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セラミックと銀歯はどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットを解説

 公開日:2024/05/31
セラミックと銀歯はどちらがおすすめ?

むし歯治療で歯を削った後に使われる人工の補綴物として、セラミックと銀歯があります。どちらの素材を選ぶべきか迷っている方もいるかもしれません。

セラミックと銀歯は、見た目や機能性、治療費などに違いがあります。

本記事では、セラミックと銀歯のメリット・デメリットなどを解説するので、どちらが自分に合っているか検討してみてください。

岡村 昌明

監修歯科医師
岡村 昌明(岡村歯科)

プロフィールをもっと見る
明海大学歯学部卒業。アメリカ南カリフォルニア大学に留学し、審美治療・インプラント・移植・再生治療などを学ぶ。帰国後大阪市北区に開業。2007年中央区北浜・大阪証券取引所ビルに移転。日本口腔インプラント学会、ヨーロッパインプラント学会(EAO)など参加学会多数。日本臨床歯周病学会編集委員および関西支部理事などを歴任。講演や論文執筆も精力的に行っている。

セラミックと銀歯はどちらがおすすめ?

セラミックと銀歯はどちらがおすすめ?
セラミックと銀歯は、どちらもむし歯の治療で歯を削った箇所を補う人工的な素材です。
それぞれ異なる特徴を持っているため、どちらがおすすめなのかは見た目や強度など重視する点によって変わるでしょう。
以下では、セラミックがおすすめな人・銀歯がおすすめな人の特徴を解説します。
詰め物や被せ物の素材をどちらにするか迷っている方や、銀歯をセラミックに交換するか検討している方は参考にしてください。

セラミックがおすすめな人

セラミックの詰め物や被せ物がおすすめなのは、次のような人です。

  • 詰め物・被せ物が目立つのが気になる
  • 金属アレルギーがある
  • むし歯の再発リスクを抑えたい

歯科で用いられるセラミックは、白色や自然の歯のような半透明色など色味を調整できます。
銀歯はお口を開けたときに目立ちやすいのに対し、セラミック周囲の歯と色がなじむので目立ちにくく、詰め物や被せ物を目立たせたくない方におすすめです。
金属を使用しないため、金属アレルギーを引き起こす心配もありません。
また、銀歯よりも素材の寿命が長く、詰め物や被せ物の劣化によるむし歯の再発リスクを軽減できます。

銀歯がおすすめな人

以下のような人には、銀歯がおすすめです。

  • 歯ぎしりや食いしばりがある
  • 詰め物や被せ物が外れやすい
  • 治療費を安く抑えたい

セラミックは素材の寿命が長い一方、強い力がかかると破損する場合があります。強度は、セラミックよりも銀歯のほうが高いとされています。
歯ぎしりや食いしばりがある方や、詰め物や被せ物が外れやすい方は、噛み合わせの力が強い可能性があるでしょう。噛み合わせの力が強い方がセラミックを選ぶと、使用しているうちに強い力がかかって割れてしまうことがあるため、より強度のある銀歯がおすすめです。
また、銀歯は保険が適用されます。自己負担額を減らせるので、治療費を安く抑えたい方にもおすすめです。

治療の流れや費用

治療の流れや費用
詰め物や被せ物は、単に歯を削った部分を埋めればいいわけではありません。噛み合わせを考慮し、スムーズに機能してしっかり噛めるかどうかが重要なポイントです。
噛み合わせを考慮して治療すると、詰め物や被せ物も長持ちします。以下では、セラミックと銀歯の治療の流れや費用をそれぞれ解説します。

セラミック

セラミックの治療では、まず検査でお口の中の状態を確認し、むし歯や歯周病の治療を進めます。
次に行うのが、詰め物・被せ物を作製するための歯型の採取です。
歯型を取った後は、詰め物や被せ物を装着する土台作りをします。土台作りの際はコアやレジンを用い、歯の傾きやねじれなどを確認しながら慎重に歯を削っていきます。
セラミックの詰め物や被せ物ができあがるまでの間は仮歯をつけ、できあがったら噛み合わせを微調整しながら取り付けて完了です。
セラミックは保険適用外で、治療費は全額自己負担です。
費用の相場は1本あたり50,000~150,000円(税込)程ですが、セラミックの種類や大きさ、歯科医院によって異なります。

銀歯

銀歯も、セラミックと同様にお口の中の検査をした後、むし歯を除去し、型取りをして銀歯を作製します。
銀歯ができあがったら、噛み合わせや適合具合を確認しながら歯にセメントで装着します。
銀歯は保険適用のため、費用相場は1本あたり3,000~5,000円(税込)程です。

セラミックのメリットとデメリット

セラミックのメリットとデメリット
ここからは、セラミックのメリットとデメリットをより詳しく解説します。

メリット:審美性に優れている

セラミックの大きなメリットは、審美性に優れきれいな見た目が手に入る点です。
セラミックは色を調整してより自然な見た目に近づけることができ、詰め物や被せ物をした場所が目立ちにくくなります。
金属を使用しないため光が透過し、天然の歯のように見せられます。
銀歯が目立つことに悩んでいる方は、セラミックに交換すると目立ちにくくなり、治療箇所が気にならなくなるでしょう。

メリット:歯茎の黒ずみがない

セラミックは金属を使用しないため、金属による歯茎の黒ずみの心配が少ないこともメリットの一つです。
銀歯は、銀にさまざまな金属を混ぜた合金でできており、治療後数年が経過すると劣化します。
劣化に伴い銀歯の素材に含まれる金属イオンが溶け出して、銀歯との境目付近の歯茎が黒ずんでしまいます。
ただし、セラミックでも一部に金属を使用していると黒ずむ可能性があるので注意しましょう。

