「顔にニキビじゃないブツブツ」ができる原因はご存知ですか？医師が徹底解説！

ニキビじゃない顔のブツブツで、身体はどんなサインを発している？Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修医師：
金 仁星（医師）

「ニキビじゃない顔のブツブツ」の症状で考えられる病気と治し方

顔にブツブツができると、ニキビだと思ってしまう人は多いでしょう。しかし、ニキビとは違う原因で顔にブツブツができる場合もあります。例えば、毛穴の詰まりや皮膚の乾燥、アレルギー反応や感染症などが考えられます。顔のブツブツの症状や原因によって、治し方も異なります。この記事では、ニキビじゃない顔のブツブツの病気とその治し方についてご紹介します。

ニキビじゃない顔の赤いブツブツの症状で考えられる原因と治し方

顔の赤いブツブツはニキビ以外にも様々な原因があります。症状の特徴をよく観察し、すぐにできる処置や症状の落ち着かせ方を試してみましょう。考えられる病気と原因は以下の通りです。

• ・アレルギー性皮膚炎：食物や化粧品などによるアレルギー反応で、かゆみやほてりがあります。抗ヒスタミン薬や冷却剤で症状を和らげ、刺激物を避けてください。
• ・毛穴性苔癬：毛穴に細菌が感染して起こる皮膚炎で、赤いブツブツが鼻や頬に集中します。抗生物質や殺菌薬で治療が必要です。
• ・蕁麻疹：血管の拡張や浮腫によって起こる発疹で、赤いブツブツが全身に広がります。かゆみが強く、発熱や呼吸困難などの全身症状が出る場合もあります。抗ヒスタミン薬やステロイド薬で治療が必要です。

これらの症状が長く続く場合や悪化する場合は、皮膚科やアレルギー科を受診しましょう。受診時には、発疹の出現時期や場所、持病や服用中の薬、アレルギー歴などを伝えてください。特に蕁麻疹はアナフィラキシーショックという重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があるので、呼吸困難や意識障害などの症状がある場合はすぐに病院を受診してください。

ニキビじゃない顔の白いブツブツの症状で考えられる原因と治し方

顔の白いブツブツは、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌などが原因で起こることが多いです。症状の特徴は、ブツブツが小さくて固く、触るとざらざらとした感触があることです。すぐにできる処置は、洗顔を優しく行うことや、保湿をしっかりすることです。症状の落ち着かせ方は、刺激の強い化粧品や食品を避けることや、ストレスを減らすことです。

考えられる病気と原因は、角栓や角化症などの皮膚のトラブルや、ホルモンバランスの乱れなどがあります。皮膚科や美容皮膚科を受診しましょう。ブツブツが炎症を起こしていたり、痛みやかゆみがある場合は早めに医師に相談することが重要です。

ニキビじゃない顔のブツブツがありかゆい症状で考えられる原因と治し方

顔にニキビじゃないブツブツがありかゆいときは、コメド、毛嚢炎・毛包炎、稗粒腫（はいりゅうしゅ）、単純ヘルペス、蕁麻疹などが考えられます。それぞれの見た目や症状は違います。自分でできることは、清潔に保つことやかきむしったり潰したりしないことです。かゆみがひどいときは市販の薬を使うこともできます。
しかし、それだけでは治らない場合もあります。その場合は、皮膚科に行って原因を調べてもらう必要があります。皮膚科に行くときは、自分の症状や経過を詳しく伝えることや医師の指示に従うことが大切です。また、顔のブツブツが急に増えたり広がったりしたり、発熱などの全身症状が出たりしたら、すぐに医師に相談してください。

