小児歯科とは?メリットや特徴、よい小児歯科の選び方について
あなたは子どもの歯にトラブルが起きた時、どこで診てもらいますか?
日本の歯科医は平成26年の時点で、実に10万人を超えています。全国各地に歯医者があるため、歯科医を見つけるのは、昔に比べると安易になってきました。
しかし、歯は人生を左右する一生もの。可能な限り腕の立つ専門医に診てもらいたいですよね。
今回は子どもの歯科治療に特化した、小児歯科について説明いたします。
この記事の監修ドクター:
石塚 亨 歯科医師 石塚歯科 院長
目次 -INDEX-
小児歯科とはなにか?子どもの歯に特化した治療
医科に小児科があるように、歯科にも小児歯科があります。
大人と違って、常に変化をし続ける子どもの口内は、治療にあたって専門的な知識が必要です。
成長、発育に関する知識に基づいた治療もそうですが、親への歯科指導などを行う場合もあります。
また、小児歯科によって受診できる年齢がバラバラであったりしますが、一般的には0歳から18歳までを対象とされています。
しかし、希望があれば20歳まで受け入れてくれる場合もあるそうです。
小児歯科にかかるタイミング
初めて小児歯科にかかったほうがよいタイミングが、気になる方が多いかと思います。
一般的に、1歳半や3歳の集団検診で初めて歯科医の診察を受ける子が多いです。しかし、乳歯が生え始めた6か月ごろに、一度診てもらうのがおすすめです。
なぜかというと、虫歯の予防や、子どもの口腔ケアの方法を教わるという意味で有益だからです。
3歳で初めて歯科医にかかり、虫歯がたくさん見つかってしまう、というケースが多く見受けられますので、なるべく早く受診しておくと安心でしょう。
小児歯科にかかるメリット
子どもの歯を治療する際に、小児歯科にかかった方がよい点を以下にまとめました。
子どもの口内に関しての専門的な知識
乳歯から永久歯に生え変わり、あごの成長が著しい子どもの成長期において、口内の変化は大人と比べて大きく異なっています。
また、乳歯は永久歯に比べて、エナメル質などの歯の構造がやわらかいという性質があり、虫歯になりやすく進行も早いです。
小児歯科はそんな変化の著しい子どもの口内についての、専門知識を有した歯科医ですので、適切な治療が受けられるといえるでしょう。
子どもへの対応がよい
歯科を嫌がる子どもは多いです。怖いイメージを持っている子どもも多いでしょう。
小児歯科は、そんな子どもの恐怖心をやわらげる取り組みを行っている場合が多いです。
明るい待合室や、絵本やおもちゃ、優しい声掛けなど、安心して治療を受けられるでしょう。スタッフも子どもに馴れている場合が多いので安心です。
小児歯科をどうやって選べばいいの?
では、小児歯科はどうやって選べばよいのでしょうか。
一つの指針として、小児歯科専門医が所属する小児歯科を探す、という方法があります。
小児歯科と表示してあっても、小児歯科専門医が所属していないケースが存在します。小児歯科に所属する歯科医は以下の3通りです。
小児歯科標榜医
専門医ではありませんが、診療科目に小児歯科を標榜している歯科医です。全国数万件がこの小児歯科と言われています。
日本小児歯科学会員
日本小児歯科学会に会費を払い、会員になっている歯科医です。全国で約4,500名と言われています。
小児歯科専門医
厚生労働省の認可を受けた、高度な小児歯科に関する専門的知識、並びに治療技術を有する歯科医師です。
5年以上日本小児歯科学会に所属し、学会が認めた大学病院などの医療機関で、5年以上の臨床経験を経てさらに試験に合格しないと得られない資格です。
全国に約1,200名しか存在しません。最も小児歯科治療に長けた小児歯科医と言えるでしょう。
小児歯科を選ぶときに最も大切のはやはり○○
小児歯科専門医であるから腕が立つ、資格が無いから腕がないとは一概には言えませんが、厳しい条件を潜り抜けた専門医ですから、小児歯科を選ぶ一つの材料にはなるでしょう。
日本小児科学会のホームページから、小児歯科専門医を検索することができます。しかし、もっとも重要なのはやはりしょう。
知り合いから紹介してもらうか、インターネット上で下調べをしてから受診するのをおすすめします。
