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セラミックは30年後にはボロボロ!?審美治療における症例やセラミックのメリット・デメリットを解説

 更新日:2023/10/31
セラミックは30年後にはボロボロ

白く輝く歯を手に入れられると人気のセラミックを検討する方も増えてきました。長年使用してもすり減りや変色が少ないのもセラミックが人気の理由の一つです。

高額な治療費でセラミックをしても、30年もたなかったらと思うと治療に踏み切れない方もいるでしょう。老後でもセラミックはそのまま使用できるのでしょうか。

本記事では、セラミックは30年後にはボロボロになるのか、症例やメリット・デメリットとともに解説していきます。セラミックを検討中の方は是非参考にしてください。

馬庭 倫人

監修歯科医師
馬庭 倫人(マニーデンタル)

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経歴:
2000年  奥羽大学歯学部卒業
東京医科歯科大学 保存科入局研修
2002~2010年 八重洲南口歯科 勤務
2010年10月 マニーデンタル開業
所属学会・認定医:
日本先進インプラント医療学会
O.A.Mインプラント
日本口腔インプラント学会
国際審美学会
ドライマウス研究会
ノーベルバイオケアインプラント
アストラテックインプラント
ケンテックインプラント

セラミックは30年後まで長持ちする?

セラミックは30年後まで長もちする?
セラミック治療をすれば、30年後まで必ず長持ちするわけではありません。セラミックの詰め物・被せ物は、一般的に10〜20年が寿命といわれています。寿命がきたセラミックは交換しなければなりません。
また、セラミックは金属のように硬い素材ですが衝撃に弱いという面もあります。歯ぎしりや食いしばりにより強い負荷がかかってしまったり、顔にボールがぶつかるなどの衝撃を受けた場合、割れたり欠けたりすることがあります。
10〜20年が寿命といわれるセラミックですが、日頃からケアを行うことで30年後まで長持ちさせられる可能性が高まります。長持ちさせるためには、歯磨き・フロスをする、定期検診を徹底する、歯ぎしりや歯の食いしばりに注意するなどがあります。
反対に、適切なメンテナンスを行っていなければ、10年ももたないこともあります。特に歯周病になって土台となる歯が抜けてしまうこともあるので、毎日のケアと定期検診が重要となります。

セラミック治療の症例

セラミック治療の症例
セラミック治療といってもいくつか種類があります。ここでは、セラミッククラウンセラミックインレーラミネートべニアについて詳しく見ていきましょう。

セラミッククラウン

セラミッククラウンセラミックでできた被せ物のことで、歯の変色・叢生・すきっ歯・矮小歯(わいしょうし)・保険適用の差し歯からの変更・重度のむし歯に使用されます。セラミッククラウンは以下の3つが治療に使用されることが多いです。

ジルコニアは人工ダイヤを使用しているため、セラミッククラウンの中でも強度が高く奥歯に使用されます。また、強度が高いのでセラミック自体を薄くでき、他のセラミックよりも歯を削る量が少なく済むでしょう。また、金属を使用していないので、金属アレルギーの方でも治療できます。しかし天然の歯より固いので、調整が不十分だと元からある歯が削れてしまうリスクがあります。作成したものは修理ができないため、作り直す場合は再作成となってしまうのもデメリットの一つです。費用は詰め物・被せ物が1本あたり10万円(税込)程が相場です。
オールセラミックセラミックのみでできているので透明感が高く、天然歯に引けを取らないほど審美性に優れているクラウンです。ジルコニア同様金属を使用していないので、金属アレルギーの方も使用できます。ただ、強度は高くないので奥歯に使用されることは少なく、主に前歯に使用されます。費用は詰め物が約6~8万円(税込)、被せ物が約8~22万円(税込)が相場です。 デメリットとして、歯の状態や技術者の技術力に影響を受けやすいというのがあります。
メタルボンドはその名の通り金属を使用しているタイプです。金属フレームの外側にセラミックを焼き付けているので、金属アレルギーの方は使用できません。強度が高いため主流でしたが、金属が溶け出すことによる歯茎の変色の懸念があることから、現在ではあまり使用されていません。相場は素材によりますが、8〜20万円(税込)と価格に大きな差があります。

