「鼻血が止まらない」時の対処法はご存知ですか?考えられる病気も解説!

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監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
鼻血が止まらない場合の原因は

鼻の外傷
鼻をちょっとぶつけたときやいじったときに、鼻血が出ることもあります。鼻血が出る原因のひとつに外傷によるものがあります。鼻の粘膜が傷ついて出血してしまうのです。外傷は何かにぶつかったとき・接触したとき・鼻をかみすぎて血管が破れることで鼻血が出ることもあります。鼻血が出る原因で最も多いものであると論文でも発表されています。鼻を無意識に触ってしまう癖のある方や小さなお子様などは、鼻の外傷が原因かもしれません。少し意識して鼻を触らないようにすると良いでしょう。乾燥
意外かもしれませんが空気が乾燥することが原因で鼻血が出ることがあります。空気が乾燥すると鼻の中も乾燥して、粘膜が傷つきやすい状態になります。乾燥による鼻血は大人や高齢の方に多く見られるものなので、鼻の中を保湿することで防げるので上手に保湿剤を利用しましょう。乾燥が気になる方は、市販のものよりも病院で処方される保湿剤を活用してみてください。また乾燥する季節によく鼻血が止まらなくなるという方は、事前に専門医に相談して予防策を考えることも良いでしょう。アレルギー性鼻炎
アレルギーを抱えている人は、アレルギー症状があるときに鼻の中が炎症を起こしているので鼻をよくかむ機会が多くなります。そうすると、鼻をかんだりくしゃみをしたりすることで粘膜が傷つきやすくなるのです。またアレルギー症状では鼻粘膜の血管が拡張している状態なので、血管が破れやすく鼻血が出やすい状況と考えられますので注意が必要です。アレルギー性鼻炎の疑いがある方は、専門医に相談すると良いでしょう。飲んでいる薬の影響
病気を抱えている人で、薬を服用している人は薬の影響で血液がサラサラして、なかなか鼻血が止まらないといったこともあります。心臓の病気(狭心症や心筋梗塞)で血栓予防のための薬を服用することで、血液が固まりにくいという副作用から鼻血が出ると止まりにくいといった症状が出ます。心当たりのある方は、服用している薬の詳細を確認してください。主治医や薬剤師に鼻血が止まらないと相談してみると良いでしょう。鼻血が止まらない場合の応急処置の方法は?

運動や入浴を控える
鼻血が出たら直後の運動や入浴は再度出血する原因となります。運動や入浴をすると血行がよくなり血管が拡張して鼻血が出やすくなるので、鼻血が止まり少し時間をおいてからにしましょう。そして、血行を良くすることとしては飲酒も同様ですので注意が必要です。鼻血が出て止まらない場合は、静かに過ごすようにしてみましょう。危険な鼻血の見分け方は?

鼻血が止まらない場合の受診の目安は?

すぐ病院に行ったほうが良い「鼻血が止まらない」の症状は?
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- 鼻血が出た際に下記の処置を行っても血が止まらない場合
- 鼻血を飲まないように、座って前屈みとなり、下を向きます。口から出る血は飲み込まずに吐き出します(血を飲むと気持ち悪くなるため)。
- 鼻の中に何も入れず、両側の鼻翼(いわゆる小鼻)全体を出来る限り深くつまみ圧迫止血します。
- 15−25分間程度、持続的に圧迫止血を試みます。
- 鼻血が出た際に下記の処置を行っても血が止まらない場合
- 吹き出すような出血、大量の出血がある場合
- 頭や顔を強くぶつけた後に、薄めの鼻血が出ている場合
- 立ちくらみがある、意識を無くしている場合
行くならどの診療科が良い?
主な受診科目は、耳鼻科、脳神経外科、内科です。 問診、診察、血液検査、画像検査(レントゲン、CT、MRI)などを実施する可能性があります。病院を受診する際の注意点は?
持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。 いつから症状があるのか、きっかけになる思い当たるエピソードはあるか、他にも気になる症状があるのかなどを医師に伝えましょう。治療をする場合の費用や注意事項は?
保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。まとめ

参考文献