「喉が痛い時におすすめの飲み物」は?医師が注意点とともに徹底解説!

喉が痛い時におすすめの飲み物は?メディカルドック監修医が注意点や喉の病気・何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

監修医師:
関口 雅則(医師)
目次 -INDEX-
喉が痛い症状に多い原因と対処法
喉が痛いときは風邪や咽頭炎が原因のことが多い一方、放置すると重症化する病気が隠れている場合もあります。 痛みの出方や発熱の有無、飲み込みにくさを手がかりに原因を推測し、セルフケアと受診のタイミングを見極めることが大切です。 この項目では主な原因と自宅での対処法、病院受診の目安を解説します。
喉が痛い症状に多い原因と対処法
喉の痛みは風邪や急性咽喉頭炎、扁桃炎などで起こり、発熱や咳、飲み込みにくさを伴うことが多くあります。対処の基本は安静・加湿・うがいで、喉越しの良い飲み物を少量ずつ摂取し、強い痛みには市販の解熱鎮痛薬を短期使用できます。
数日で改善しない場合は耳鼻咽喉科や内科を受診し、息苦しさ、唾も飲めないほどの痛み、喉の片側だけの著明な腫れがあるときは早急な救急受診が必要です。
水や飲み物が飲めないほど喉が痛い症状に多い原因と対処法
水分を飲み込むだけで激痛がある場合、扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎などの重症感染症が疑われます。口が開けにくい、喉の片側の強い腫れ、高熱を伴うときは抗生物質や点滴が必要になることもあります。
固形物は避け、常温〜ぬるめの水分を少量ずつ摂り、痛みが強ければ解熱鎮痛薬を用います。唾も飲めない、息苦しい、横になると悪化する場合は早急に耳鼻咽喉科や救急外来を受診する必要があります。
喉が痛くて声が出ない症状に多い原因と対処法
声のかすれや喉の痛みは、急性咽喉頭炎や声帯の炎症、声の酷使などが主な原因です。多くは風邪の一症状として、咳や鼻水、発熱や粘膜のヒリヒリ感を伴います。
まずは声を出さずに安静を保ち、加湿やぬるめの飲み物で粘膜を保護しながら数日様子をみましょう。声が全く出ない、かすれが長く続く、呼吸が苦しいといった場合は耳鼻咽喉科で内視鏡検査を受けてください。
喉が痛い時のおすすめの飲み物は?
喉が痛いときの飲み物は、「喉に当たるときの刺激が少ない」「粘膜を潤し、保護してくれる」「脱水を防げる」という3点を満たすかどうかが目安になります。
はちみつを入れた飲み物
はちみつは喉の粘膜保護や消炎作用が期待でき、古くから咳や喉の痛みのケアに重宝されてきました。 ぬるめのお湯などに溶かすと喉ごしが滑らかになり、しみるような痛みを和らげる助けとなります。
ただし1歳未満は乳児ボツリヌス症の恐れで厳禁、糖尿病の方も糖分量には注意が必要です。 強い痛みがあるときは熱すぎるものを避け、少し冷ましたものをゆっくり飲むことで喉をいたわりましょう。
ココア
ココアはカカオ由来のポリフェノールやテオブロミンにより血流を促し、体を温めるため、冷えを伴う喉の痛みに適しています。 甘さ控えめのホットココアはとろみも少なく飲みやすい一方、濃いココアは痰がからむ違和感が出ることもあります。このような場合には、低脂肪乳や豆乳で割るなどの工夫が勧められます。
なおカフェインと糖分を含むため、就寝前の多量摂取や糖尿病・ダイエット中の頻回摂取は控えた方が安心です。
牛乳
牛乳は優れたエネルギー源ですが、飲むと痰が増えたように感じる人もおり、喉の状態によっては白湯や麦茶の方が楽な場合があります。取り入れるなら、温めたミルクにはちみつを加えたはちみつミルクなど、刺激を抑えた形が望ましいでしょう。
一方、乳糖不耐症で下痢しやすい方や、牛乳で胸やけが強くなる方では胃酸逆流を助長する恐れがあり、無理に飲む必要はありません。
喉が痛いときの飲み物は冷たいのと温かいのどちらが良い?
喉が痛いときは、常温〜やや温かい飲み物が血流を促し、炎症の回復を助けるため基本的におすすめです。焼けるような強い痛みには、冷たい飲み物や氷で一時的に和らげる方法もあります。ただし高熱や悪寒があるときに大量に飲むのは避け、「強い痛み時に少量」にとどめます。
一方で、熱すぎる飲み物は喉の粘膜を傷めるため、湯気が立つほどの温度は避け、「少し温かい」と感じる程度を目安にしましょう。
喉が痛い時に控えた方が良い飲み物は?