小児歯科矯正について
子どもの歯における治療のひとつとして、歯科矯正があります。
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病、また顎関節症などの問題が起きる可能性があるのです。
また、歯科矯正はあごの発育を整えるという目的もかねています。あごの発育不全は、咀嚼や活舌、顔の形の劣化を引き起こす場合があります。
治療期間は一般的に2~3年といわれており、基本的に保険適用外ですが、顎変形症と認定された場合は、外科手術が伴う場合に保険適用となるようです。
歯の矯正時期は早いほど安くて効果的
永久歯が生えそろう前に矯正することで、痛みを少なく効果的に歯の位置を動かすことが可能です。
また、あごの発育を整えることができるので、早い時期からの歯科矯正は効果が高いといえます。
また、費用も大人の歯科矯正よりも安価である傾向があります。
一期治療(6~10歳まで)
子どもの歯科矯正は、6~10歳のスタートが適切というのが一般的です。永久歯が生え変わる時期です。
このころが最も歯科矯正にかかる費用が安くすみ、またあごの発育を整えることも可能なので効果的です。具体的な費用は20~50万円程度です。
二期治療(小学校高学年から中学生くらいまで)
永久歯が生えそろっている場合は、二期治療の適用範囲です。
基本的な治療法は大人と同じですが、比較的安価に治療を受けることができます。具体的な費用は30~60万円程度です。
なお、大人が歯科矯正を行うと、80~120万円ほどかかってしまいます。
また、歯科矯正は基本的に保険適用外ですが、医療費控除の対象ですので、確定申告を行うことで税金の控除が受けられます。
子どもの歯科矯正でトラブルが増えている
歯の歯科矯正は、歯科医師免許を持っていれば誰でも歯科矯正を行えてしまうため、トラブルが増えてきているそうです。
トラブルを避けるためにも、安心できる専門医に診てもらうのがよいでしょう。トラブルが起きる原因として以下があげられます。
必要な検査や診断が行われていなかった
歯科矯正では、頭部X線企画写真の撮影と、検査に基づく分析診断、治療計画や費用の説明をしっかり行うことが必要です。
これをおこたるような医師に当たってしまった場合は、セカンドオピニオン(他の病院での診察)を申し出ましょう。
医師はセカンドオピニオンを拒むことはできません。
歯科矯正の研修を受けてない歯科医師による治療
冒頭でも述べましたが、歯科医師免許を持っている歯科医師であれば、だれでも歯科矯正が行えてしまいます。
歯科矯正に関する十分な知識や技術がない歯科医師でも、歯科矯正を行えてしまうという現実がこういったトラブルを引き起こしています。
歯科矯正も専門医がいる
冒頭で歯科医は10万人以上存在すると述べましたが、全ての歯科医に歯科矯正を行う資格があります。
しかし、歯科矯正の十分な知識や技術を持っていないにも関わらず、歯科矯正を行っている医師がいるのも現実です。
トラブルを避けるためにも、小児歯科専門医と同じく、歯科矯正に関しても専門医が存在するため、歯科選びの参考にしましょう。
数は少ないながらも、小児歯科専門医、歯科矯正専門医の二つの資格を所持している医師も存在します。
よい小児歯科で受診しましょう
歯のトラブルは一生を左右します。受診を検討する場合は、子どものためにも口コミや友人の紹介などを経て、よい小児歯科を見つけましょう。
受診の際には医師の説明をしっかりと受け、納得の上で治療を受けるようにしましょう。
監修ドクター:石塚 亨 歯科医師 石塚歯科 院長
小児歯科でおすすめの歯医者さん 関東編
石塚歯科
電話番号 | 03-3996-2882 |
住所 | 東京都練馬区石神井町2-31-29 |
アクセス | 西武池袋線 石神井公園駅から510m(徒歩 7分) |
診療時間 | [月・火・水・金]9:30~12:30/14:00~19:00 [土]9:30~12:30/14:00~17:00 |
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