かゆくないがニキビじゃない顔のブツブツがある症状で考えられる原因と治し方

顔にかゆくないがニキビじゃないブツブツができる症状は、皮膚の乾燥や刺激、アレルギー、ホルモンバランスの乱れなどが原因で起こることがあります。症状の特徴は、顔全体や一部に小さく赤いブツブツができることで、触ると硬く感じることが多いです。
すぐにできる処置は、洗顔や保湿を優しく行うことや、刺激の強い化粧品や食品を避けることです。症状の落ち着かせ方は、冷たいタオルやアイスパックで冷やすことや、抗ヒスタミン薬を服用することです。
考えられる病気と原因は、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎、毛穴性苔癬などです。皮膚科やアレルギー科を受診しましょう。ブツブツが増えたり破れたりしたら早めに受診し、他の症状があれば伝えましょう。

ニキビじゃない顔のブツブツが突然できた症状で考えられる原因と治し方

顔にブツブツが突然できた場合、考えられる原因はいくつかあります。症状の特徴としては、赤みやかゆみ、痛みなどがある場合が多く、ニキビとは異なります。すぐにできる処置としては、清潔に保つことや刺激を避けることが大切です。また、冷やすことで症状を落ち着かせることができます。
考えられる病気と原因としては、アレルギー性皮膚炎や水痘、帯状疱疹などがあります。皮膚科やアレルギー内科などが専門診療科です。発熱や全身のだるさなどがある場合や、ブツブツが広がっていく場合は早めに医師の診断を受けることが必要です。

中学生のニキビじゃない顔のブツブツの症状で考えられる主な原因と治し方

中学生の顔にできるブツブツは、ニキビ以外にもいくつかの病気が考えられます。症状の特徴は、色や大きさ、場所、痛みやかゆみなどによって異なります。
すぐにできる処置としては、清潔に保つことや、つぶしたりかいたりしないことが大切です。症状を落ち着かせるためには、保湿や日焼け止めなどのスキンケアを行うことや、ストレスや睡眠不足を避けることが効果的です。
考えられる病気と原因は、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、アレルギー反応や感染症などがあります。皮膚科や小児科を受診しましょう。症状が長く続く場合や、ひどくなる場合や、発熱や全身倦怠感などがある場合は、早めに医師に相談することが必要です。

すぐに病院へ行くべき「ニキビじゃない顔のブツブツ」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

赤く腫れて痛みや熱感がある場合は、皮膚科へ

顔に赤いブツブツが赤く腫れて痛みや熱感がある場合、ニキビ以外にもさまざまな病気があります。

• – 毛嚢炎（もうのうえん）や毛包炎（もうほうえん）：細菌感染による膿を含む赤いブツブツ
• – 稗粒腫（はいりゅうしゅ）：角質が溜まった白いブツブツ
• – 脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）：老人性いぼの茶色や黒色のブツブツ
• – 扁平疣贅（へんぺいゆうぜい）：ウイルス性イボの平たくやや盛り上がったベージュ～茶色のブツブツ
• – 湿疹（しっしん）や蕁麻疹（じんましん）：アレルギー反応による赤みや赤みを伴うぶつぶつとかゆみ

原因によって治療法が異なります。放置すると悪化したり、他の部位に広がったりすることもあるため、早めに皮膚科を受診してください。
受診時には、以下の点に注意してください。

• – ブツブツを触ったり潰したりしないでください。
• – ブツブツができた時期や部位、大きさや色などを覚えておいてください。
• – ブツブツができる前に食べたものや使った化粧品などを記録しておいてください。

受診・予防の目安となる「ニキビじゃない顔のブツブツ」があるときのセルフチェック法

• ・ニキビじゃない顔のブツブツ以外に赤みやかゆみがある場合
• ・ニキビじゃない顔のブツブツ以外に白い粒状のものがある場合
• ・ニキビじゃない顔のブツブツ以外に水ぶくれやひび割れがある場合
• ・ニキビじゃない顔のブツブツ以外に24時間以内に消えたり出たりする場合
• ・ニキビじゃない顔のブツブツ以外に茶色や黒色の色素沈着がある場合

