まだあきらめないで!ボロボロの歯をきれいに治す方法!
歯がボロボロになってしまっても、適切な治療によってきれいに治すことは可能です。
ボロボロになった歯は見た目が悪いだけでなく、食事に支障をきたすため栄養状態や精神状態が悪化する危険もあります。
お口の健康は全身の健康に直結するため、ボロボロになってもあきらめずに治療を検討しましょう。
本記事では、歯がボロボロになってしまう原因や、ボロボロになった歯の治療法を解説します。
監修歯科医師:
大佛 紫郎(おさらぎ歯科)
日本審美歯科学会会員、日本歯周病学会会員。
目次 -INDEX-
歯がボロボロになってしまう原因
未治療のむし歯が10本以上あり、溶けて歯の根しか残っていない歯が何本もある状態を口腔崩壊といいます。
歯がボロボロの口腔崩壊になる原因は、毎日の歯みがきやむし歯の適切な治療をせずに放置してきたためです。歯がボロボロになるまで放置してしまうのは自己責任だけとはいえず、ほかの重大な問題が隠れている場合も少なくありません。
小児の場合は、口腔崩壊から虐待が発覚するケースや、家庭の経済的困難が原因であるケースもあります。子どもの頃から歯をケアする習慣がないと、大人になってからも是正が難しくなってしまう方も少なくありません。ほかにも、大人になってから歯医者に通えなくなってしまうのは、主に以下のような原因があります。
歯科恐怖症で歯医者に通えない
歯科治療に対して強い恐怖感を覚えて、通院ができない症状を歯科恐怖症と呼び、単なる気持ちの問題ではないと認識されています。歯科恐怖症の方は、歯科治療を想像するだけで動悸や息切れなどの発作を起こす方も少なくありません。
また、嘔吐反射や先端恐怖症などによって通常の歯科治療を受けられない方もいます。過去のトラウマによって歯科恐怖症を発症するのは、以下のようなケースがあります。
過去の治療で痛みを感じた
歯科治療では少なからず痛みを伴うことがあり、強い痛みを感じてトラウマになってしまう方は少なくありません。歯を削るためのドリルが神経に触れてしまったり、舌やお口の粘膜に触れたりしてしまうと、極めて強い痛みや出血が生じます。痛いのに治療をやめてくれなかった、適切な処置をされずに症状が悪化してしまったなどで、歯科医師に対する不信感を募らせているケースもあります。
詳しい説明なく治療を進められてしまった
歯科医師に不信感を募らせる原因には、治療の説明や同意がないまま進められてしまうケースもあります。
一度削った歯は再生しないため、歯科治療の大部分は不可逆的で、患者さんの同意は極めて重要です。十分に説明しないまま歯の神経を取ったり、目立つ金属製の詰め物を入れたりなどで、患者さんが嫌な思いをすることがあります。過去のこのような経験から、歯医者が嫌になり、歯科恐怖症となってしまう方が少なくないのです。
治療が長引き途中で通院を断念してしまった
歯科治療は1度では終わらず、何度も通院しなければいけない場合がほとんどです。必要な工程なのですが、途中でやめてしまう方も少なくありません。
むし歯や歯周病は、初期段階では痛みがない場合がほとんどで、かなり進行するまで放置してしまう方もいます。むし歯が進行して痛みが出ても、前回途中でやめたことを怒られるのではと不安になって、歯科医院に行くのを躊躇ってしまうケースもあるでしょう。
歯がボロボロのまま放置するリスク
歯がボロボロになるまで放置してしまう方は、歯科恐怖症や歯科医師への不安から、歯科医院に行きたくないと思っている方が少なくありません。しかし、ボロボロの歯を放置すると多くのリスクがあり、生活の質を下げてしまいます。歯の治療をするモチベーションを高めるためにも、損失の部分を知っておくとよいでしょう。歯がボロボロの口腔崩壊状態のリスクを解説します。
見た目が汚い
歯はお口を開けたときに他人からよく見える部分であり、ボロボロになった歯は悪い印象を与えてしまうでしょう。
口元は他人からの印象を左右する重要な部位です。一目でわかる程ボロボロになっている歯は、コミュニケーションにおいて想像以上の損失を生んでいる可能性があります。相手に気持ちのよいコミュニケーションをとってもらうため、口元の清潔感は対人関係においても大変重要です。
食事や全身の健康にも影響を及ぼす可能性
歯がボロボロになると、お口の機能が大きく低下し、全身の健康に悪影響を及ぼします。
身体の機能が衰えて虚弱になることをフレイルといい、特に口腔機能の衰えがオーラルフレイルといいます。
歯がボロボロだと食事の機能が衰え、食べられないものが増えるため、栄養状態や精神状態が悪化するケースが少なくありません。高齢者2,000人を対象にした調査では、オーラルフレイルのある方はそうでない方に比べて、身体的フレイル・サルコペニア(筋肉減少)・要介護状態・死亡のリスクが2倍以上に高まると報告されています。
歯がボロボロになってしまった場合の治療法
むし歯が10本以上あり、根しか残っていない歯が複数ある口腔崩壊状態でも、治療によってお口の機能を取り戻すことは可能です。歯がボロボロで抜歯せざるを得なくなっても、歯を補う補綴治療によって食事や発音は問題なくできるようになるでしょう。ボロボロになった歯も可能な限り残せるように治療しますが、抜歯になった場合には以下のような治療方法があります。
インプラント
インプラント治療とは、歯槽骨に金属製の土台(インプラント)を埋め込んで、人工歯をしっかり固定する治療方法です。入れ歯に比べて強く固定されるため、自分の歯に近い感覚で食事や発音ができるのが大きなメリットです。
人工歯を強く固定する方法は、インプラント治療のほかにブリッジ治療があります。ブリッジ治療は健康な歯に架橋して人工歯を支えるため、土台となる健康な歯が残っていないとできません。インプラント治療は、すべての歯がボロボロでも実施可能です。
