「蕁麻疹(じんましん)」とは?原因・症状についても詳しく解説!
食べ物や温度、衣類の擦れなど何らかの刺激によって起こる蕁麻疹は、痒さを我慢できずにかきむしって悪化させてしまうこともあります。繰り返し起こることで、ストレスや睡眠不足を招き、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
今回は蕁麻疹の特徴や症状、原因、代表的な病気、受診科目などを解説します。
監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
蕁麻疹とは
蕁麻疹とはどのような病気ですか?
蕁麻疹はウイルス性の発疹とは異なり、人から人へ感染することはありません。
症状が出始めて1か月以内の蕁麻疹を急性蕁麻疹、1か月以上続く蕁麻疹を慢性蕁麻疹と区別します。
原因が分かっている蕁麻疹は全体の1〜3割程で、多くの場合原因がはっきりと分かっていません。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹はどのような症状が現れるのでしょうか?
蕁麻疹は強い痒みが起こることが多く、チクチクしたり、焼けるように感じたりする灼熱感を伴うこともあります。慢性蕁麻疹の場合、夕方から夜間にかけて症状が出やすく、決まった時間に蕁麻疹が出ることもあります。
蕁麻疹が続くときは医療機関を受診し、内服などで症状を抑えましょう。
蕁麻疹が出るとどのくらい持続しますか?
しかし、24時間以上経っても蕁麻疹が消えないことがあります。この場合は、蕁麻疹様紅斑と呼び、別の病気として区別します。
蕁麻疹は身体のどの部位に現れますか?
そのほかには、足の裏や手の甲、頭皮にも発疹が起こることもあるようです。ただし、蕁麻疹は、かきむしることで、蕁麻疹の範囲が広がることもあります。口のなかや咽頭、気道にできると、痒みと同時に息苦しくなったり、声がかれたりすることもあります。
刺激を与えると一時的に痒みは治まりますが、蕁麻疹の範囲は広がるため悪循環に陥ることもあるため、患部を刺激しないことが大切です。
蕁麻疹の原因
蕁麻疹はなぜできるのですか?
卵や小麦、甲殻類などの食べ物のアレルギー反応の場合もあれば、薬剤の抗生物質や解熱鎮痛剤が原因で起こる場合もあります。
また、汗や日光、衣類の擦れや圧迫などの刺激も原因となって起こる場合もあれば、ストレスや過労が原因になる場合もあります。
蕁麻疹は原因により対処法も異なるため、症状を繰り返すときは医療機関に相談しましょう。
アレルギー性蕁麻疹
アレルギー性の蕁麻疹はどのようにして起こるのですか?
アレルギー性の蕁麻疹の代表は、食べ物やほこり、花粉などです。
非アレルギー性蕁麻疹
非アレルギー性蕁麻疹はどのようにして起こるのですか?
特発性蕁麻疹
特発性蕁麻疹とはどのようにして起こるのですか?
蕁麻疹が起こる代表的な病気
蕁麻疹が現れる代表的な病気を教えてください。
そのほかに、膠原病や血清病、血管炎などのように、皮膚を含む全身の病気の一部として蕁麻疹が起こることもあります。
蕁麻疹が出ると、ほかの病気との関連性が気になりますが、蕁麻疹が数時間以内に消えて皮膚症状以外に自覚症状がなければすぐに病気を疑わなくてもよいでしょう。
蕁麻疹の受診科目
蕁麻疹が出たら何科を受診すればいいですか?
蕁麻疹の検査
蕁麻疹はどのような検査が必要ですか?
皮膚を用いた検査とはどのような検査ですか?
ただし、この方法で検査の結果が陽性でも、症状すべてが蕁麻疹の原因とは限りません。最終的な診断では、これまでに出ている症状や経過などを総合的に判断します。
非アレルギー性の場合はどのような検査を行うのですか?
それ以外の非アレルギー性蕁麻疹の場合は、これまでにかかったことのある病気や皮膚以外に出ている症状から疑わしい病気の検査を進め、蕁麻疹があるかどうかを判断します。
蕁麻疹の性差・年齢差
蕁麻疹は性別差や年齢差はありますか?
蕁麻疹が起こる原因やアレルゲンは個人差があるため、赤ちゃんからお年寄りまで男女差はなく幅広い人に起こります。
編集部まとめ
蕁麻疹は、食べ物や温度、衣類の擦れなど何らかの刺激によって起こります。強い痒みが特徴で灼熱感を伴うこともあり、痒みから掻きむしってしまい症状を悪化させるなど、悪循環に陥りやすいのが特徴です。
繰り返し起こることで、ストレスや睡眠不足を招き、日常生活に支障をきたすこともあるため、内服で症状を抑えることもあります。皮膚がやわらかい場所にできやすいため、症状がでても掻きむしらないことが大切です。
症状を繰り返すときは皮膚科や内科を受診して、早めに治療を行いましょう。
参考文献