「ニキビじゃない顔のブツブツ」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「ニキビじゃない顔のブツブツ」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、皮膚の垢や脂がたまる良性の腫瘍です。全身にできる可能性がありますが、手のひらや足の裏にできることは少ないです。
原因は不明ですが、外傷やイボウイルスが関係すると考えられます。痛みやかゆみはありませんが、細菌感染すると炎症を起こして腫れや痛みが生じます。治療は手術で腫瘍を取り除く方法が一般的です。早めに皮膚科や形成外科を受診しましょう。

稗粒種

稗粒種は、皮膚の表面にできる白い小さなイボです。原因は、皮膚の中で角栓が作られることや、外傷ややけどなどの影響です。痛みやかゆみはありませんが、見た目が気になる場合は治療が可能です。治療法は、小切開やレーザーなどでイボを除去する方法があります。病院へ行くべき目安は、イボの大きさが1㎜以上で、自然に消えない場合です。受診すべき科は、皮膚科や形成外科です。

顔ダニ

顔ダニとは、皮膚の毛穴や皮脂腺に住む微生物の一種です。正常な状態では無害ですが、過剰に増殖すると、毛穴のつまり、赤み、かゆみなどの症状を引き起こします。原因は、皮脂の分泌過多、洗顔不足、ストレス、免疫力の低下などが考えられます。対処法としては、清潔に保つことが重要です。洗顔は1日2回程度で、刺激の少ない洗顔料を使いましょう。また、保湿や紫外線対策も必要です。治療法としては、抗生物質や抗真菌薬などの薬を使用する場合があります。病院へ行くべき目安は、症状が長期間改善しない場合や、重度の場合です。受診すべき科は、皮膚科です。

毛嚢炎

毛嚢炎とは、毛穴の中にある毛包や皮脂腺が炎症を起こす病気です。毛穴が詰まったり、雑菌が繁殖したりすることが原因で発症します。対処法としては、清潔に保つことや、患部を温めたり冷やしたりすることが有効です。治療法としては、抗生物質やステロイドの塗り薬などが処方されます。病院へ行くべき目安は、患部が赤く腫れたり、痛みが強かったり、膿が出たりする場合です。受診すべき科は、皮膚科や形成外科などです。

「ニキビじゃない顔のブツブツ」の正しい対処法は？

「ニキビじゃない顔のブツブツ」の正しい対処法について、以下のようにまとめました。

・症状の落ち着かせ方

– ブツブツの原因によって異なりますが、一般的には清潔に保ち、刺激を避けることが大切です。

– ニキビと間違えてニキビ用の薬を使わないでください。効果がないだけでなく、炎症を悪化させる可能性があります。

– 痒みや痛みが強い場合は、市販の抗菌薬や抗炎症薬を使用することができますが、必ず薬剤師に相談してください。

– 症状が長引く場合や悪化する場合は、皮膚科を受診してください。

・症状別の対処方法と注意点

– コメド：毛穴に角質や皮脂が詰まったもので、白いポツポツが見られます。ホルモンバランスの乱れや食生活の乱れなどが原因です。バランスの良い食事や生活リズムを整えることで予防できます。

– 毛嚢炎・毛包炎：毛根に細菌が感染して起こるもので、赤や白のブツブツが見られます。カミソリやマスクなどで肌に刺激を与えることや、免疫力の低下などが原因です。肌を清潔に保ち、刺激を避けることで予防できます。

– 稗粒腫：皮膚にできた袋状のものに角質が溜まったもので、白いブツブツが見られます。目の周りや鼻周りに多くできます。原因は不明ですが、生まれつきの場合や傷跡の場合があります。自然に治ることもありますが、気になる場合は皮膚科で除去することもできます。

– 単純ヘルペス：ウイルスに感染して起こるもので、水ぶくれ状のブツブツが見られます。口唇や目元に多くできます。原因はストレスや免疫力の低下などです。市販の抗ウイルス薬を使用することができますが、効果は限定的です。再発予防のためには生活習慣を改善することが大切です。

– 蕁麻疹：アレルギー反応や温度変化などで起こるもので、虫刺されのような赤みと盛り上がりが見られます。かゆみを伴います。原因は不明な場合も多いですが、アレルギー物質を避けることや温度調節をすることで予防できます。市販の抗アレルギー薬を使用することができます。