セラミックインレー

セラミックインレーは、むし歯になってしまった部分を削り取ってセラミックを詰める治療法です。この方法はむし歯の範囲が狭い場合のみに適用され、範囲が広い場合はクラウンでの治療になります。
この方法は歯とセラミックの間に隙間が開きにくいので、むし歯ができにくくなるメリットがあります。金属を一切使用していないので、金属アレルギーの方でも詰め物として採用しやすいでしょう。
セラミックインレーの場合、透明感があり変色しにくいので、黒ずんでむし歯のように見えてしまう銀インレー(銀歯)から交換する方が増えています。しかし、保険適用されないため治療費が高額な点に気を付けましょう。一般的に1ヶ所4〜8万円(税込)が相場です。
歯科医師の技術力によって仕上がりが異なり、噛み合わせによっては割れてしまうというデメリットもあります。

ラミネートべニア

ラミネートベニアは歯を薄く削り、歯の色をした薄い板を張り付けることで、見かけを良くする治療法です。ネイルを想像すると分かりやすいでしょう。他の治療法に比べ歯を削る量が少ないため、歯の神経に影響がありません。
変色してしまった歯だけでなく、前歯のすきっ歯を改善できます。神経がない歯やホワイトニングで白くならない歯でも歯が白くなる方法ですが、むし歯などで歯の削る量が多いと治療できません。
また、歯ぎしりや噛みしめる癖がある方は割れてしまう可能性があるので注意しましょう。ラミネートべニアは1本で5~15万円(税込)が相場です。

審美治療におけるセラミックのメリット・デメリット

審美治療におけるセラミックのメリット・デメリット
セラミックは丈夫で変色が少ないので、良いイメージをもっている方も多いでしょう。しかし、メリットばかりではないのでデメリットも押さえておくことが大切です。

歯の見た目を美しくできる

セラミックの主なメリットともいえるのが見た目の美しさです。自然な白い歯だけでなくむし歯によって失ってしまった歯の代わりになったり、すきっ歯を埋めたりすることで見た目が美しくなります。
銀歯を入れていると、金属が溶けて歯茎が黒く変色することがあります。しかし、セラミックであれば溶け出すことがないので歯茎を変色させません。また、銀歯のように目立たないので、歯を見せることへの抵抗が減るでしょう。

自然な仕上がりになる

セラミックは天然歯のような白さだけでなく、艶や透明感も天然歯に近いです。ほとんどのセラミックは経年劣化を起こしにくいので、自然な白い歯が長期間続きます。ただし、白い歯が良いからと元々生えている天然歯とかけ離れた白さにしてしまうと不自然になるので注意してください。
また、歯の大きさが合っていない場合も不自然に見えてしまいます。セラミックだけで作られていれば経年劣化を起こしませんが、プラスチックが混ざったものだと変色してしまうことも覚えておきましょう。

過去の治療の痕を目立たなくできる

むし歯や歯周病が進行すると歯を削ったり抜いたりしなければなりません。セラミックはこれらの治療をした後に、天然歯に近い素材で詰めたり被せたりすることで治療痕を目立ちにくくします。
銀歯は治療したことが目立ってしまいますが、セラミックは自然な仕上がりになるので、少し見ただけでは治療したかは気付かれにくいでしょう。

治療方法によっては健康な歯を削る必要がある

セラミックは、むし歯などがない健康な歯にも被せられます。しかし、この場合は健康な歯を削らなければいけません。これは、耐久性を高めたり接着しやすくしたりするのに必要な工程です。
また、セラミックによる矯正治療の場合、歯の向きや角度を揃えるために歯を削ることもあります。

費用が高額になることがある

セラミック審美治療にあたり、保険適用がされません。そのため、銀歯やレジンよりも高額になってしまいます。また、自由診療になるので治療費は歯科医院によって価格が異なり、歯1本で10万円(税込)以上になることもあります。
保険適用にはなりませんが、医療費控除を使用すると経済的負担を軽くできるので忘れないようにしましょう。

割れることがある

セラミックは強度が高いものもありますが、100%割れないわけではありません。また、銀歯と比べると耐久性は低いといえます。歯ぎしりや歯を食いしばる癖がある方は、欠けたり割れたりしやすいので癖を直しましょう。
癖がある方は、就寝時にマウスピースを付けるなどの対策がおすすめです。セラミックは割れてしまったり一部が欠けたりすると修復ができません。そのため、作り直す必要があるのでさらに高額な費用がかかります。

