し、口呼吸が習慣化したり舌が歯を押す癖がついたりしかねません。口周りの筋肉が弱い場合、滑舌や食べ物を飲み込む嚥下機能にも問題が起きるケースもあります。
これは口腔機能発達不全症とも呼ばれ、口腔に関する「食べる」機能、「話す」機能、そして栄養の吸収など「その他」の機能が十分に発達していない状態です。体の発育にも関わる疾患のため、もしも口腔機能発達不全症が疑われる場合には早めに歯科医師に相談し治療を受けましょう。

反対咬合など歯並びが悪くなることがある

先述したように、歯並びには顎の骨格や歯の生えるスペースがあるかが関係しています。骨格やスペースに問題があるのにそのままにしていると、生え変わる時に歯が正常な位置に生えてこず、反対咬合など歯並びが悪くなりかねません
反対咬合とは受け口(下顎前突)のことであり、骨格や歯の生え方に問題があり、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態です。前歯で起きやすいものですが、まれに奥歯が反対咬合になるケースもあります。舌の位置の異常が原因のケースが多く、放っておくと噛み合わせが悪くなり、顔のゆがみなどが起きる可能性もあります。
反対咬合以外にも、出っ歯(上顎前突)や叢生など歯並びが悪くなると先述した口腔機能発達不全症になる危険性も高まるでしょう。

むし歯や将来の歯周病のリスクが上がる

生え変わりの時に特に対策をしなかった場合、むし歯や将来の歯周病リスクが上がる可能性もあります。むし歯や歯周病は、磨き残しによって口腔環境が悪くなることによって発症する病気です。
磨き残しは奥歯など磨きにくい歯で起きやすく、歯並びが悪いと十分に磨けない歯が増えてしまいます。それにより磨き残しが増え、歯にプラークがつきやすくなります。プラークはむし歯だけでなく歯周病の原因にもなるものです。
歯周病になれば、歯肉の炎症や歯を支えている歯槽骨が溶けるなどの問題が起きてしまいます。むし歯と歯周病は、どちらも歯を失う原因になりかねないため、永久歯に生え変わるタイミングで予防のための対策を行いましょう。

口腔機能発達不全症にならないためにはどうすればいい?

口腔機能発達不全症を防ぐには
歯が生え変わるタイミングで対策をしなかった場合、口腔機能発達不全症になる可能性があります。これは口腔機能だけではなく、体全体の問題にもつながる可能性があるため、早めの治療が必要です。
続いて、口腔機能発達不全症にならないためのポイントを解説します。

口腔機能発達のための正しい生活習慣を身につける

口腔機能発達不全症にならないためには、口腔機能発達のための正しい生活習慣を身につけることが大切です。口腔機能発達不全症では口呼吸や舌の癖のほか、あまり噛まずに飲み込む早食いの傾向や食生活に問題があるケースがあります。
しっかりと噛んで食べることは、食べ物を飲み込みやすくするだけではなく、消化を助ける唾液の分泌や脳の活性化にもつながります。また、食生活に注意し噛む力を鍛えることも、口腔機能の発達に欠かせません。
このほかにも、歯磨きを丁寧に行い、口腔環境を清潔に保つ事も大切です。正しい生活習慣を身につけ、口腔機能の発達を目指しましょう。

口周りの筋肉を訓練するプレオルソ治療を行う

口周りの筋肉を訓練するプレオルソ治療を行うことも、口腔機能発達不全症にならないためのポイントの一つです。プレオルソ治療とは「プレオルソ」という専門のマウスピース型矯正装置を使用する治療方法です。
4〜9歳頃までの小児を対象としており、歯の生え方に関係している唇・舌・頬といった口周りの筋肉のバランスを整え、理想的な歯並びを目指します。専用のマウスピースによって口周りの筋肉を訓練し、歯並びを悪くしている原因の改善を行う治療方法です。
歯並びが悪くなる原因を改善するため、歯並びを矯正するだけでなく、全ての歯が永久歯に生え変わった後の口腔機能を正常に保ちやすくなるでしょう。
プレオルソの詳細はこちら

小児矯正の相談なら中村歯科クリニックへ

院長
歯並びはできるだけ早く矯正した方がよいとされており、早く行うことによって口や体の健康も保ちやすくなります。しかし、子どもの歯科矯正を考えているけれどどのクリニックで治療を受けるか迷っている方もいることでしょう。

小児矯正を考えているなら、子どもの成長にあわせ口腔機能の発達も考慮した矯正治療を行っている中村歯科クリニックがおすすめです。最後に、中村歯科クリニックの特徴を紹介します。

舌の癖を舌トレーニングノートを使って8ヶ月かけて丁寧に改善

中村歯科クリニックでは、舌の癖を舌トレーニングノートを使って8ヶ月かけて丁寧に改善する治療を行っています。舌の筋肉が弱いと、舌を上顎につけた状態を保てず、低位舌と呼ばれる癖がついてしまう可能性があります。

この癖は反対咬合などの歯並びの悪化が起きる原因にもなるもののため、早めの改善が必要です。また、舌を前に突き出したり舌を挟んだりする癖も、口腔機能発達不全症につながりかねません。

中村歯科クリニックでは専用の舌トレーニングノートを活用し、8ヶ月かけて丁寧にこれらの癖を改善します。舌のトレーニングを行うことで、口腔機能の発達や正常な成長につながるでしょう。

取り外し可能な装置を使用した歯科矯正も可能

診療台
中村歯科クリニックでは、ムーシルドを使用した歯科矯正も行っています。

ムーシルドは受け口(反対咬合)の矯正治療に使用される矯正器具です。3歳から使用でき、早い段階で受け口の治療ができます。噛み合わせの異常が自然に治る可能性は約6%といわれており、永久歯が生え揃ってからでは本格的な矯正治療が必要になります。

中村歯科クリニックでは、永久歯が生え揃う前にできる、子どもに負担が少ない治療方法が選択できるため、ぜひ一度相談してみてください。
ムーシルドの詳細はこちら

女性歯科医師による診察

​​中村歯科クリニックは、女性歯科医師による診察が受けられる点も特徴の一つです。中村裕子医院長は子どもの頃からむし歯や歯周病への感染を防ぎ、将来的にこれらの問題を起こさないための「歯育」に力を入れています。

子どもの年齢やむし歯予防・歯並び・噛み合わせを考慮したアプローチを行っている点も特徴です。また、中村医院長自身の母親としての経験から、子どもにとって怖くない、できる限り痛くない治療を心がけており、子どもが安心して治療を受けられる環境を目指しています。

女性ならではの視点から健康で美しい歯並びの実現を目指す中村歯科クリニックに、ぜひ一度相談してみてください。

中村歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

横浜市営地下鉄グリーンライン・ブルーライン センター北駅 徒歩18分
バス:大善寺 徒歩2分

神奈川県横浜市都筑区南山田2-11-16

診療時間
9:30~12:30
14:30~18:30

▲:9:30~13:00

この記事の監修歯科医師