・そもそも市販薬を飲んだり塗っても良いのか

– 市販薬は一時的に症状を和らげる効果がありますが、根本的な治療にはなりません。

– 市販薬を使用する場合は、必ず用法用量を守り、副作用や注意事項を確認してください。

– 市販薬を使用しても改善しない場合や悪化する場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください。

・症状を緩和させる市販薬の例

– コメド：ニキビ用洗顔料や化粧水など

– 毛嚢炎・毛包炎：イソジン液や塩化ベンザルコニウム液など

– 稗粒腫：特になし

– 単純ヘルペス：アシクロビルクリームやイドクシジルクリームなど

– 蕁麻疹：ロラタジン錠やセチリジン錠など

・市販薬を使用してもいい症状、使用してはいけない症状の特徴

– 市販薬を使用してもいい症状：かゆみや赤みなどがあっても軽度である場合

– 市販薬を使用してはいけない症状：かゆみや赤みなどが強くて耐えられない場合、水ぶくれやびらん（皮膚表面が剥けてしまう）などがある場合、発熱や全身倦怠感など全身性の症状がある場合

・市販薬の正しい飲み方、気をつけるべき飲み方

– 飲み方：食前または食後に水またはぬるま湯で服用する。1日1回から3回まで服用する。1回分は1錠または2錠程度。

– 気をつけるべき飲み方：他の薬と併用しない。アルコールと一緒に服用しない。妊娠中・授乳中・小児（12歳未満）は服用しない。

・早く治したい時はどうしたら良いのか

– 「ニキビじゃない顔のブツブツ」は、一般的に数日から数週間で自然に治ることが多いです。しかし、早く治したい時は、以下のことに気をつけると良いでしょう。

– 水分補給や睡眠などで体調を整える

– ストレスや刺激物などを避ける

– 化粧品やタオルなどで肌に余計な負担をかけない

– 日焼け止めや帽子などで紫外線から肌を守る

・応急処置をしても症状が収まらない場合はどうしたら良いのか

– 応急処置をしても症状が収まらない場合は、医師に相談することが必要です。

「ニキビじゃない顔のブツブツ」は、皮膚科や美容外科で診察してもらえます。医師は、「ニキビじゃない顔のブツブツ」の原因やタイプを診断し、適切な治療法を提案してくれます。治療法には、塗り薬や内服薬だけでなく、レーザーや光治療などの高度な技術もあります。医師の指示に従って治療すれば、「ニキビじゃない顔のブツブツ」から早く解放されることができます。

まとめ

この記事では、ニキビじゃない顔のブツブツが出たときの対処法について紹介しました。
ブツブツは、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌などが原因で起こることが多く、正しいスキンケアや食生活の改善が必要です。ブツブツは見た目にも不快ですし、放置すると肌トラブルを引き起こす可能性があります。症状がひどい場合は、皮膚科での診察や治療を受けることをおすすめします。早めに対策をとって、きれいな肌を目指しましょう。

「ニキビじゃない顔のブツブツ」症状で考えられる病気

「ニキビじゃない顔のブツブツ」から医師が考えられる病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌などが原因でブツブツの症状は起こりやすいため、適切なスキンケアや生活習慣が必要です。改善しない場合には早めに受診して相談してください。

「ニキビじゃない顔のブツブツ」に似ている症状・関連する症状

「ニキビじゃない顔のブツブツ」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

「ニキビじゃない顔のブツブツ」症状の他にこれらの症状がある場合でも「稗粒腫」「脂漏性角化症」「扁平疣贅」「湿疹」「不整脈」「ベーチェット病」「乾癬」「単純ヘルペス」「帯状疱疹」「水痘」などの疾患の可能性が考えられます。赤みやかゆみがあったり、白い粒状のものが見えたり、水ぶくれやひび割れがあったりするなどの症状がある場合 には、早めの医療機関への受診を検討しましょう。