「鼻のてっぺんを押すと痛い」時の対処法はご存知ですか?考えられる病気も解説!
鼻のてっぺんを押すと痛いのを治すには?Medical DOC監修医が対処法や考えられる原因・病気・何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
監修医師:
磯野 志真 医師
「鼻のてっぺんを押すと痛い」症状で考えられる病気と対処法
鼻にできものができて押すと痛い経験はありませんか?鼻をかみすぎたり、ニキビができたりなどで鼻が痛くなることは誰しも1度は経験があると思いますが、鼻は顔の真ん中にあるので、外見上気になり触りたくなる場合があるかと思います。それでは鼻のてっぺんが痛くなる疾患についてみていきましょう。
鼻のてっぺんを押すと痛い・腫れる症状で考えられる原因と対処法
鼻のてっぺんを押すと腫れたり赤くなったり、痛い場合は、鼻せつ、ニキビなどが考えられます。鼻のてっぺんにできるのでとても気になるのでつい触ってしまいがちですが、触ったりつぶしたりしてしまうと、跡に残ったりひどくなったりするので、まずは触らないようにしましょう。皮膚科を受診して、適切なお薬を処方してもらいましょう。
鼻のてっぺんを押すと内側・鼻の中・鼻の奥が痛い症状で考えられる原因と対処法
鼻のてっぺんを押すと内側・鼻の中・鼻の奥が痛い場合、単純ヘルペスウイルスの感染が考えられます。水ぶくれができて痛いので、つい触ってしまいがちですが、触ったりつぶしたりしてしまうと、ウイルスがひとからひとに感染してしまうので、こちらの場合もまずは触らないようにしましょう。皮膚科を受診して、適切なお薬を処方してもらいましょう。
すぐに病院へ行くべき「鼻のてっぺんを押すと痛い」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
大きな鼻のできものに加え、目の周りの痛みや充血、頭痛や発熱がある場合は、皮膚科・救急科へ
鼻のできものが大きく深い「めんちょう」と呼ばれる細菌の感染症になってしまっている場合、感染が目の周りの痛みや充血を起こす海綿静脈洞炎を起こしたり、頭痛や発熱などを起こす脳膿瘍や髄膜炎などの頭蓋内のかなり重篤な疾患などを起こしたりしてしまうことがあります。鼻は血流が豊富で、糖尿病患者さんや高齢者など免疫力の低下した方は特に危険です。速やかに皮膚科を受診しましょう。夜間は救急科でもいいかもしれません。
受診・予防の目安となる「鼻のてっぺんを押すと痛い」ときのセルフチェック法
- ・鼻のてっぺんを押すと痛い以外に膿が出て、赤みや腫れがある場合
- ・鼻のてっぺんを押すと痛い以外に水ぶくれの症状がある場合
- ・鼻のてっぺんを押すと痛い以外に大きく腫れ上がり、目の腫れや充血、頭痛や発熱の症状を伴う場合
「鼻のてっぺんを押すと痛い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「鼻のてっぺんを押すと痛い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
ニキビ
過剰に排出された皮脂が皮脂線に詰まると、ニキビを発症します。痛みも伴う場合、炎症を起こしている可能性が高いです。ホルモンバランスや生活習慣の乱れによる皮脂の過剰分泌が原因としていわれています。皮膚科で皮脂のつまりを改善する塗り薬や抗生剤の塗り薬・飲み薬を使用して治療し、保湿などのスキンケアも並行して行う必要があります。
鼻せつ・めんちょう
鼻のてっぺんの皮膚の汗腺・皮脂線に細菌が感染することで起こる疾患を鼻せつといいます。鼻毛を抜いたり、鼻を搔きすぎてしまったり、鼻水多量で頻回の鼻かみをしてしまったりすることがきっかけになって起こるといわれています。鼻の皮膚が痛く腫れ、赤みや熱を帯びることが多く、炎症がひどくなると膿が内部にたまることもあります。