骨に土台を埋め込む手術が必要なため、骨の状態が悪かったり、生活習慣病などで麻酔が使えなかったりする場合には先に治療が必要になる場合があります。また、インプラント治療は保険適用外になるため、1本あたり300,000~500,000円(税込)の費用がかかります。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは、骨に埋め込んだ数本の土台で入れ歯を固定する治療方法です。ボロボロになった歯を抜歯して、多くの歯を人工歯にする場合、インプラント治療だと高額となってしまいます。インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯を使用するため費用を抑えられ、患者さん自身で取り外せることが大きなメリットです。デメリットは、残存歯に被せる治療ではむし歯のリスクが上がってしまいます。すべての歯をインプラントにする場合、総額は2,500,000円(税込)を超えることがありますが、インプラントオーバーデンチャーでは400,000~1,500,000円(税込)程が相場です。取り外して洗浄できるため、メンテナンスもしやすくなります。
入れ歯
入れ歯治療は、歯を失った部分に装着する義歯で失った歯を補う治療です。保険適用となるため、費用面では大きなメリットがあるでしょう。部分入れ歯の場合は、架橋する歯に負担がかかって将来的に抜けやすくなるのがデメリットです。総入れ歯の場合は、粘膜だけで固定するため、不安定で食事や発音の機能に支障があります。入れ歯治療は可逆的であるため、まずは入れ歯からはじめて、後にインプラントを検討する方もいるようです。
インプラントのことならおさらぎ歯科にご相談を
湘南鎌倉でインプラント治療ができる歯科医院をお探しなら、大船で1993年に開院したおさらぎ歯科にご相談してみてはいかがでしょうか。
院長の大佛先生は、九州歯科大学を卒業後に米国のUCLAやハーバード大学でインプラント治療・審美治療を学ばれました。これまでの経験に甘んじることなく、現在でも毎月勉強会に参加し、情報と技術のアップデートを続けられているそうです。高性能CTや光学スキャナーなど先進的な治療設備を導入しているおさらぎ歯科なら、ボロボロになった歯の治療も任せられるでしょう。
痛みや治療期間に配慮したインプラント治療
インプラント治療は外科的手術を伴うため、痛みや治療に関して不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。おさらぎ歯科では痛みに配慮した治療を提供しており、痛みを和らげてリラックスした状態で治療が受けられる静脈内鎮静法に対応しています。
また、治療期間が短く身体への負担と痛みを軽減した抜歯即時インプラントにも対応しています。
先進的な歯科用CTで正確な診断と細やかな治療計画の立案を行い、治療の安全性を高めてインプラント治療を提供されています。
丁寧なカウンセリングで幅広い選択肢に対応
おさらぎ歯科では、歯を失ってしまったり歯がボロボロになったりしている患者さんに、丁寧なカウンセリングのもと幅広い選択肢の治療を提供しています。
インプラント治療だけでも、通常の方法と抜歯即時インプラントがあり、治療期間・費用・身体の状態などから適切な方法を選択できます。
また、入れ歯治療は保険適用のものだけでなく、保険適用外の材料にも対応しているため機能面や見た目の面でも満足いく治療が受けられるでしょう。
美しく健康的に噛める歯を目指した治療
大佛先生は、「食べる喜びや会話の楽しさは、健やかな口腔内環境から生み出されます」といい、患者さんが食事や会話の楽しさを取り戻せる治療を目指しているそうです。
歯科恐怖症の患者さんにも配慮して、気分を落ち着かせる静脈内鎮静法にも対応しているため、恐怖感を軽減した施術を受けられるでしょう。
治療ユニットのスペースを広く取り、隣のユニットとの間には仕切りを設けるなど、患者さんのプライバシー配慮とリラックスできる環境づくりも心がけているそうです。
これまで歯科医院で嫌な思いをした方や、歯がボロボロになってそのままにしている方も、一度おさらぎ歯科にご相談してみてはいかがでしょうか。
おさらぎ歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR大船駅より徒歩8分
神奈川県鎌倉市大船6-1-1 松竹ショッピングセンター ブックオフ側2F
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00~13:00 | ● | - | ● | ● | ● | ● | ★ | - |
14:30~19:00 | ● | - | ● | ● | ● | ※ | - | - |
★:10:00~14:00
※土曜の午後はインプラントなどの外科処置のため、一般診療は行っておりません。
【費用(税込)】
インプラント1本:209,000~275,000円
ジルコニアセラミック1本(奥歯):165,000円
ジルコニアセラミック1本(前歯):187,000~209,000円
ハイブリッドセラミック1本:115,000円
金属(チタン)1本:115,000円
GBR(骨造成術):22,000~110,000円
ソケットリフト:55,000~110,000円
【治療期間】
通常は3か月〜半年ほど。
骨の状況、治療方法で異なりますので、さらに長い期間を要する可能性あり。
【治療回数】
抜歯即時インプラント:抜歯と埋入が同時で手術回数は一回
※術前の検査、術後の経過観察が必要です。
参考文献