「耳の後ろが痛い」原因は何かご存じですか?医師が要注意なサインと対処法を解説!

耳の後ろが痛いのはなぜ?メディカルドック監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修理学療法士:
小島 雄也(理学療法士)
目次 -INDEX-
「耳の後ろが痛い」症状で考えられる病気と対処法
耳の後ろが痛いという症状は日常的に多くの方が経験するものですが、その原因は単なる疲れから神経の痛み、あるいは感染症まで多岐にわたります。
耳の後ろが痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろが痛いと感じる際、その強さや持続時間は原因特定に不可欠な情報です。まずは患部を清潔に保ち、刺激を避けることで現状の悪化を防ぎましょう。自己判断で強く揉んだりせず、症状が数日続く場合や耳の聞こえに違和感がある場合は速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。原因は神経のトラブルやリンパ節の炎症、あるいは耳自体の疾患など多岐にわたります。
耳の後ろがズキンと一瞬痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろがズキンと一瞬痛い感覚は、神経痛の典型的なサインです。電気が走るような鋭い痛みが繰り返されることが特徴で、長時間のデスクワークなどによる姿勢の悪さが引き金となります。対処法は安静と首周りのリラックスですが、痛みが頻発して仕事や家事に支障が出る場合は脳神経内科での診察が必要です。国際的な基準でも、この痛みは特定の神経領域に沿って起こる発作性のものとされています。
耳の後ろを押すとしこり・できものがあって痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろを押すと、しこりやできものがあって痛む場合は、体内の免疫反応であるリンパ節の腫れが疑われます。触れると痛みが増すことが多く、無理に潰そうとすると周囲の組織まで炎症が広がるため、安静にして様子を見てください。原因はウイルス感染や粉瘤の化膿などがありますが、特に子供の頚部リンパ節の腫れは一般的によく見られます。赤みが強い場合や熱を伴うときは耳鼻咽喉科や皮膚科への相談が適切です。
耳の後ろの筋肉が痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろの筋肉が痛いときは、首から肩にかけての凝りが限界に達している可能性があります。耳の後ろの出っ張りは、胸鎖乳突筋といった首の大きな筋肉の付着部です。胸鎖乳突筋などの過度な緊張が原因となるため、患部を温めて血行を良くし、軽いストレッチで筋肉をほぐすことが有効な対処法です。顎の動きに関連して痛みが出る場合、顎関節症の可能性もあるため、痛みが引かない場合は整形外科や歯科の受診を検討しましょう。
こどもで耳の後ろがズキンと痛い症状で考えられる原因と対処法
風邪を引いたこどもが耳の後ろがズキンと痛いと訴える場合、急性中耳炎などの感染症を第一に考えます。小児の診療指針では、耳の痛みや発熱が中耳炎の主な症状として挙げられており、重症度に応じた処置が求められます。痛がって眠れないときや高熱がある場合は小児科や耳鼻咽喉科の受診を検討してください。特に耳の後ろが腫れ、耳たぶが前に立ち上がるような耳介聳立(じかいしょうりつ)が見られた場合、急性乳様突起炎になっている可能性があります。緊急手術が必要になる可能性もあるため、早急に受診を検討してください。
耳の後ろ周辺・後頭部・側頭部が痛い症状で考えられる病気と対処法
耳の後ろからその周辺にかけての痛みは、発生する細かい部位によって原因をある程度推測することができます。
耳の後ろの付け根が痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろの付け根が痛いときは、頭を支える筋肉や頸椎への負担が蓄積していることが多いです。首を動かした際に痛みが強まるのが特徴で、枕の見直しや姿勢の矯正が再発防止に繋がります。この部位は後頭神経痛の起点にもなりやすいため、痛みが激しい場合は脳神経内科で神経の状態を確認してもらうべきです。
耳の後ろのへこみが痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろのへこみが痛い場合、そこを通る末梢神経が圧迫されている可能性があります。ストレスや疲労で敏感になりやすい場所であるため、十分な睡眠と心身の休息を優先してください。このへこみ部分に生じる痛みは後頭神経痛の典型例であり、安静で改善しない場合は適切な診断が必要です。
耳の後ろの出っ張った骨が痛い症状で考えられる原因と対処法
特にお子様で耳の後ろの出っ張った骨が痛いときは、中耳炎の悪化による乳様突起炎に注意が必要です。骨自体に響くような痛みや赤みがある場合は、炎症が骨の内部まで進行している恐れがあります。放置は危険ですので、熱や風邪症状とともに強い痛みを感じたらすぐに耳鼻咽喉科で専門的な診断と治療を受けてください。
また、成人では胸鎖乳突筋という筋肉が付着する部位でもあります。ストレートネックや首凝りが強い人では筋肉による痛みがする場合があります。しっかり休憩を取っていただきながら、定期的に首を動かす、筋肉を温める、マッサージするなど対応しましょう。
耳の後ろの上の方が痛い症状で考えられる原因と対処法