30年後までセラミックを使い続けるためのポイント

30年後までセラミックを使い続けるためのポイント
セラミックは使い続けるためのポイントを抑えることで、30年後まで長く使える可能性があります。ここでは、3つのポイントをご紹介するので参考にしてみてください。

歯科医院で定期的に検診やメンテナンスを受ける

セラミックはセルフケアだけでは長持ちさせられません。セラミック治療を受けた歯科医院で定期的に検診やメンテナンスを受けましょう。
噛み合わせの変化やセラミックと歯の隙間などは歯科医院でないと発見できません。放置してしまうとセラミックが割れたりむし歯ができたりする原因になるので、定期的にメンテナンスをすることが大切です。セルフケアでは取り切れない歯石や歯垢も除去してもらえるので、口腔内を健康な状態に保てるでしょう。

歯ぎしり・食いしばりに注意する

歯ぎしりや食いしばりをしてしまう方もいるでしょう。これらの強い力は、セラミックが割れる原因になってしまうので対策しなければなりません。
起きている間は意識的に改善できますが、就寝中は無意識にしてしまうことが多いです。ナイトガードと呼ばれるマウスピースを付けることで、就寝中でもセラミックに強い力がかかることを防げます。歯ぎしりや食いしばりが心配な方は、歯科医院で相談しましょう。

強い力で歯みがきをしないように注意する

セラミックに限らず歯磨きするときに力を入れすぎると、歯茎が下がる原因になってしまいます。また、毛先が硬い歯ブラシも歯茎を下げる原因になるので使用を控えましょう。柔らかい毛先の歯ブラシで、セラミックと歯茎の境目を優しく歯磨きします。
セラミック素材は汚れが付着しにくいので、強い力は必要ありません。歯磨きに加えて、フロスを使用するとより清潔な口腔内を保てるのでおすすめです。

セラミック治療のご相談ならマニーデンタルへ

マニーデンタル 院長
セラミック治療を受けるのに歯科医院を迷われている方はマニーデンタルに相談してみてはいかがでしょうか。

ここでは、マニーデンタルの特徴をご紹介します。

機能面にも配慮した審美治療

マニークリニック 診察室
セラミック治療は、見た目を美しくすれば良いわけではありません。歯の機能面が悪いと日常生活に支障が出てしまいます。また、機能面が悪い歯は健康な歯の状態も悪くしてしまう可能性があるのです。

マニーデンタルでは、歯並びや歯の色を改善するなど様々な審美治療を提供しています。金属の被せ物を目立ちにくい素材にしたり、人工歯や被せ物を使って歯並びを調整したり、美しい見た目で健康でいられるよう機能面にも配慮した審美治療を行っています。

複数の治療方法・補綴物による納得の治療を提案

歯が欠けたり抜けたりしても、そのまま放置してしまう患者さんもいるそうです。歯は他の組織と違い、治療しないと治ることはありません。歯を失ったままにしておくと、口腔内全体に影響を及ぼす可能性があります。

歯を失った場合の治療方法はいくつかありますが、患者さんの歯の状態によって治療の可否や選択肢は変わってきます。

マニーデンタルでは、患者さんが納得できる方法を選べるよう、複数の治療方法を用意しています。しっかりとカウンセリングを行い、納得してから治療を始めるので安心して治療を受けられるでしょう。

帰るときには笑顔になっている歯科医院を目指す

初めて来院される方や、初めての治療法に不安を感じたり緊張したりする方もいるでしょう。患者さんの症状や悩んでいること、求めていることは異なります。マニーデンタルでは、患者さんが困っていることに真摯に向き合い、きちんと対処することを大事にされています。

患者さんが笑顔で帰れるように、治療内容・カウンセリング・リラックスできる雰囲気作りを大切に治療を行い、地域のみなさんに長く安心して来てもらえる歯科医院を目指しているそうです。

マニーデンタルの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用

小田急線 成城学園前駅 北口 徒歩1分

東京都世田谷区成城6-13-6 201号

診療時間
9:30~13:00
14:30~20:00

※午前午後の最終受付は診療終了時間の30分前です。
※△土曜日は17:00まで
※休診日:水曜、日曜、祝日

費用:(全部被覆冠)メタルボンド 110,000円(税込)
   (全部被覆冠)オールセラミックス 88,000円(税込)
   (全部被覆冠)フルジルコニア 77,000円(税込)

この記事の監修歯科医師