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小児矯正にはどんな種類があるの?歯の矯正は子どものうちに

 更新日:2023/03/27

出っ歯や受け口、歯並びがでこぼこしているなど、子どもの歯の矯正が必要だと感じたことはありませんか?

そんな時は「小児矯正」で歯並びを整えますが、乳歯や永久歯、歯並びの状態によって矯正器具が異なります。

どんな種類があるのか、ご紹介いたします。

小児矯正とは?大人とはどう違うの?

小児矯正は6歳~12歳程度の子どもを対象とした矯正治療のことを指します。

体の成長、乳歯から永久歯への生え変わりの時期に行う治療で、将来の歯並びを良くするために行います。

大人の矯正治療との違い

大人の矯正治療との大きな違いとして、顎の成長をコントロールできるという点です。

子どもの骨格は大人と違いまだ柔らかいため、将来の歯並びを左右する土台のバランスを整えられます。

歯並びを良くするだけでなく、より綺麗な噛み合わせを目指せるため、永久歯の抜歯を回避できます。

また、子どもの第2期治療は大人の治療方法と同じですが、比較的安価に行えることも異なる点になります。

第1期、第2期治療について

大人の矯正とは違い、子どもの矯正には第1期、第2期と区分があります。

第1期は、乳歯が永久歯へと生え変わる前に行う矯正治療になります。年齢で言うと、6歳から小学校中学年辺りまでとなります。

第1期の治療目的は、子どもの顎を正しい形へと成長させ、永久歯の抜歯による矯正治療をせずに済ませるための準備になります。

そのため第1期の治療を行ったからといって、歯並び、噛み合わせがキチンと整うということはありません。

第2期は、永久歯が生え揃ってからの矯正治療になります。年齢で言うと、小学校高学年から中学生くらいまでになります。

治療方法は大人の矯正と同じになりますが、費用が大人の治療よりも安く抑えられます。

矯正治療のタイミングは、噛み合わせなど口の中の状態によって治療方法も異なるため、人によって違ってきます。

皆が皆、早期から開始すべきということはありません。どんな治療をいつから開始すべきかを一度、歯医者に相談しましょう。

矯正器具の種類について

口の形によって矯正器具が異なるだけでなく、自分で取り外し可能不可能という点もあり、種類が豊富にあります。

拡大床(かくだいしょう)

自分で取り外しが可能な矯正器具になります。

歯列の横幅(歯列弓)を広げたり、幾つかの歯の移動を行ったりする装置で、1日18時間以上使用します。

金属製の太いワイヤー、レジン製のプレート、歯列弓を押し広げるネジで構成されています。

幼稚園~小学校低学年の子どもには、主に顎の骨を動かし成長を補助する役割で使用します。小学生高学年以上の子どもには、歯列弓の拡大目的で使用します。

FKO

自分で取り外しが可能な矯正器具になります。

出っ歯や受け口を改善するための矯正器具で、1日10時間以上、就寝時に使用します。

構造上、どうしても喋りにくくなるのが特徴です。噛む力とワイヤーの力を利用し、反対咬合を治療します。

ムーシールド

自分で取り外しが可能な矯正器具になります。

マウスピースのような形をした矯正器具で、子どもがまだ乳歯の時期に、受け口を改善します。就寝時にのみ使用します。

リンガルアーチ

自分では取り外しが不可能な矯正器具となります。

奥歯にセメントで装着、針金を使って歯列を整えたり顎をやや広げたりして、歯並びの矯正を行います。

歯の裏側に針金を沿わせるため、見た目にも分かりづらいというメリットがあります。

しかし、器具のせいで喋りにくい、歯の磨き残しが起こり虫歯の原因になる、口内炎ができてしまうといったデメリットもあります。

また、非常にシンプルな器具のため複雑な歯並びの矯正は行えません。

ヘッドギア

自分で取り外しが可能な矯正器具になります。まだ乳歯の段階で使用される装置で、出っ歯の治療に用いられます。

効果が出やすく、かつ費用も抑えられるというメリットがあります。就寝時に装着します。

しかし、頭や首から口にかけて器具を固定するため、着けることでストレスが溜まる可能性もあります。

ワイヤーブラケット

自分では取り外しが不可能な矯正器具となります。大人の矯正治療にも用いられる治療方法です。

永久歯が生え揃った辺りから使用可能で、ブラケットと呼ばれる装置を歯に取り付け、そこにワイヤーを通すというものになります。

歯列矯正の効果が非常に高く、かつ歯並びを細かく調整できるというメリットがあります。

しかし反面、治療費が高価というデメリットがあります。また取り外しが容易ではないため手入れが難しく、歯の1つ1つに力を加えるため痛みが生じる、というデメリットもあります。