耳の後ろの上の方が痛いときは、皮膚の異常がないか鏡で確認しましょう。ヒリヒリとした焼けるような痛みがあり、赤みや小さな水ぶくれが見られる場合は、帯状疱疹の初期症状である可能性が高いです。冷やすと痛みが強まることがあるため、冷やさずに早急に皮膚科を受診して抗ウイルス薬の治療を受けてください。
片方の耳の後ろが痛い症状で考えられる原因と対処法
片方の耳の後ろが痛い症状は、神経痛や帯状疱疹でよく見られる特徴です。左右どちらか一方にのみ痛みが出る場合は、神経の走行に沿ったトラブルが考えられます。顔の動きにくさを伴う場合は麻痺の危険性もあるため、一刻も早く耳鼻咽喉科で詳しい検査を受ける必要があります。
病気による耳の後ろが痛い症状で考えられる病気と対処法
特定の病気が背景にある場合、耳の後ろの痛みはその病気のシグナルとして現れます。
リンパ節炎で耳の後ろが痛い症状と治療法
リンパ節炎は、風邪などの感染症によって耳の後ろのリンパ節が腫れることで発生します。コリコリとした塊と押した時の痛みが特徴で、感染源が治まれば自然に引くことが多いですが、痛みが激しい場合は治療が必要です。安静にし、熱がある場合は十分な水分補給を行ってください。
インフルエンザで耳の後ろが痛い症状と治療法
インフルエンザでは、全身症状の一環として耳の後ろに痛みを感じることがあります。また、鼻や喉の炎症が耳に及び、合併症として急性中耳炎を引き起こすことも少なくありません。主疾患の治療を優先し、熱が下がった後も耳の痛みや詰まった感じが続く場合は耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
帯状疱疹で耳の後ろが痛い症状と治療法
帯状疱疹は免疫低下により潜伏していたウイルスが活性化して起こります。成人の多くが生涯に一度は経験する可能性がある一般的な疾患です。激しい痛みと帯状の発疹が特徴で、発症から数日以内の抗ウイルス薬投与が後遺症の予防に極めて重要です。疑わしい症状があれば、すぐに皮膚科を受診してください。
すぐに病院へ行くべき「耳の後ろの痛み」の関連症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
耳の後ろが痛くて顔の動きに違和感がある症状は顔面神経麻痺の可能性あり耳鼻咽喉科へ
耳の後ろの痛みとともに、表情が歪んだり目が閉じにくくなったりした場合は、顔面神経麻痺が疑われます。これは耳の奥を通る神経がダメージを受けている状態で、特に帯状疱疹ウイルスが原因の場合は早期治療が麻痺の回復率を左右します。発症1週間以内の治療開始が望ましいので、できるだけ早く専門医の診察を受けてください。
病院受診・予防の目安となる「耳の後ろが痛い」ときのセルフチェック法
- 耳だれや難聴、耳の詰まった感じがある場合
- 夜も眠れないほどの激痛がある場合
- 痛みのある場所に水ぶくれや赤みがある場合
- 顎を動かすと痛みが走り、口が開けにくい場合
- 高熱を伴い、耳の後ろの骨の部分が赤く腫れている場合
- 顔の半分が動かしにくいと感じる場合
「耳の後ろが痛い」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「耳の後ろが痛い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
耳の後ろが痛くなる原因は何ですか?ズキンとしたり痛みの種類によっても診断は異なりますか?
小島 敬史(医師)
耳の後ろが痛くなる原因は多岐にわたり、痛みの種類は診断のための重要なヒントになります。一瞬だけズキンと走るような痛みは後頭神経痛などの神経原性の痛みであることが多く、持続的に重く痛む場合は筋肉の緊張やリンパ節の炎症が疑われます。また、ヒリヒリとした皮膚の表面の痛みは帯状疱疹などの皮膚疾患のサインであることが多いです。このように痛みの質や持続時間によって、疑われる病気は大きく異なります。
耳の後ろが痛い場合、まず何科に受診したほうが良いでしょうか
小島 敬史(医師)
耳の聞こえや詰まり感があれば耳鼻咽喉科、鋭い痛みや頭痛が強ければ脳神経内科、皮膚に異常があれば皮膚科が適切です。判断が難しい場合は、かかりつけの内科を受診し、症状に応じた専門科を紹介してもらいましょう。
片耳の後ろ側がピリピリ痛いのは後頭神経痛なのでしょうか?
小島 敬史(医師)
片側だけのピリピリした痛みは後頭神経痛でよく見られますが、帯状疱疹の初期症状である可能性も考えられます。数日以内に発疹が出ないか注意深く確認し、症状が続く場合は専門医に相談してください。
まとめ 耳の後ろが痛いときは
耳の後ろの痛みは、体の不調を知らせる重要なサインです。一時的な神経痛であっても、背景には過労やストレスが隠れていることがあります。一方で、中耳炎や帯状疱疹のように、早期治療が欠かせない病気も潜んでいます。痛みの特徴や随伴する症状をよく観察し、不安がある場合は我慢せずに医療機関を受診することが、健康を維持するための最全の選択です。
「耳の後ろが痛い」症状で考えられる病気
「耳の後ろが痛い」から医師が考えられる病気は12個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
耳の後ろの痛みは、体のSOSサインかもしれません。痛みの特徴をよく観察し、早めに専門医に相談しましょう。
「耳の後ろが痛い」に似ている症状・関連する症状
「耳の後ろが痛い」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 頭痛
- 難聴
- 耳の裏の腫れ
- しこり
- 耳の奥の痛み
- 後頭部痛
耳の周囲の症状や、頭の症状に注意しましょう。