デメリット:自費診療のため費用が高い

セラミックは審美性に優れ歯茎の変色の心配も少ない素材ですが、保険適用外のため治療費はすべて自己負担となります。
自費診療のため治療費は歯科医院によって異なります。
治療本数が増えれば、その分費用もかかります。セラミックによる治療を希望する方は、予算を立て、無理なく治療できるかどうかよく検討しましょう。

銀歯のメリットとデメリット

銀歯のメリットとデメリット
次に、銀歯のメリットとデメリットをみてみましょう。

メリット:保険診療のため費用が安い

銀歯は保険が適用されるため、自己負担額を安く抑えられる点がメリットです。
保険適用外のセラミックは1本あたりの治療費が高額になるのに対し、銀歯は数千円程度の自己負担で治療できます。
費用を安く抑えたい方にとって、保険が適用される銀歯はメリットが大きいでしょう。

メリット:対応している歯科医院が多く治療を受けやすい

銀歯は歯科治療で一般的に用いられている素材の一つで、多くの歯科医院で対応しています。
セラミックに対応した歯科医院も増えていますが、取り扱っていないところもあります。
セラミックに比べると銀歯の方が対応した歯科医院を探しやすく、治療を受けやすいでしょう。

デメリット:金属アレルギーや二次カリエスのリスクがある

一般的に保険診療で用いられる銀歯は金銀パラジウム合金とよばれる素材で、金属アレルギーによる皮膚炎を引き起こす可能性があります。
近年、お口の中の銀歯が金属アレルギーの原因になることがわかってきました。装着してすぐにアレルギー反応が生じるわけではなく、経年劣化で金属イオンが溶け出し、体内に入り込んで徐々に症状を引き起こします。
金属を使用しないセラミックであれば、金属アレルギーの心配は少ないでしょう。
また、銀歯は経年劣化によってすき間ができ、そこからむし歯菌が侵入してむし歯が再発する二次カリエスになるリスクもあります。セラミックの方が劣化しにくく、歯質にしっかり接着できるため二次カリエスのリスクは低いといわれています。
銀歯だからといって必ずしも二次カリエスを引き起こすわけではありませんが、日頃の十分な歯磨きと定期的な歯科検診・メンテナンスが大切です。

審美治療のことなら岡村歯科にご相談を

岡村歯科
銀歯で悩んでいる方や見た目を重視したい方は、大阪市中央区にある岡村歯科に相談してみてはいかがでしょうか。京阪本線・堺筋線「北浜駅」に直結したビルの2階で診療を行っている通いやすい歯科医院です。

岡村歯科では審美治療だけではなく、歯周病治療や予防治療など幅広く診療し、噛み合わせにもこだわった治療を提供しています。

以下では、岡村歯科の特徴を紹介します。

審美治療以外にも幅広い治療に対応

岡村歯科では、セラミックによる審美治療や黄ばんだ歯を白くするホワイトニングだけではなく、幅広い治療に対応されています。

一般的なむし歯治療やお子さんの治療、予防治療をはじめ、歯周病治療・再生処置、根管治療、噛み合わせ、歯並び、補綴治療まで多岐に渡り治療可能です。

お口に関するさまざまな悩みを相談できるでしょう。

院内技工士と連携した噛み合わせにもこだわった治療

岡村歯科
岡村歯科は、審美性だけではなく噛み合わせにもこだわった治療を提供されています。

噛み合わせが悪いと、顎関節症や頭痛、肩こりなどのトラブルを引き起こします。岡村歯科には院内技工士が常駐しており、歯科医師と密に連携しながら精度の高い補綴物を作製しているそうです。

必要に応じて技工士も治療に立ち会い、患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの審美治療を提供されています。

また岡村歯科には、コンピューター制御により精密なセラミックの被せ物を作製できるシステム「セレック」が導入されています。セレックにより、スピーディに精度の高い被せ物を作製し、治療期間や費用負担を軽減できるとのことです。

患者さんの悩みに応じた高水準の歯科診療を提供

岡村歯科では高水準の歯科治療を提案することをコンセプトに、以下のようなこだわりをお持ちです。

高度な技術と経験

歯科先進国アメリカへ留学経験を持つ院長による治療

精度の高い治療を可能にする設備

歯科用CTやマイクロスコープ、X-Guide、セレックなど

岡村歯科の院長である岡村先生は、歯科先進国といわれるアメリカへの留学経験をお持ちで、高度な技術を学び豊富な経験を積まれたそうです。

技術と経験を活かし、保険診療だけではなく自費診療にも力を入れ、さまざまな患者さんの悩みに対応できるよう診療にあたられています。

銀歯が目立って気になる、噛み合わせも見た目の美しさも大切にしたいなど、お口に関する悩みがある方は、岡村歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

>『X-Guide』について詳しくはこちら

岡村歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

北浜駅直結

大阪市中央区北浜1-8-16 大阪証券取引ビル2階

診療時間
9:00~13:00
14:00~18:30

▲:※毎月第2土曜のみ通常通り診察

【費用(税込)】
オールセラミック 99,000~132,000円
メタルボンド 88,000円
セラミックインレー 60,500円
ラミネート 99,000円

【治療回数】1~2回
【治療期間】1~2週間

この記事の監修歯科医師