喉の粘膜が炎症を起こしているときは、そこへ強い刺激を与える飲み物は症状を悪化させたり、長引かせたりする原因になります。 カフェインやアルコール、炭酸、糖分や酸味の強い飲料は、喉の乾燥や刺激につながるため、一時的にスッキリ感じても、痛みが続く間はできるだけ控えるのが無難です。
コーヒーなどのカフェイン飲料
カフェインを含むコーヒーなどは利尿作用により水分を奪い、喉の乾燥や違和感を強めることがあります。苦味や酸味も荒れた粘膜への刺激となるため、薄めのものやカフェインレス製品を状態が良い時に選ぶのが賢明です。
特に発熱や脱水で体力が落ちている際はカフェインを控え、水や経口補水液を中心とした水分補給で喉を保護しましょう。
アルコール
アルコールは一時的に体が温まったように感じても脱水を進め、喉の粘膜を乾燥させて炎症を悪化させる原因になります。ビールや度数の高い酒は炭酸やアルコール刺激でしみる痛みや咳を誘発しやすく、喉が痛い時期の晩酌は避けるのが無難です。
さらにアルコールは睡眠の質を低下させ回復を妨げ、薬との相互作用や肝機能への負担もあるため、体力が落ちている間は禁酒を心がけましょう。
炭酸飲料
炭酸飲料はガスの刺激に加え、糖分や酸味料が多く、荒れた喉の粘膜には負担となります。
「チクチクする」「咳き込みそう」と感じる場合は、痛みが強い時期は避けた方が無難です。糖分が多い清涼飲料は血糖変動や口腔環境を悪化させ、喉の炎症を引き起こす可能性も指摘されています。
どうしても飲みたいときは微炭酸のミネラルウォーターを、痛みが落ち着いてから少量試す程度にしましょう。
すぐに病院へ行くべき「喉の痛み」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
喉が痛くて息がしづらい症状は急性喉頭蓋炎の可能性あり 耳鼻科または救急科へ
喉の痛みに加えて、声がくぐもって聞こえる、唾が飲み込めないほど痛む、少し動くだけで息が吸いにくいと感じる場合、急性喉頭蓋炎が疑われます。
喉頭蓋が腫れて気道が狭くなり、急速に窒息へ進行する危険な病気であり、数時間の受診遅れが命取りとなることもあります。
このような症状があれば、昼夜を問わず耳鼻咽喉科、または救急外来のある総合病院を緊急受診して下さい。
病院受診の目安となる「喉が痛い」ときのセルフチェック法
- ・高熱が続き、水分もほとんど飲めない
- ・喉の片側だけが強く腫れて、口を開けるのも痛い
- ・痛みが1週間以上続く、または日に日に悪化している
「喉の痛み」の正しい対処法は?
喉が痛いときは、うがいや加湿で喉を乾燥から守りながら、十分な休養をとって免疫機能を支えることが回復への最短ルートです。
解熱鎮痛薬や市販のトローチやうがい薬は、あくまで症状を和らげる補助的な役割です。長期連用せず「数日使っても良くならないときは受診する」という線引きを意識してください。
「喉が痛い」症状と飲み物についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「喉が痛い時におすすめの飲み物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
喉が痛いときにオススメの飲み物は何でしょうか
関口 雅則(医師)
喉が痛いときにオススメの飲み物は、ぬるめの水や白湯、はちみつを加えたハーブティーなど、刺激が少なく喉をやさしく潤してくれるものです。
喉が痛いときに冷たい飲み物は効果がありますか
関口 雅則(医師)
冷たい飲み物は一時的に痛みを和らげる場合もありますが、飲み過ぎると体を冷やし回復を遅らせることもあります。そのため強い痛みのときに少量飲む程度にとどめると良いでしょう。
飲み物を飲むのもつらいほど喉の痛みが強いときは耳鼻咽喉科を受診すべきですか?
関口 雅則(医師)
飲み物を飲むのもつらいほど喉の痛みが強いときは、耳鼻咽喉科の受診が推奨されます。さらに唾も飲めない、息がしにくいなどの症状を伴う場合は、救急外来も含めて早急な受診が必要になります。
風邪気味で喉が痛いときに控えたほうがいい飲み物はありますか?
関口 雅則(医師)
風邪気味で喉が痛いときに控えた方がよい飲み物として、アルコール、カフェインの多い飲料、糖分や炭酸の強い清涼飲料が挙げられます。これらは喉の乾燥や炎症悪化の原因となりやすいため避けた方が無難です。
まとめ 喉が痛い時におすすめの飲み物はぬるめのはちみつ飲料
喉が痛いときには、ぬるめのはちみつ入りの飲み物や白湯、刺激の少ないお茶などでこまめに喉を潤しながら、無理をせずしっかり休むことが何より大切です。 一方で、アルコールや濃いコーヒー、炭酸飲料など、喉を刺激したり脱水を進めたりする飲み物は、症状が落ち着くまで控えるのが賢明と言えます。
痛みが長引く、飲み込みづらさや息苦しさを伴う、全身状態が悪いといった場合には、自己判断に頼らず耳鼻咽喉科や内科を早めに受診しましょう。
「喉の痛み」症状で考えられる病気
「喉の痛み」から医師が考えられる病気は13個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連疾患
- 扁桃炎
- 扁桃周囲膿瘍
- 咽頭炎
- 喉頭炎
- 急性喉頭蓋炎
- 咽喉頭異常感症
- 急性上気道炎
- インフルエンザ
- 新型コロナウイルス感染症
- 食物アレルギー
- 口腔アレルギー症候群
- 逆流性食道炎
「喉の痛み」は一見ありふれた症状ですが、その裏には感染症やアレルギー、逆流性食道炎など多彩な病気が隠れており、症状の経過や随伴症状を手がかりに、適切な診療科を選ぶことが重要になります。
「喉の痛み」に似ている症状・関連する症状
「喉の痛み」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドック記事をご覧ください。
同じ「喉が痛い」でも、いつ痛むのか、どの程度痛むのか、ほかにどんな症状があるのかによって、疑われる病気は大きく変わります。 日々の症状の出方を自分なりに整理しておくことが、医療機関を受診した際の診断精度を高めるうえでも役立ちます。