また、鼻せつが広範囲に広がると面疔(めんちょう)と呼ばれる重篤な感染症になってしまうこともあります。鼻は血流が豊富で、糖尿病患者さんや高齢者など免疫力の低下した方がこれになると、蜂窩織炎という皮下組織の広範囲に炎症が及んでしまったり、目の周りの痛みや充血・浮腫を起こす海綿静脈洞炎をおこしたり、脳膿瘍や髄膜炎などの頭蓋内のかなり重篤な疾患などをひき起こしてしまうこともあります。
免疫力が低い方や上記の症状がある方は早急に皮膚科を受診しましょう。治療は抗生剤とステロイドを含む軟膏を塗布したり、痛み止めを内服したりすることが多く、これらで改善しない場合は抗生剤の内服をすることもあります。
ヘルペス
単純ヘルペスウイルスの感染で、鼻の入り口のまわりや鼻の内部の粘膜部分に発疹や水ぶくれができ、ピリピリ、チリチリといった痛みが起こることが特徴です。水ぶくれをつぶすとウイルスがむき出しになり、これを触ってしまうことで人から人に感染させてしまうことがあるので、早めに皮膚科や耳鼻科を受診しましょう。内服や外用の抗ウイルス薬を用いて治療します。
「鼻のてっぺんを押すと痛い」ときの正しい対処法は?
症状の落ち着かせ方として、まずはあまり触らないことが大切です。腫れやできものをつぶしてひどくなることもあります。鼻のてっぺんのできものは、原因によって使う薬が異なるので症状を改善させたい場合は、市販のお薬よりも、皮膚科を受診して適切なお薬を処方してもらいましょう。また、鼻のてっぺんのできものは生活習慣の乱れで起こることもあるので、休養をしっかりとりストレス緩和につとめましょう。
「鼻のてっぺんを押すと痛い」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「鼻のてっぺんを押すと痛い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
鼻のてっぺんを押すと痛いのは何科に行けばいいですか?
磯野 志真 医師
まずは皮膚科を受診しましょう。
鼻のてっぺんを押すと痛いのですが薬で治りますか?
磯野 志真 医師
ほとんどの場合、皮膚科のお薬で治ります。
鼻の中が腫れていて押すと先が痛いのはめんちょうですか?
磯野 志真 医師
めんちょうにかぎらず、鼻せつ、ヘルペス、ニキビのことがありますので、まずは皮膚科を受診しましょう。
鼻の頭にニキビが出来て痛いときは触らないほうが良いですか?
磯野 志真 医師
触ってニキビをつぶしてしまうと跡になって残ったりかえってひどくなったりすることがありますので、触らないほうがいいかと思います。
まとめ
鼻にできものができて押すと痛い場合、鼻せつ、ニキビ、ヘルペスウイルス感染症などが考えられますので、皮膚科を受診して適切なお薬で治療しましょう。免疫力の低下している方は重篤化してしまう場合があるので、頭痛や目の痛みがないか十分注意しましょう。
「鼻のてっぺんを押すと痛い」症状で考えられる病気
「鼻のてっぺんを押すと痛い」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
皮膚科の病気
- 鼻せつ
- めんちょう
- ニキビ(尋常性ざ創)
- 単純ヘルペスウイルス感染症
代表的な病気として、鼻せつ、ニキビ、ニキビ、ヘルペスウイルス感染症などが考えられます。
「鼻のてっぺんを押すと痛い」に似ている症状・関連する症状
「鼻のてっぺんを押すと痛い」と関連している、似ている症状は3個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 鼻が痛い
- 鼻が赤い
- 鼻が腫れている
- 鼻の横押すと痛い
- 鼻の中 できもの
- ニキビが痛い
- 皮膚のしこりを押すと痛い
「鼻のてっぺんを押すと痛い」症状の他にこれらの症状がある場合でも「鼻せつ」「グロムス腫瘍」「ニキビ(尋常性ざ創)」「単純ヘルペスウイルス感染症」などの疾患の可能性が考えられます。めまいや吐き気、頭痛を伴う場合、症状がなかなか治らない場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
・にきび(皮膚科Q&A)