この他にもさまざまな治療方法があり、列の状態に合わせて選び治療を行います。注意点や費用の相談など、しっかりと医師と話し合いましょう。

小児矯正の費用について

小児矯正にかかる費用について、ご紹介いたします。矯正は自由診療のため保険適用外となるため、通常の治療よりも高いことが多く、歯科医院ごとに設定された値段が異なります。紹介する費用はおおよその相場で、歯科医院によって異なります。

初診料などの診察費

初診料

小児矯正はまず初めに歯の悩み、相談などを行う初診から始まります。今後の治療の流れや、治療に用いる器具についての説明も行います。

無料で行っていることが多く、費用がかかっても5~6,000円程度になります。

精密検査料

X線などを用いての口、顔の撮影、歯型の採取などを行います。レントゲン撮影が特に高く、相場は25,000円~60,000円程度になります。

診断料

治療に際してかかる費用、期間、治療方針などの説明を行います。

治療を受ける本人や保護者から、治療にかかる期間や費用などの相談も行えます。費用は10,000~50,000円程度になります。

ここまでのトータルはおよそ30,000~100,000円になります。実際の費用は医師によって異なりますので、事前に尋ねておきましょう。

第1期~第2期までの治療費

小児矯正は1期、2期と分かれます。第1期の費用は20~40万円、第2期治療の費用は30~50万円程度になります。

将来的に良い歯並びにするための土台作りであるため、歯並びそのものを良くすることではありません。

そのため、続けて第2期と治療を受ける必要があります。

しかしトータルで見ると、第2期の治療だけ受けた場合よりも費用を抑えられます。

矯正治療も、場合によっては顎の骨を削るといった手術も行いますが、第1期を受けていれば行わずに済むというメリットもあります。

第2期のみの治療費

第1期治療を行わず、第2期治療だけを受けた場合の費用は50~90万円程度になります。

治療を受けただけでは、矯正治療は済みません。ワイヤーブラケットによる治療を行う場合はワイヤーの交換費用、自分で取り外しができない器具を使った場合はケアアイテム費用など、定期的に費用がかかります。

また、永久歯が生え揃った結果、矯正するために抜歯が必要になったり、顎の骨を削らなければならなくなったりという場合も別途費用がかかります。

更に矯正治療後も正しく口の筋肉を使えていない、悪い舌癖を持っていると、矯正治療を台無しにしてしまうことがあります。

第1期治療を行っていると、これらのリスクを減らすことができるため、トータルの費用が抑えられるというわけです。

口の筋肉を正しく使わないと矯正治療が無駄になる!

歯は頬や唇、口を開閉するための筋肉など、さまざまな筋肉の圧力を受けています。

実はこれらの筋肉を正しく使えていないと、せっかくの矯正治療も台無しにしてしまう可能性があります。

次の項目に当てはまる方は、それらの筋肉のバランスが悪い可能性があります。

  • 普段から鼻がつまっている
  • よく口が開いている、普段から口呼吸を行っている
  • 舌が上顎に付かない
  • 食事の際にくちゃくちゃと音を立ててしまう、口角に食べ残しがある

元々の骨格や体の構造によって、上記の事柄が起こることもありますが、ほとんどの方が筋肉バランスの崩れが原因です。

これらを改善するのが「舌トレーニング」になります。

舌トレーニングのやり方

「スポット」と呼ばれる、物を飲み込んだ時に舌が触れる上顎部分に舌を付けます。この時、舌を丸めないように気を付けてください。

この状態で上顎のくぼみに沿って舌を吸います。この時、歯と唇には力を入れずに軽く閉じておきます。この状態をキープするだけとなります。

こうすることで舌の筋肉から口腔内全体の筋肉を鍛えられ、矯正治療後に歯が元通りになることを防げます。

普段からスポットに舌が当たっていない人は、特に意識して舌を付けるようにしましょう。

小児矯正で将来の歯並びを綺麗に

小児矯正について、以上となります。子どもにとっては大きなストレスではありますが、大人の矯正とは違い骨格を修正することで歯並びを改善できるというのが、小児矯正の一番の強みと言えます。

歯並びが悪いということは、口を開いた時の見た目など審美的な面のデメリットがあるだけではありません。

歯垢(プラーク)が溜まりやすく虫歯になりやすくなる、顎関節症になることがあるなど、さまざまな悪いことが起きます。

なるべく早い段階から小児矯正を受け、歯並びを改善しましょう!

矯正歯科でおすすめの歯医者さん 関東編

四つ木歯科クリニック

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